忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アイデンティティを外部に依存することのリスク

日本は失敗を許容しない国。 日本は失敗したら終わりの国。 このような表現が用いられることもあるかと思います。 少し古典的な表現ですが、切腹のような価値観が日本にはある、そういった話です。 今回は、命を失ったり手足を失ったりするような類の物理的…

私が考える民主主義の良いところ

確実に賛否両論割れるであろう会話の記録。 先日のやり取り ○相手「あんな変な議員が当選するなんて、国民は馬鹿ですよ」 ●私「まあ、変な人が当選したよね」 ○「もっとちゃんとした人が選ばれるような仕組みのほうがいいです」 ●「まあ、ちゃんとした人の定…

日常は緩いくらいでいい

堅苦しい記事が続いたので、緩い話をします。 適当な会話 私「なんか先週、足の指が痛かったんだよな」 同期「お、痛風か?痛風か?」 私「それは怖いから想像するのもイヤだ。痛風には絶対なりたくない。中指辺りの痺れるような痛みだったから、たぶん痛風…

終末論的な言論が漸進的な解決を阻害する

先日は科学的な視点から見た気候変動問題に対する見解を述べましたが、今回は社会的な視点から見た気候変動問題に対する見解を述べていきます。 テーマは「終末論的言論による問題」です。 楽観と悲観の差 気候変動問題においてはティッピングポイントを代表…

リスクを無限大と判定すると議論が成り立たなくなる:気候変動とティッピングポイント

若手「気候変動問題は何を差し置いてもどんなコストを払っても最優先で解決しなければいけないんです」 私「それはSDGs的ではないと思うけど。食糧や飲料水の問題とかもあるわけだし、17項目をバランスよくやるべきじゃないかな」 若手「気候変動で死んでい…

日本の『学問の自由』を阻害しているのは誰だ?

専門家の分析が欲しいところ。 学問の自由 学問の自由とは、辞書的に言えば『真理探究のためにいかなることを研究し、発表し、教授しても、政治的・経済的・宗教的な諸権威による侵害を受けないこと』です。 学問の自由は日本国憲法23条によって保障すること…

意見対立時は二項対立ではなくアナログ思考で

土曜日の夜。 お腹が空いたためご飯を食べに行こうとお家を出たら、駐車場に車が無い。 盗まれたか? ああ、いや、そうではなかった。金曜日に会社の飲み会があったから、車を会社の駐車場に放置したことを忘れていた。 調子に乗って飲み過ぎたせいで土曜日…

ブログを初めて2年が経ったので雑感:記事を振り返ってみる

本日、この記事の投稿で730記事目、ブログを始めてちょうど2年が経ちました。 始めた当初は継続できるか不安もありましたが、幸いなことに戯けたことを毎日のたまうことができています。 日々の幸運と、心身の健康と、そして何よりもこのブログへ訪れて読ん…

ジャグリングのような日常

唐突ですが、私はトスジャグリングが好きです。 上手い人には到底敵わない下手の横好きではありますが、ジャグリング用のボールを持っている程度には趣味です。日常生活においても手に持っているものはついつい空中に放り投げてしまいますし、同じようなもの…

ボツにした記事の供養

過去にも述べたことがありますが、この駄ブログにおける大抵の記事は雑な書き方をしています。 思い付いたテーマをタイトルにして下書きに保存する 頭の中でテーマをこねくり回す 内容がまとまってきたら構成も考えず書き始める ざっと書き切ったら誤字脱字…

日本は自然災害への暴露が極めて高い:WorldRiskReport2022を見る

日本に長年住んでいると慣れてしまうため、言葉では分かっていてもあまり実感的には分かりにくいことの一つとして、日本は自然災害が多い国です。 とはいえ実際にどのくらい多いのか、よその国と比較するとどの程度なのか、少し興味が湧きます。 自然災害の…

アクセス数と承認欲求の悪循環:情報発信をする目的の明確化

ブログやSNSなどで情報発信をしていると誰しも大なり小なり気になるのがアクセス数だと思います。 どのような情報発信であろうと、少なくとも世間に向けて情報を発信する以上、それを受信してもらうことを望むのは自然なことです。 もちろんその多寡は情報を…

テロリズムは抑止すべきだし、社会問題は解決すべきである

二律背反ではないはず。 テロリズムの定義 まず、念のためにテロリズムの定義について整理します。 テロリズムは時代によっても意味の変わるとてもレンジの広い言葉なので、今回は大雑把に英語Wikipediaから定義を持ってきます。 Terrorism, in its broadest…

ブログに関する業務連絡、のような業務ではない連絡

ブログに関する連絡事項です。 どう考えても間違いなく業務ではないですが、気分は業務連絡です。 グローバルメニューを設置してみました とても久しぶりにブログのカスタマイズを行いました。 恐らく1年以上弄っていなかったと思いますので、本当に久しぶ…

私には単純作業への適性があまりにも無さすぎる

私「この単純作業、全然まったくさっぱりやる気にならないんだけど」 同僚「黙ってやれよ」 私「誰のためにもならないどころか無駄になるだけのブルシットな作業なんだけど」 同僚「いいから黙ってやれよ」 私「これをやれば飢餓で苦しむ子どもが10万人助か…

