忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

チャレンジは楽しんだ方がお得だと思う

 

 帰国後の土日はゆっくり寝て過ごそうと思っていたのに仕事をしていたら終わったのですが。不思議。

 まあ、楽しかったからOKです。

 

デザイナー?

 今の私は企画屋ですが、去年までは10年以上機械設計に携わってきた設計者でした。

 そして設計者は英語で言えばデザイナーです。

 つまり私は元デザイナーです。

 と言っても、日本でデザイナーと言えば視覚的な設計を手掛ける人が名乗る肩書になっているため、自分の事をデザイナーと名乗ることはまずありません。せいぜい英語で自己紹介する時にメカニカルデザイナーと名乗ったことがある程度です。日本語では住み分けとして設計屋や機械屋と名乗ったほうがよほど話が通ります。

 

 そんなデザイナーだかデザイナーじゃないんだかよく分からない私ですが、この土日は珍しくデザイナー的な仕事をしていました。

 具体的には製品販促資料の修正です。製品の写真を貼り付けたり文字を埋め込んだり、そんな感じのことをしていました。

 もちろんそういったデザイン自体はさっぱり詳しくありませんので専門の人や外部業者に委託して作ってもらっているのですが、まあ完成後に少し手直しをしたり内容を修正をしたりする必要も生じるわけで、今回はその編集を初めてやっていました。

 

 いやあ、今の職場は本当に何でも屋です。商品企画とは一体なんの仕事をする部署なのか、半年ほど所属してみても未だに把握し切れていません。

 『商品企画のためにはマーケティングが必要、だから国内外の展示会へ行ってきなさい、ついでに自社ブースに立って説明員もやりましょう、なに設計者の時も技術者枠で説明員をしていたわけだしそう変わらないさ』といったノリで海外の展示会へ行っていた先週はまだ納得感もありますが、『展示会とはすなわちマーケティングであり、だからそのための販促資料も商品企画で準備しましょう』とまで言われると「あいや待たれい、そいつは広報やら営業やらの仕事じゃあないんかい?」と思ったり思わなかったり。

 

下手の横好きは悪くないと思っている

 まあ紆余曲折も特になく大人しく従うしかないわけで、次の展示会の掲示物を作ったり手直ししたりしています。工場に居た頃には当日説明員として参加するだけで良かったのでこの手の仕事はまったくやったことが無く、なんとも新鮮です。

 なにせAdobeさん家の"イラストレーター"やら"フォトショップ"やらのデザインソフトに今回初めて触ったくらいには縁がありませんでした。

 いや、まあ、一応今までもデザインソフトはずっと触ってきたのですが、それはCADですので、まあ毛色が違うと言いますかなんというか。

 

 私はこの手の状況になった時「やったことがないのでできません、わかりません」と拒絶することは凄く勿体ないと思うタチです。

 むしろ逆で、やったことがないことをやれるなら好奇心が満たされてラッキー、お得な良い仕事だと思うタイプです。新しいソフトを使うこともワクワクです。

 もちろん実績や経験が無ければプロの仕事ができるはずもなく、どのレベルの成果物が出せるかが不安に思う気持ちは分かりますし、その不安が強く新しい仕事ややったことの無い仕事に対して忌避感を持つ人がいることも理解できます。

 ただ、それはなんというか勿体ないと言うか、ズレているような気がしてしまいます。

 

 後でちゃんと言葉を練って別の記事で書こうと思っていますが、私は『プロ意識』と『プロの仕事』は似ているようでちょっと違うものだと思っています

 プロ意識とは結果ではなく姿勢や態度の側面を対象にしている言葉ですので、そもそも仕事を拒絶するのはプロではないのではないか、そんな感覚です。

 ただ、「満足いく仕事ができないのであれば引き受けない」、それもプロだと言われれば納得感があります。なんとも上手く説明が難しいところです。

 やはりもう少し言葉を整理して後で言語化する必要がありそうです。

 

結言

 ちなみに土日の成果物はすでにボツ通告を受けていますが、まあそんなものです。

 ソフトを弄繰り回して作業効率が上がっていった過程を充分に楽しめたので、特に問題ありません。この手の仕事は楽しんだほうがお得だと思っています。