忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

記事のビッカース硬さはどの程度がいいのか

 この駄ブログでは硬い記事も柔らかい記事もごった煮で投稿しています。

 まあ雑記ブログとして好き放題やっているのですが、実際問題として温度差の違う記事が混在していると、非意図的にアクセスした記事に対する感じ取り方がややこしいのではないかと思わなくもないです。

 この”非意図的”というのは、例えば検索で当ブログの何らかの記事にアクセスして、そのついでとばかりに新しい記事や隣の記事を読んでみた時、というような意味です。

 例えば品質管理や安全工学に興味のある方が「ハインリッヒの法則」で検索して私の拙く硬い記事を読んだ後、ついでとばかりに他の記事に目を通した際、服の袖が嫌いなことについて延々と語っている柔らかい記事を見つけても当惑するばかりでしょう。

 

 ただでさえ「お前が何を言っているか分からない」と知人や人様から言われることがあるのですから、ブログの記事くらいもう少し言っていることが分かりやすいように整理して投稿すべきではないかと思わなくもないです。

 「本当にそう思うならもう少し記事の硬さや内容を統一すればいいんじゃないか」と言われればぐうの音も出ないのですが。ぐう。ぐうの音は出ました。

 

硬さに関する考察

 一応、真面目な記事では硬め、不真面目な記事では軟らかめと使い分けているつもりです。ただ、堅い記事ばかりでは読む側も書く側も面白くなかろうと思うため、硬いテーマでも出来る限り柔らかくしているつもりです。つもりが積もり積もっていく・・・

 

 では硬い記事ってなんだろうとなると、いくつか分類できそうな気がします。内容が硬い記事、文体が硬い記事、単語・用語が硬い記事、そんな感じでしょうか。

 内容が硬い記事は、まあ、取り扱うテーマ次第ではありますのでもうこれは回避不能です。雑記ブログと言い張る以上、書く側に好き勝手自由なテーマを選ぶ権利があると思い込んでいるためこれは諦めてください。何様だ。

 文体が硬い記事は、なるべく砕いているつもりではあるのですけど、どうでしょうね?口語体寄りにして柔くしていますが、時々堅苦しい言い回しや古典の引用などをしたりもするのでどこまで柔らかくできているかは分かりかねます。

 気持ちとしてはなるべく硬くない読みやすい構成や文体で書いているつもりなのです。

 しかしそれでも記事が読み辛い場合があるとなると、私の記事で最も改善すべきは単語・用語の硬さではないかと分析します。

 

 ・・・真面目に自己分析している風を醸し出してみましたが、ただの後付けです。以前くれなつ (id:yukinofire)さんに当ブログをご紹介いただいた際、仰られていたことをそのまま持ってきています。

こちらのブログでは読み手が知っているであろう前提で解説なしで専門用語を羅列してくるのだが、僕には全くなじみのない用語ばかりで非常に読みづらい。しかしなぜか読みたいと思わせてくれる不思議な魅力があり、毎日わからない用語は調べながら読み続けている。

 

 直球で言い訳しますが、これはですね、元々苦手な部分なのです。

 それはまあ、自分の専門であれば「それが専門用語かどうか」の区別はさすがに付きます。例えば熱力学のエンタルピーが世間一般で通じる単語ではないことぐらいは分かるわけです。まだエントロピーのほうが伝わるでしょう。

 しかしどこまで説明をブレイクしていけばいいかと言われると難しいわけです。他者の知識量を測るのがとてもとても不得意なので

 

 「エンタルピーとは何かと言えば、示量性の状態変数で、熱の移動に関する概念で、エネルギーの次元を持つんだよ。超電導を発見したカメルリングさんが名付けたよ」

 「示量性ってそもそもなんやねん」

 「状態変数って何?」

 「熱の移動とは?」

 「次元?」

 「超電導とはなんぞ?」

 「カメルリングって誰だよ」

 示量性を説明するには熱力学の「系」という概念を説明しないといけませんし、状態変数は文字通り状態を規定するための変数ですし、熱の移動は説明の奥深さが半端ないですし、次元って高校物理でやるよね?という気持ちになりますし、超電導って常識かどうか分からないですし、カメルリングは多分ほとんどの人が知らないだろうなというのは分かるしで、頭が混乱した結果、「よし、説明をしないでもきっと通じるだろう」という投げやりな気持ちになるわけです。

 

 さも当然のように書きましたけど、記事タイトルのビッカース硬さだって説明無しで伝わるかと言えば、まあ、万人に伝わる言葉ではないかもしれません。物質の硬度を測定する試験としてはとても一般的なものだと思いますけど、そもそも硬度を測定する人が世間一般にどれだけいるんだという話なわけで。

 

 ビッカース硬さとは、菱形のダイヤモンドを測定対象に押し付けて変形量によって測定する、硬さの指標の一つです。

 

 まあ、つまり、単語・用語を説明するのではなく、そもそも万人に分かる単語・用語だけを使うよう努力すべきなのでしょう

 努力します。努力はします。

 一文字増えるだけで結構意味が変わるので日本語は面白いです。

 

 今回の記事は軟らかめの内容と文体、のつもりです。50HVくらいです。HVはビッカース硬さの単位で(以下略)

 

 

余談

 知人から言われる「お前が何を言っているか分からない」の真意は、単語・用語の問題ではなく、「お前の頭はおかしい」をオブラートに四重で包んで遠回しに表現されている可能性がありますが、その可能性は強い意志を持って見て見ぬ振りをします。