忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

仕事の早さとは何か:優先順位を付けることの意味

 

 今日はなんとなく言語化しておきたいことを書いていきます。

 

仕事が早いとはどういう状態か

 仕事の早い遅いは社会人にとって鉄板の話題の一つです。ビジネス関連の情報を求めてネットの海を漂っていれば仕事を早くする方法や仕事が遅い人の特徴などを語る情報は見かけない日が無いほどですし、誰それの仕事が早い遅いといった話題は雑談の頻出ネタになっています。

 

 とはいえ、そもそも仕事が早いとは何かについて多少世間の認識がまとまっていないような気がします。

 「仕事が早い」とは「仕事が速いではないことに注意が必要です。

 辞書的な話となりますが、早さとは「ある基準の時間よりも前の時点でものごとが行われること」を指す言葉であり、速さとは「一定の期間内の動作量が多いこと」を意味します。

 つまり「仕事が早い」とは処理速度が速いとか受け答えがスムーズであるとかそういったアクション的なスピードのことではなく決められた期日よりも前に仕事を仕上げることを意味する言葉です。

 それこそ歩くスピードは遅くてもいいですし、書類作りが遅くてもいいですし、話すスピードやメール処理のスピードが遅くても問題ありません。期日前に仕事を完了できてさえいればその人は「仕事が早い人」です。

 

優先順位が大切だとされる意味

 この「仕事の早さ」について理解をしていれば、仕事で優先順位を付けることの重要性が腑に落ちやすくなります

 仕事の早さを速さだと誤解してしまっている人からすれば、仕事で優先順位を付けることにはあまり意味を見出せず、「どんな順番でやったって掛かる時間は同じなのだからどんどん手あたり次第着手していけばいいじゃないか」と考えるかもしれません。

 しかし実際に評価される仕事の早さは速度ではなく時間です。どれだけ早く処理をしていようとも期日までに必要な仕事を完了していなければ評価はされません。納期がまだ先にある仕事A,B,Cは終わったものの仕事Dの納期に間に合わなかった人よりも、まだ仕事A,B,Cが終わっていなくても仕事Dの納期を間に合わせた人のほうが仕事が早いと評価されます。

 仕事が早いとはそういうことです。

 

 よって仕事の優先順位を付けることは極めて重要な技能だと言えます。

 自らが出せる速度に応じて、如何に「ある基準の時間よりも前の時点でものごとが行われること」を達成するか、そのためにはどの順番で処理していくべきか、そういったタイムマネジメントをできる人が「仕事が早い」と評価されます。

 

結言

 まあ単純に「仕事が速い」ほうが同じ仕事をしていても期日に間に合いやすく「仕事が早い」人になりやすいため、仕事のスピードを上げることにも意味はあります。

 ただ、「仕事が早い」とは何かを理解しておらず優先順位が付けられないままですと宝の持ち腐れになってしまいますので、まずは「仕事を早くすること」から始めたほうが良いと私は考えます。