なんでもやることは、それ自体が『強み』

今週はいつも以上にやたらとグローバルでインターナショナルでした。 各所の海外現法から外国語のメールが届くこと山の如し。 私のモチベーションは落ちて徐かなること林の如し。 たまったものではありません。 【月曜日】 中国人から中国語のメールが届く …

カフェインには記憶力を高める効果があるらしい

カフェインをこよなく愛するコーヒー好きの戯言。 すなわち雑記です。 何だったら私は覚えられるんだ? カフェインの話をする前に、今週の出来事をちょっと。 「今日は花粉症の薬を飲み忘れたせいで目と鼻がしんどかったな、明日は絶対に飲み忘れないぞ!」…

アドバイスは常に「上から目線」だとは限らない、と思う:アドバイスを素直に受け取る方法

要約的ですが、以下のような言説、もしくはそれに類する言説を時々見かけます。 「他人にアドバイスをする人間はマウントを取りたいだけ。こちらのことを分かってもいないのにアドバイスをされたって、そんな上から目線は気に入らない」 アドバイスが常に「…

世界保健統計2022で気になった数値:World Health Statistics 2022

ふと思い立ったので世界保健機構(WHO)のデータセットである世界保健統計(World Health Statistics)を見ていたのですが、いくつか気になる統計値があったのでそれをピックアップしていきます。 ◆World Health Statistics 2022 参考として、1位を良い方として…

議論(ディスカッション)と討論(ディベート)は目的もプロセスも異なる

以前にも記事にしたことがありますが、議論(ディスカッション)と討論(ディベート)は似ているようで異なる概念です。 議論と討論は異なる概念です。様々な意見を持った人々が集まり共通の結論を探し求めるのが議論で、対立した意見をぶつけ合いどちらがより良…

10分でブログをどこまで書けるか試してみた

今日はあまり時間が無いので、短時間でどこまでブログを書けるか挑戦する日にします。ブログ記事作成10分にチャレンジです。 テーマを考える暇もなく、何も考えずに書き始めたので、今まさに必死に頭を捻って考えながらキーボードを叩いています。元々キータ…

非武装論と自衛論のすれ違い:自衛論側の言い分

「ヒャッハー戦争だー!戦争最高!」と威勢の良い極めて一部の不思議な方々や、「世界なんて全部滅びてしまえばいい・・・」と世を儚む虚無主義者の方々のことはさておき、大抵の人は戦争を嫌います。 功利主義や博愛主義、その他さまざまな視点から見ても戦争…

洋上風力発電に関する思索と懸念

日経さんが広告メールで洋上風力発電の話を送ってきたので、日頃思っていることをつらつらと述べていきます。 日本の洋上風力発電の目標と原発換算への疑問 脱炭素社会の実現に向けて、世界中で化石燃料からの各種代替エネルギーの研究開発、そしてビジネス…

自衛隊・防衛問題に関する世論調査の内訳を見る

自衛論(同盟を含む)と非武装論の対立に関して、自衛論の視点からの見解を述べる記事を書いているのですが、ふと、そもそも防衛に関して世論はどのような傾向を持っているのか興味が湧きました。 そんな理由で、趣味の情報収集がてら、世論調査結果の数字を参…

瞑想やマインドフルネスの個人的な理解:苦しむ必要は無いことへの気付き

後輩「先輩、瞑想ってどうやればいいんですか?」 私(こいつ、迷走してるなぁ・・・) その時はやり方が重要ではないと思っていることを説明しましたが、瞑想やマインドフルネスの目的を上手く説明し切れなかったような気がするので、今度後輩に説明するためにち…

「頭で覚えること」と「体で覚えること」は別です

「前にも説明しただろ。なんで覚えてないんだ?一回で覚えろよ」 なんて言葉は言ったことも言われたこともないのであまり実感的には分からないですが、まあどこかで聞いたことがあるようなテンプレ的な言葉だと思います。 この類の言説についてはすでに各所…

社会を変革するのは意思(will)か、技術(technology)か

時々ですが、物語やインターネットでの言論において暴力による変革を肯定する言説を見かけます。例えばアメリカ南北戦争や公民権運動といった過去の事例を用いて、変革には暴力が有効であったとする言説です。 それに対する直接的な反対意見、というわけでは…

「感情的な思いやり」と「偉大な思いやり」の区分

先日投稿した『共感』についての記事を書くためにポール・ブルームの『反共感論』を最近読み直したのですが、そういえばなかなか示唆に富んだ言葉の紹介をしているものだと思った部分があったことを思い出しました。 ネットで検索してもこの部分を引用したサ…

共感の持つ問題とその取り扱い:社会の道徳的指針

およそ2年ほど毎日ブログを更新して様々なテーマを取り扱ってきましたが、その中でも一番取り扱いが難しいと感じているのが『共感』に関して言及することです。 今回はその『共感』について、及び腰ながらも正面から言及していきます。 共感に関する考え方 …

「楽をすること」と「ズルをすること」の違いを説明したかったのだが

ビジネス系の話を真面目にするように思える記事タイトルに見せかけて、雑談です。 私よりもよっぽど説明が上手いのでは? 掲題に沿って「楽をすることとズルをすることは違うのだ」とした記事を書こうと思ったのですが、ふと思い立って人工知能チャットボッ…