忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人々は複雑化する世界に耐えられるか

ある意味、現代社会の根源的な病巣について。 複雑化の非直線性 人口の増加。 技術の発展。 情報量の拡大。 グローバル化。 多様な価値観の可視化。 これらは必然的に多元化を招き、世界の複雑性を増やす方向に働きます。 エントロピーは増加するものであり…

能動的優しさと受動的優しさ:優しさの本質に関する考察

「優しさ」には主に二つの種類があると言われます。 一つは「能動的優しさ」で、もう一つは「受動的優しさ」です。 私としてはどちらも優しさだと考えますが、人によっては「受動的優しさはやっていて当然であり、優しさではない」「受動的優しさは弱さや怠…

出張に出張る日の日記

AIの知能はもはや人間を超えています。 私「帰路にある飯屋が重たい料理ばっかりで、全然野菜が摂取できないんだけど」 AI「自炊するか、野菜スープでも買ってきて飲めばいいのでは?」 私「なんだ、天才か?」 AIの知能はもはや人間を超えています。 もしく…

意見の一貫性と信頼性の神話

現代社会のバグであり、解体すべき神話について。 一貫性=信頼性、という直感の正体 「この人は昔、こう言っていた。こんな人は信用できない」 「この人は昔、こう言っていたのに、今ではこう言っている。こんな人は信用できない」 昔の意見や考え方を引っ…

正義の種類と役割分担

"社会的正義"について論じた先日の記事に対するムっくん (id:nmukkun)さんのブックマークコメントが示唆に富んでいるため、そこから話を展開しましょう。 「今の世の中、一周回って、大衆が正義とは言えなくなっている」 これがまさに"社会的正義”の課題であ…

「正義の味方」から考える正義の暴走

自らを「正義」と定義する人は、誰を「悪」と見なしているのか。 「正義の味方」 ヒーロー番組「月光仮面」から使われ始めた言葉である「正義の味方」。 「正義の味方」とは、人々の正義に寄り添い、人々を支え、時に助ける存在です。 「法の番人」が法その…

連休中は雑記を投稿する信念

雑に記する雑記。 我慢した 昨日の記事で、「パラダイムシフトって、パラダイスロスト(失楽園)に似てるよね」と、散々言われてきたジョークを何処かに書こうと思ったのですが、本筋に合わなすぎるので我慢しました。 うちのブログは、記事の最後に【余談】と…

他人や作品から影響を受ける自分を、少しだけでも残しておこう

童心は失われていくものであり、量の少ないものは希少価値がある。 つまり、大人は残り少なくなってしまった童心を大切にしたほうがいい。 そんな、極端な三段論法を主張します。 極論でカッチリ主張するほどのことでもないので、今回は思考を緩めの文章で垂…

現代の民主主義は「人々の賢さ」を前提としていない

民主主義国家にとって国民は賢いほうが望ましいが、それは前提ではないし前提にしてはいけない。 民主主義は人々が愚かでも成り立つ 「人々が愚かでは民主主義は成り立たない」という言い回しは、古くは古代ギリシアの時代から用いられています。 たしかに、…

寛容のパラドックスを解消するための視点

DEI(多様性・公平性・包括性)に対して総論賛成・各論反対の批判的な見解を示しがちな当ブログですが、今回は少し前向きな提案ができるよう努力します。 寛容のパラドックス 寛容のパラドックスとは、「寛容な社会を維持するためには、寛容な社会は不寛容に不…

現代の若者も反権力的である:変化したのは「若者」ではなく「権力の構造」

「若者の保守化」 「若者による反権力・反体制の衰退」 時々こういった言説を見かけますが、個人的にはあまり賛同していません。 今の若者も充分に反権力的であり、しかし過去とは権力の対象が変わっただけだと思っています。 現代の権力 反権力・反体制が若…

私の思考回路はシンプル

感嘆符(かんたんふ)は 音符(おんぷ)みたいに 感嘆符(かんたんぷ)と読んだほうが面白いんじゃないか。 簡単で気安くて良い感じだし。 かんたんぷー。 うん、ゆるくて素晴らしい。 日頃の思考なんてこんなものです。 このブログはそれっぽく真面目な思索や論考…

お年寄りの衰退主義(Declinism)と社会の健全性に関する考察

個人の問題ではなく、包摂的な論理が必要。 高齢者の悲観論 お年寄りが「昔は良かった」「今の社会や人は悪くなった」と感じることは珍しいことではありません。 この傾向は心理学的に説明可能な現象であり、衰退主義(Declinism)と呼ばれています。 衰退主義…

デキる人は仕事を頼むのが上手いが、仕事を頼めるのはデキる人の特権

デキる人は仕事を頼むのが上手いが、デキない人は仕事を頼めない。 概ね救いのない話。 デキる人は仕事を頼むのが上手い 一般に「仕事がデキる人は周囲に仕事を頼むのが上手い」と言われます。 これは事実です。 どれほど優秀な人でも時間は有限であり、すべ…

