忘れん坊の外部記憶域

主に時事やビジネス、政治経済や興味を持ったことについて書き散らしています。

技術屋は情報収集のアンテナが重要

 超大手ブロガーであるフミコフミオさんが新しい記事で「会社の長老がDXのことをデジタルトランスフォーメーションではなくデラックスと勘違いしていた」という笑い話(笑っていいものか?)を投稿していました。面白かったので会社の後輩に話してみたところ、「DXってなんですか?」と聞かれました。笑えませんでした。そんなわけで技術屋にとって情報収集はどんな意味があるかを考えてみます。

技術屋はアンテナが重要

 別に技術屋に限った話ではないのですが、特に技術屋は情報に対するアンテナの感度と高さが重要だと思っています。何せ世の中を良くする世の中に無い製品を作るのが技術屋の仕事です。そしてイノベーションというのは無からではなく必ず既存技術の組み合わせから生まれます。よって先達の達成した技術的成果を私たち技術屋は勉強しなければいけませんし、あわよくば自分たちも使ってやろうという考え方があって然るべきなのです。

 少なくとも技術屋には技術系の雑誌を読んだり技術系サイトをいくつか巡回してもらいたいですし、新技術があれば真っ先に喰い付いて情報を獲得してもらいたいものです。例えば量子コンピュータなんて普通の技術屋には絶対に縁が無いですし使わないのは知っていますが、量子コンピュータってなんですか?というレベルのアンテナだと心配や不安になってしまいます。

 人間インプットも無しにアウトプットはできません。よって情報に対するアンテナの感度と高さ、つまりどれだけ情報をインプットしているかがアウトプットの質と量と明確に比例します。技術屋にとってのアウトプットは良い製品を作ることですが、そのためには他の製品や技術を学ばなければいけないのです。

 

 私もブログを始めてアウトプットを意識するようになった結果、逆説的ですが以前よりもインプットの重要性に気付くことができました。毎日ブログを更新することを目指していますが、その分毎日何かしらをインプットしないといずれ書くことが無くなることを感覚的に察したからです。何もインプットをしなければこのブログも「今日食べた夕飯」くらいしか書くことが無くなります。いや、時々ごはんを食べ忘れるのでもはや書くことは皆無になるかもしれません。

技術屋のおじさん

 私が技術屋の若者から一番聞きたくないのは「興味無いんですよね」という言葉です。興味が無いということはアンテナの感度が悪いということです。そのようなことを言う人のアウトプットには期待が持てなくなってしまうため、おいおい頑張ってくれよと思ってしまいます。

 本ブログで度々書いていますが、成長のファクターは「能力」×「態度」です。能力はまあ、先天的なものが大きいのでどうにもならないです。しかし態度は後天的に変えられます。学ぶ姿勢・インプットする意識、つまりアンテナは気の持ちよう次第でいくらでも改善することができるのです。

 若手技術者の周りに座っているおじさん技術者の方々は若者からすればしょぼくれているように見えるかもしれません。いや実際見た目はまあ、その、言及しにくいところですが、彼らは毎日新聞やニュース、雑誌や論文を読んで情報を収集していますしアンテナ感度はとても高いです。世間話程度であっても知らないことがあれば喰い付いていきます。

 技術屋おじさんの事例を一つ話しましょう。

 唐突ですが私が最近ハマっているのは将棋です。藤井聡太棋士が二冠を取ったニュース記事を見て以降久しぶりに楽しんでいます。最近はタイトル戦をABEMAでリアルタイム視聴する程度にはハマっています。ここ最近の豊島竜王と藤井二冠のタイトル戦がアツいため世間話で若者に話したところ、「あんまり将棋とか興味無いんですよね」と言われて悲しい気持ちになりました。

 まあ仕方がないと休憩所に居た技術屋おじさんに同じ話をしたところ、「俺も将棋は全然知らないんだが藤井君のニュースは見たことがあるよ。彼やトップ棋士はどのくらい稼いでいるんだ?プロってのは何人くらいいるんだ?タイトル戦はどのくらいあるんだ?なんでそんなに種類があるんだ?羽生は知ってるけど彼はまだ現役なのか?棋士の平均年齢はどのくらいだ?」と、むしろ何にそんな興味を惹かれたんだと思うまでの質問攻めを受けました。アンテナの性能が明確に違うことを感じた事例でした。

 

 「今時の若者は云々」というような論陣を張りたいわけではありません。ただ少なくとも技術屋のおじさんにアンテナが低い人はほとんど居ません。アンテナが低い人は技術職に居続けることができないからです。そういう人たちは皆別の部署に異動することとなりました。長々と述べてきましたが技術屋の若者に言いたいのは、もし君たちが技術屋でいたいのであればアンテナは立てておいたほうがいいよ、ということです。