忘れん坊の外部記憶域

主に時事やビジネス、政治経済や興味を持ったことについて書き散らしています。

人間関係を円滑にするには相手の嫌いなものを知ること

 記事タイトルだけで終わっている気がしますが、もう少し書いてみます。

地雷を避ける

 人間関係を円滑にするには相手の嫌いなものを知ることが手っ取り早いです。人間関係が円滑であるということは、阿吽の呼吸で物事を協業できるというレベルである必要は無く、軋轢が無ければいいというレベルの話だからです。

 軋轢は相手の感情を逆立ててしまったり触れて欲しくないところに触れてしまったり、土足で相手の感情に踏み入ったり嫌がることをやったりというような場合に発生するものであり、すなわち相手の持っている感情の地雷を踏み抜いた場合に起きます。

 人というのは多種多様なものですので、個々人がどんな地雷を持っているかはパッと見では分かりません。食事の仕方にとても几帳面な人もいれば相槌の打ち方の好き嫌いがはっきりしている人もいます。タケノコの里を絶賛する人にブチ切れる人もいるでしょう。まあ、あばたもえくぼという言葉もあるように好んでいる相手の所作であればそこまで気にならないこともありますが、それはひとまず置いておきます。

 軋轢を避けて円滑な人間関係を保つにはそういった地雷を踏み抜かないことが重要になります。だからこそ世の中には”相手を不快にさせない”ためのマナーが乱立しているわけです。人間関係を円滑にするためには相手が嫌いなことを知りそれを避けることが最も効率的だと言えます。

でもそれは大変

 という話をしておいてなんですが、それってすごく大変だと思います。目に見えない地雷を踏み抜かないように恐る恐る日々を歩いていくなんて鋼鉄のメンタルを持っていないとやってられませんし、そんな苦労をするくらいなら人付き合いなんてやってらんねえよと思う人もいるでしょう。

 広く浅い人間関係を築くためには地雷を避けることが必須です。しかしそれでは気疲れしてしまいます。私個人としては円滑な人間関係なんてある程度投げ捨ててしまって一部の人と深い交友を結んだほうが幸福度が高いと考えています。もちろん職場などではある程度の円滑さが必要ですのでなんでもかんでもというわけでもなく、あくまである程度の範囲内での個人的な嗜好です。

 深い交友関係に必要なのは相手の嫌いなことではなく好きなことを知ることだと思います。相手の嫌いなこと、つまり地雷を踏んだ時はマイナスになりますが、地雷が踏まれなかった時はゼロです。それに対して好きなことはしてもらわなくてもゼロですが、されたらプラスになります。「あの人は私の嫌いなことをしてくる、嫌いだ」は仕方ないですが、「あの人は私の好きなことをしてくれない、嫌いだ」はそうそう無いでしょう。

 マイナスをゼロにするよりもゼロをプラスにするほうが人間関係を深耕させることとなりますし、互いの幸福度が増す結果となるのではないかと思います。

選択肢の増えた時代

 現代社会は通信技術が発展したため無数の人と容易に繋がりを持てるようになりました。それは良いことでもありますが、同時に大変なことでもあります。特に不特定多数との繋がりを持っている人は地雷を踏み抜かないよう発言に注意が必要になっています。ちょっとした発言が誰かの地雷を踏み抜いてしまい簡単に炎上してしまうのですから。

 確かに人数は力です。代表的なのはSNSですが、それに限らず人間社会においてリーダーの強さや発言力はフォロワーの数で決まるものです。どれだけ優れたことを言っていたとしてもそれに付き従ったり拡散するフォロワーが居なければその発言は決して世に広まることはありません。商売も同様で、お金を稼ぐということは誰かが商品やサービスにお金を払うことであり、フォロワーやファンの数が商売の規模に直結します。

 とはいえ誰もがリーダーである必要はありません。昔のように士農工商の区分が明確であった時代や衣食住にも難儀していた時代とは異なり、人それぞれ好きなように生きる程度の豊かさが現代にはあります。誰かのフォロワーになるも良し、小さなグループで居心地の良さを追求するも良し、もちろん有名人になりたい人やリーダーになりたい人はそう努力すれば良しです。

 物質的な豊かさを求めて自らリーダーとならざるを得なかった時代とは異なり、今はビッグな生き方もミニマムな生き方も可能になりました。どの生き方が正しいということはなく、どれも正しいということです。自らの嗜好と器に照らし合わせて、生きやすい生き方を選ぶのが一番でしょう。