積極的立憲主義としての改憲論

あまりウケの良いテーマではないのですが、個人的な憲法論を述べていきます。 主導権(イニシアティブ)は主権者たる国民に必要だろうと思っている、改憲論者の主張です。 改憲論者 過去にも当ブログで何度か述べているように、私は改憲派です。 ◆憲法の改正に…

頭が良い人ほど「私の考えが正しい、お前らは間違えている」と思い込みがち

頭が良い人こそ気を付けるべきシリーズ。 ◆他人が馬鹿に見えた時、考えるべきこと - 忘れん坊の外部記憶域 ◆人々が愚かであることを受け入れなければ民主主義は成り立たない - 忘れん坊の外部記憶域 ◆頭が良い人ほど間違いを認められない - 忘れん坊の外部記…

会ったこともない人を憎む人間の心理:攻撃性と距離

会ったこともない人を憎む、人間の心理について。 距離を超越した通信が可能になった現代だからこそ、留意が必要なこと。 個人的な考え方 インターネット上では、有名人や政治家、大富豪や専門家などに対して、一度も会ったり話したりしたことが無いのに憎ん…

「課題の政治化」のパラドックス

「個人的なことは政治的なこと(The Personal is Political)」 これは1960年代後半の学生運動や第二波フェミニズムによってスローガンとして使われた政治的主張です。 このスローガンは人々の経験や問題を公共の課題として可視化する重要な役割を果たしました…

国家観の根底的な違い:国家のトップは神輿か、或いはリーダーか

日本人は"政治"に関心が無いのではなく”政治家”に関心が無いのではないか。 そんな考察をします。 政治家の見た目 政治家の見た目、すなわち容姿や態度が投票行動に影響を与えることは誰しも感覚的に理解していると思います。実際、SNSのコメントやメディア…

「勉強が嫌い」の誤解:「勉強」の様式と自由度

残念ながら、世の中には「勉強が嫌い」と考えている人も多いようです。 それは誤解です。 断言します。 大抵の人は勉強が好きです。 「勉強が嫌い」な人が嫌いなもの 結論から言えば、「勉強が嫌い」な人が嫌っているのは勉強そのものではなく、内容と形式に…

頭が良い人ほど愚かなことを思い込む:知性の過信と人格との混同

頭が悪い人は頭が良い人に騙されるが、 頭が良い人は頭が良い自分自身に騙される。 頭が良い人は"自らをも騙せてしまう" 人々が誤った信念を抱くのは、「正しい信念を知らないか、真実を理解できていないからだ」と考えることが一般的です。 その推論に基づ…

文化ミームとしての「三大〇〇」:日本人は有界集合が大好き

なんででしょうね? 根本的な違い 「三大欲求に"性欲”を入れているのは日本だけ、海外では違う、日本はおかしい」 とした意見を見かけました。 一瞬得心しかけましたが、よくよく考えると海外では「三大〇〇」で分類する習慣がありませんので、”性欲”どころ…

誤った「説明責任」の理解がもたらす民主主義の劣化

説明責任に対しての誤解は、日本の民主主義にとってかなり致命的な傷だと思っている。 説明責任とは何か 過去にも記事を書いたことがありますが、説明責任(accountability)は明らかに間違った認識で使われることが多々あります。 説明責任は答責性とも呼ばれ…

うっかりミスに「なぜなぜ分析」をしてはいけない

やめなされ……やめなされ……惨い人格攻撃はやめなされ。 なぜなぜ分析における禁忌 ふと、まとめサイトの記事が気になったのでちょっと語ります。 上司が『謝ってほしいわけじゃなくて、ミスの理由を聞いてるだけ』って繰り返して聞いてきたけど、正直ミスの原…

冷凍サイクルの種類と課題、新たな冷凍サイクルについて

私のような冷凍空調業界で食い扶持を稼いでいる一技術者は、新しい冷凍サイクルの登場にちょっとの恐怖と多大な期待を持っていたりします。 現状の商売に支障をきたしそうで少し怖いが、近未来的な技術発展の魅力と商機には抗えない、そんな感覚です。 未来…

経済や内政は最優先だが、外を見る視点と外から見た視点を考える必要もある

「選挙の時期は界隈が荒れているので、あまり政治の話題はしたくない」と言いつつ、また少しだけ政治の話をします。 もちろん細かい個別の話は避けて、大枠での構造的な視点についての話をしましょう。 外交の重要性は高まっている 選挙では、"財政"や"社会…

ブログで『やることリスト』を書いてみる

The 雑談。 ブログで『やることリスト』を書く暴挙をしてみます。 雑記ブログだからこそ許される自由度です。 誰が許してくれるかは分かりません。 現状 ようやくハードな外出・出張ラッシュが終わりました。 12月は半分以上、1月も半分近くはオフィスへ出社…

選挙の時期にネガティブキャンペーンが溢れるのは仕方がない

大きな選挙が近づいてきており、そのためニュースやSNSの政治関連は大変にドロドロしてきております。 言うなればネガティブキャンペーンの津波です。非常に感情的であったり陰謀論的であったり攻撃的であったりと、これでもかと言うばかりの認知戦が繰り広…