忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

行動の結果を楽しめるか~継続は力なり

 継続は力なり。これはその正誤を問うまでもなく経験則的事実だと言えるでしょう。

 個人的には「継続すると力が付く」なのか「継続こそが力そのもの」なのかで解釈問題を作れそうな気がして面白い言葉だと思います。正しい言葉の意味は後者なのですけど、なんとなく前者でも使えそうな言葉ですよね、継続は力なり。

 筋トレのように実力というものは継続しなければ付かないと解釈しても面白いですし、力積のように大きな成果を出すには継続時間が重要だと正しい意味で考えてもいいでしょう。

 言葉は正しく使いましょう、という正論はさておき、まあ解釈を変えてみるのは面白いものです。

 

行動そのものよりも行動の結果を楽しむ

 物事は継続することが重要ですが、そもそも継続するにはどうすればいいでしょう。

 人は辛いことはなかなか継続できないですが、楽しいことは継続しやすいものです。ならば簡単な話で、楽しいと思えることを継続して伸ばすか、意識なり環境なりを変えて楽しめるようにするかのどちらかが望ましいでしょう。もしくは報酬を設定したりゲーミフィケーションを活用することでも人は行動に楽しみを見出して継続することができます。

 

 しかしここで一点、注意が必要なことがあります。それは行動そのものが楽しい状態を求めるべきではなく行動の結果が楽しいと思える状態にすべきだということです。

 行動そのものが楽しい状態でも物事を継続することはできます。そしてその行動が成果に繋がっていなくても継続していれば達成や満足を得ることができます。しかしそれはただの『やってる感』でしかなく、現実の達成や満足に繋がるとは限らないからです。

 どれだけ空腹を紛らわしても空腹が消えて無くなるわけではないように、効果の無いことをただ前動続行で継続しても決して成果には結びつかないのであり、結果を都度都度確認して行動にフィードバックを掛けていく必要があります。そのためには行動の結果が楽しいと思える状態であることが適しています。

 さらに言えば、行動の結果を見て次の手段を考えるのが楽しい状態が理想かもしれません。あれをやってみて、これをやってみて、こんな傾向があるから次はそれをやってみよう、という試行錯誤自体を楽しめると継続がさらに容易になるでしょう。

 

 なぜ最初に継続は力なりの解釈を考えていたかというと、「継続こそが力そのもの」というのはちょっと誤解があるな、と思っているからだという話でした。成果を求めるのであれば物事は正しく継続することが必要です。

 

ブログの継続について

 本記事のテーマは継続ですが、ちょっと横道に逸れて、ブログをどうすれば継続できるかについて考えてみましょう。

 ブログを始めて一年、まだまだベテランではない立ち位置なのでそこまで大きなことは言えませんが、ブログを継続できる人にはいくつかのパターンがあると思っています。

 特に分かりやすいパターンとしてはブログを書く目的がはっきりとしている人、そういう人は容易に継続している印象です。

 気持ちの整理や考えの言語化、意見の表明やコミュニケーションツール、お金を稼ぐことなど、ブログには様々な目的がありますが、記事を書くことそのものを楽しみとすると目的に近づいているのかどうか分かりにくく、途中で嫌になったり目的を見失ったりしてしまってなかなか継続することが難しいと思います。

 それよりも記事を書く度に成果を見直して次の記事にフィードバックを掛けることを楽しめる人であればスモールステップで目的に近づいている成果を実感することができますし、その方法を模索すること自体を楽しめるのであれば継続が容易どころかむしろ辞め時を見失うくらいにのめり込めることでしょう。

 

 なかなか成果が出ないな、と思うのは辛いことです。それは過去を見ているからかもしれません。

 今回の成果はこうだった、と思うのは楽しいことです。それは今を見ているからでしょう。

 次はどんな成果を出そうか、と思うのは最高なことです。それは未来を思っているからです。

 

 未来は不確定であり、不確定というものは一種の恐怖です。しかしそれから目をそらし怯え続けるほうが辛いことかもしれません。それよりも前を向いて恐怖の対象をしっかりと見ることが実は一番気楽です。よく見てみれば幽霊の正体は枯れ尾花かもしれないのですから。

 

 

余談

 おかしいです、何故か説教臭い〆になりました。そんな流れで書いていたわけではないのに。もっと他のパターンを紹介しようと思っていたのに。

 せっかくですので継続できる人のパターンをもう一つ紹介してみましょう。

 それは自分の書いた記事を好きな人です。なにせ良し悪しの分析や成果のスモールステップといった小難しい話なんていらないのです、早く自分の好きな次の記事を書きたいという気持ちがすでに備わっているのですから。もはや継続そのものが目的であり、成果であり、多少書けないスランプがあったとしても乗り越えられるタイプの人だと思います。

 その代わり、継続が力になるかと言えば・・・上で書いてきた話が全部飛んじゃうので、まあ、口篭りますけど。

 

 え、私は自分の記事が好きか、ですか?

 まあ、時々読み返すくらいには大好きですよね。実に頭が悪くて、良きです。冗長すぎるのは辟易しますけど。