2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
私の文章が読みにくい原因の数多ある一つに説明不足があると思っています。 思っているのになぜ改善しないのかは、今世紀最小の謎です。 読みにくい原因は他にもいっぱいありますが、それらは捨て置いて今回は説明不足へフォーカスしましょう。 説明不足の例…
昨今、熊害のニュースや議論が各所で飛び交っています。 それに関連して、社会問題全般へ敷衍した話をしてみましょう。 社会問題の定型 熊害に対する言及が多いのは、もちろん「人命へ直接的に関わる大問題」であることが主因だと思います。 ただ他の要因と…
なぜ人は理性と感情を対立させてしまいがちなのか。 一緒に働けばいいじゃない。 理性を肯定するリスク 理性と感情のどちらを優先するかは古来より人類社会で議論され続けてきた一大テーマです。 とはいえ、その議論は若干非対称的ではあります。「理性より…
道徳はある意味で公理であり、これが異なると議論は成り立ちません。 少し辛辣な話をしましょう。 道徳の目的 大仰な話となりますが、道徳の目的とは「他者と共に、よりよく生きる」ことです。 ”他者と共に”であることが重要なポイントと言えます。 道徳の基…
予言の自己成就的なやつです。 じゃあどうすればいいのかと問われると、とても困るのですが。 ネガティブフィードバック 「君にはできない」と子どもが言われ続けると本当にできなくなるように、予言の自己成就の逆パターンであるネガティブフィードバックは…
構造的差別に対する反発は既存の社会秩序に対する挑戦となることから、必然的に反社会性を帯びる。 これは妥当な見解かと思いますが、個人的には全面的に首肯しかねるところもあります。穏健派ですので反社会的な活動は好みませんし、過激化されて暴力沙汰に…
何か書こうと思ったことがあったのですが、ちょうどスマホの充電が切れそうでメモに残せなかったので、何を書こうと思ったのか忘れました。 と思ったら、そうだ「スマホの充電が切れたことを書こう」と思ったんだと思い出しました。 と言っても大した話では…
物事には大抵の場合で両面性がある。 二面では限界があるので、面を増やすのはどうだろう。 抑圧を叫ぶ側の抑圧性 昨今はアメリカを筆頭に、まあ色々と自由が抑圧される方向へ進んでいるとは思います。 ただ、それを安易に批判していればいいかと言えば、な…
先日、著名人が差別反対の言説を展開したことに対する反論を見かけました。 曰く、「金持ちで、都会に住んでいる、何の苦労もしていない、差別されたことのない人が語る差別反対は薄っぺらい」とのこと。 発言内容ではなく発言者の属性によって評価している…
個人主義者の目線。 自国を侮辱する権利 国旗損壊罪に関するニュースを見かけました。 それ自体に対しては、諸外国でもそういった法律は有るところもあれば無いところもあるので頭ごなしに肯定/否定するのではなく必要かどうか議論をすればいいのではないか…
仕事が無い、という感覚を一度くらいは味わってみたい。 そんな、仕事に関する戯言をぽろぽろと。 そういう仕事 まあ基本的に総合職や技術職なんてものは広範な業務を取り扱うもので、広く言い換えてしまえば「所定の実務をこなす」ことではなく「会社組織を…
私事から始まる雑記。 探し物 『早雲寺殿廿一箇条』の現代語訳されていない原本を転記したwebサイトを探しています。 国立公文書館の原本は、達筆過ぎてちょっと私には読めませんでした。 誰か知っていたら教えてください。 ブックマークコメントに対する返…
最近は寛容(Toleration)が人口に膾炙してきていますので、一度見直しを図りましょう。 寛容は美徳か 寛容さは美徳である、とした考えは概ね同意を持って受け入れられるかと思います。 逆説的ですが美徳とは社会にとって良いことです。よって他者を受け入れる…
ある日曜日、電車で近くで外を眺めながら立っていた若者たちの会話が聞こえました。 「なんであそこにたくさん人が居るんだろ、お祭りかな。キモいよね、日曜日って」 私自身はこの手の表現を基本用いませんが、ニュアンスくらいは理解を示したいとは思って…
理想・夢想・空想に対する言い分の言語化がまとまってきた気がするので、書き出します。少し批判的な視点が強めです。 理想主義の定義 まずは理想主義や現実主義などに対する私個人の考えから整理します。 辞書的に言えば、理想主義とは「理想的ではあっても現…
