インターネットで検索をかければ正しい情報も間違った情報も役に立つ情報も役に立たない情報もごった煮で手に入る昨今の情報化社会において、ブログはどういうポジションなんでしょう。情報量や分かりやすさで言えば動画サイトが優越していますし、手軽さで言えばSNSのほうが圧倒的でしょう。ブログがオワコンだとは思わないですが、ポジション的には中途半端な位置にいるような気はします。
逆に言えば個人や集団の情報発信ツールとしては手頃な感じです。動画は作るのが大変ですしSNSでは情報量が足りない。Webサイトやブログはその中間として良い具合の情報発信ツールだと思います。この二つのうちテンプレートが揃っていて始めやすいというのがブログの利点でしょう。うーん、当たり前のことを書いている・・・
世に星の数ほどあるブログですが、比喩なのでそんなには無いですけど、人はどんなブログを面白いと思うんでしょうね。人それぞれ過ぎて統一的な見解を出すのは難しいので、唐突ではありますが私が好きで面白いと思うブログの特徴をあげてみます。
前提として、私は面白いと思うハードルが低いどころかむしろ地中に埋まっているレベルの人間です。何事にも好奇心旺盛な子どもくらいのレベルです。いえ、もはや箸が転んでもおかしい年頃のお嬢さんくらいです。お嬢様って呼んでくれてもよくってよ、ああ、石を投げないでください、石を投げるのは罪の無い人だけにしてください!
・・・こんなゴミのような導入をしても許されるのがブログの良いところですね。(投げやり)
文章が素敵なブログ
ブログは基本的にテキスト主体のコンテンツです。そのため文章が素敵なブログはやはり面白いと感じます。何気ない日常を優しく切り取って大切に保管しているような温かみのあるブログや、日々の出来事を意外な視点から切り取る軽妙洒脱なブログが好みです。もちろん圧倒的文才による面白可笑しいブログなども大好物です。
テキストと絵(イラスト・漫画・写真・動画)の情報量で言えば当然絵のほうが情報量が多いわけですが、これはどちらかというと情報伝達のベクトルが違うと考えています。表情や仕草、余白や色合いなどから相手に情報を刷り込むのが絵で、著者が与えたい情報を具体的に描き出すのがテキストといいますか、こう上手く説明できないのですが、単純な情報量の多寡ではなく伝え方や伝わり方が違うという感じです。絵はこう固体の共振的なイメージで、テキストは液体の干渉的な・・・凄い、ビックリするほど文才が無いので説明できない!この違いを上手く説明できるのがテキストの強みのはずなのに!
ま、まあそういうわけで、テキストならではの強みが出ているブログが好きです。テキストと絵の違いについてはいずれリベンジします。
絵の力を活用しているブログ
ブログはテキストコンテンツと言いましたが、古代のBBSやChatと違い絵を多数乗せることもできます。そのため絵を上手く活用しているブログも好きです。思っていることをイラストや漫画にできるのは絵の才能が無い私からすれば感服するばかりですし、テキストよりも読みやすいというのは単純に相当な強みだと感じます。写真をたくさん載せているブログも情景や気持ちが直接的に伝わってきて、とても分かりやすいのが良きです。
私は料理やコンテナ船の写真とかを見るのが特に好きなのですが、何故かはよく分かりません。自分で作れないからですかね?確かにコンテナ船は作ったことないなぁ、うん。
知らないことを書いているブログ
個人の情報発信には限度があるとはいえ、それぞれの個人は何らかの専門家だったりします。そのため日常的には目にしない様々な情報を発信してくれているブログが好きです。例えば私は場末の技術屋ではありますが、まったく業界の異なる医療や介護、教育や飲食などを書き綴っているブログもよく購読しています。知らない情報に触れるというのはただただ単純に知的好奇心を刺激されて面白いものです。また一応真面目な分析として、知らない業界で働く人を意識することは、人に使ってもらうモノを作る技術屋に必要な視点だと考えているからだと思います。
思想・考え・感情を吐露しているブログ
現代社会では様々な情報へ選択的にアクセスすることができるようになっています。専門性の高い論文にもある程度は届きますし、他言語の情報を集めれば触れることができる情報量は膨大なものとなります。そんな情報の溢れた時代において個人が発信できる最大のものは「私はどう想うか」という情報に他なりません。ある事象や物事に対しての物質的情報は誰が書いても大差ありませんが、それに対する想いは人それぞれ千差万別なのです。
だからこそ直接的な言葉以外にも紹介する記事の中身も含めて、自身の思想や考え方、感情を表現しているブログが私は好きです。それこそただ漠然と情報を見るのであればニュースサイトである程度は充分です。その情報に対する個々の感想や考えこそに個々の価値があり、見たい情報だということです。
ただ、想いや感情を濃厚に述べているブログは見ていると少し不安になります。「あぁ、そんなにアクセル踏んじゃって大丈夫?息切れしない?もうちょっとゆっくりでもいいよ?」という気持ちです。アクセル全開、勢いのあるブログは読んでいてとても面白いため、末永く続けてもらいたいなぁという完全なる我儘です。だって吐き出し切っちゃうとブログを書かなくなるかもしれませんしー・・・(駄々をこねこね)
〆
特徴を書いてみたら、思ったよりも分類されていて、思ったよりも網羅的でした。思ったよりも絞りこめなかったんです。まあ、好きなものの理由を説明する時なんてそんなものでしょう。多分。きっと。