忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

苛立ちは自らの期待が原因のことが多い

若手に対する期待値

 全然怒らない事ということで後輩からは定評のある私です。ごめんね、怒るほど期待してないだけなんだ。怪我しないように気を付けて、悪い報告だけはすぐにあげてくれれば後はまあ、ほどほどでいいよ。

 期待値を低めにしているのはなるべく褒めるためです。やっぱり人間怒られるよりも褒められるほうが嬉しいじゃないですか。なので、「お、思ったよりもやるじゃないか」と褒めるトリガーを軽くするため、期待をしないことにしています。

 とはいえ今時の若い子はなんだかんだ言われますが優秀ですよ、飲み込みは早いし素直ですし。そりゃちょっと指示待ちなところはあるかもしれませんが、そんなのは成功体験を積めば改善される話です。むしろまだ仕事をよく分かっていない段階で積極的に行動されても非効率ですし失敗するだけです。ちゃんと仕事を覚えて、上手くいった経験を積めば誰だってちゃんと積極的に仕事ができるようになるのだから、焦る必要は無いでしょう。

ベテランに対する期待値

 私が仕事で怒りを覚えたり苛立ちを感じるのは私よりも職歴が長いベテランを相手にしている時だけです。私よりも仕事をしてきているんだから、当然私よりもやれるよな?という大変に身勝手な期待を持っているため、期待外れな言動をされると苛立ってしまいます。

 これは完全に自分が悪いのですが、どうにもなかなか改善できていません。人には能力差があり、誰もが年数に応じて比例的な成長をするわけではないということは分かってはいるのですが、つい精神論的な「努力不足」という考えがよぎってしまいます。他人は努力をしていないなんて、とてつもなく傲慢な考えです。

 一応苛立った時には表に出さないよう努力はしています。会議であれば一度発言を控えてロジックを組み立て直したり議事録を手直しするなどして時間を取ることで苛立ちを抑えることができます。メールであれば1時間以上放置して気持ちを落ち着けてから返信します。

 しかし電話だとどうにも逃げ道が無いため、苛立ちを隠し切ることができなくなってしまいます。そういう時は別件が入った等で嘘を吐いてでも一旦切ってしまい時間を取るような習慣付けが必要かもしれません。

先日の出来事

 先日、久しぶりに仕事で怒ってしまいました。後ほど読み返して内省するため、概要だけ記録しておきます。

 案件としては顧客用にwebサイト上へ設置するwebアプリの開発でした。かつては自社内で開発していたのですが、近年はソフト系の技術者が少なく手が空いていないため、広報部門が主体となって外注するということになりました。アプリの中身が私の担当製品に関連していたため、データ提供や助言役として立ち上げチームから声を掛けられたわけです。

 私は機械設計畑の人間なのでプログラムやwebアプリについてはさほど詳しくありません。とはいえ何も知らないでソフト屋に丸投げするような仕事はロクでも無い結末へまっしぐらです。「プログラムのこととかよく分からないんで、なんか良い感じに作ってくださいよ」なんて、案件が炎上するか、ぼったくられるか、真っ当なソフト屋の営業から逃げられるかのどれかになるのは火を見るより明らかでしょう。

 せめてソフト屋が使う言葉くらいは理解できるようになっておこうということで、ソフトの外注に関するサイトやプログラミングの本、今回使う言語であるPHPの本なんかを読んで勉強しました。データベースはSQLだと言うことなので加工しやすい形に整えてデータセットを送り、また、必要になるだろうと思って提案依頼書の草案や必要なテスト内容をまとめて発注担当部署に送付しました。パラメータが多いのでテスト用のプログラムが必要になることも伝えました。

 後はまあ何か依頼されたら動こうと思って待つこと半年、さっぱり音沙汰の無かった広報部門から届いたのは次のような内容でした。

  • こちらではプログラムが分かる人材が居ないため、良い感じに作ってくれるソフト屋を探した。提案依頼書は出していない。
  • 1社目には途中で辞退された。2社目からはアプリの中身がよく分からないからテスト無しで納品することを求められたので承知した。テストは自社で人力によって行う。
  • 期日が近いので取り敢えずリリースし、バグがあったら都度外注に相談する。

 わー、あかんパターンだー、とむしろ楽しくなるレベルです。そして案の定、誤った出力を出すバグが出ました。うん、知ってた。バグ報告のクレームが私に届いたのは謎でしたが。

 誤出力の放置はマズイので一旦ページを閉じてバグを直すこと、テスト用のプログラムを作ってちゃんと動作確認することを広報部門に提案しました。ただ、緊急だと思ったので電話をしたのが失敗でした。

 「私たちはプログラムのことは分からないので、外注に原因の究明と修正を依頼しました、答えが来るまで待っていてください。」

 「分からないじゃないんですよ、半年間何やってたんですか!ソースコードも読めずになんで検収したんですか?分からないなら勉強するなりこっちやソフトの技術者に相談するなりすればいいじゃないですか、外注に頼むだけだったら中学生だって出来るんですよ!いいからとっととページを閉じてくださいよ!」

 大人げなかったと反省しています。相手も同じように勉強したり準備をしていると勝手に期待していたのが苛立ちの原因であり、やっていないからといってこちらが怒るのは筋違いでした。どうせトラブルがあった時点で向こうの部門の偉い人が怒っているのでしょうから、こちらからは助け舟を出すなり手伝うなりをするのが人情というものです。勝手に期待して勝手に苛立ち勝手に怒る、そういうのは良くないですね。

 知らないことばかりで大変な案件ではありましたが、知識欲は満足できましたし機嫌のコントロールについて勉強になりました。いや、まあ、まだ先日の話なので新たなバグが出る可能性は高い気もしますが・・・終わった気分になってる今こそむしろ出るような。