人々は時代に関わらず信心深い。 信仰・布教・宗教 宗教家はなぜ布教活動を行うのかについて考えてみましょう。 まず信仰とは、ある対象を理屈を超えて心から信じることです。必ずしも神や仏に限定されるものではなく、人間や理念、運命や価値観なども信仰の…
先日、古巣の職場に出かけた時の雑談。 後輩「どうすればロシアとウクライナの戦争は終わりますかね?」 私「それが分かれば俺もノーベル平和賞が貰えるんだけどね」 難しいようで簡単で、でもやっぱり難しい話です。 戦争の話は常に不快の空気を漂わせます…
大人になりたくない気持ちは分からないでもないが、大人にならなければならない。 そんな、ちょっと辛辣な話。 複雑さへの耐性 社会的な対立や価値観の衝突が起きた時、人はしばしば対話を放棄して「排除」に惹かれます。論敵を誹謗中傷で責め立てる、政治的…
狂人の発想。 閃いてしまったのだから仕方がない ふと、道を歩いている時に「仏教って要するになぜなぜ分析だよな?」と天から降ってきたので、真面目に考えてみることにします。 閃いてしまったのだから仕方がありません。 なぜなぜ分析とは、問題や課題に…
連休なので緩い記事を連投します。 今回は近況報告的な雑談です。 あまりにも雑談過ぎて記事タイトルが思い付きません。 衣替えの季節 もう10月に入ってしばらく経つのに、家を出る度に「アッ...ナガソデ…」となります。 戻って長袖を引っ張り出すのも面倒なので…
吃驚するくらい自画自賛になるのですが、意外と私は思考体力があるのではないでしょうか。 得意かどうかは他者評価だが、好きかどうかは自己評価 忙しくて疲れている、或いは疲れていて忙しい、どちらがどちらか因果関係が分からなくなりつつある程度にはて…
まるで私が上位存在みたいなタイトルになってしまいましたが、別にそういうつもりはありません。持っている哲学が違うだけです。 どの哲学を持つかは個人の趣味の話なので、そこまで深く突っ込むつもりはありません。 哲学は実学です(極論) 政治や社会関連の…
昔このブログで疑問を呈した後、少し考えて腑に落ちたことを報告し忘れていたので報告します。 特に深い意味はない、数年越しの自分に対するアンサーです。 認知バイアスが原因 「テレビはなぜ保守からも革新からも偏っていると批判されるのだろう」と、以前…
スパイ防止法についてちょいと自論を書いてみようかと思いましたが、色々と配慮しながら書くのが大変だったので止めます。 もう少しおちゃらけた愉快なことを考えましょう。 情報機関 国際協調主義に基づいて他国と情報のやり取りを密にするためスパイ防止法…
前にも書いたことがありますが、人文社会科学にも「工学」が必要だと思っています。 理学と工学が住み分けている理由 科学分野の区分けは色々と種類があるのですが、とりあえずメジャーな5分類として「自然科学」「応用科学」「形式科学」「社会科学」「人文…
人は知性を重んじる動物であり、知性を褒められることが嬉しい。 政治論争は差別の温床 自民党の総裁選が終わりましたが、うちではそんなに話題にはしません。 「うちはうち、よそはよそ」です、なんてオカンのようなことを言ってみます。 ホットなトピック…
「会議では誰もが積極的に発言すべきだ」 「発言しない会議になんか参加すべきではない」 「会議中に発言しない人は会議から出て行くべきだ」 そんな熱狂的会議過激派の私は、しかし“英語での会議中”は卑怯にもダブルスタンダードを適用してオブザーバーどこ…
まずは定義と共通認識の構築から議論を始めよう。 差別の定義 世の中には差別に関する様々な言説が溢れていますが、それらの言説を観察するとそもそも差別の定義が論者によって異なることが分かります。 例えば「マジョリティに対しての言説は差別ではない」…
私の工学屋としての知識と趣味である人文社会学の聞きかじり知識をミックスした謎論理の中では比較的気に入っている「熱力学的知見から見た社会の持続可能性」について。 今回は理系寄りに書いてみたいと思います。 持続可能な社会の形 私たちはSDGsを筆頭に…
正義は常に群衆の側にある。 それはいつか見直される時期が来るだろうか。 そもそも論 先日、以下のような言説を見かけました。 「対立した問題に対して、事実関係が不明な時はまだ静観すべきであり勇み足で攻撃すべきではない、事実が明らかになった時に悪…