忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

強さとは「物事を思うがままに動かす力」だと思う

 

 今月はやたらと鋭利な記事が多くなってしまっているので、閑話ならぬ緩和をしていきます。

 つまりは雑談です。

 

強い女

 SNSで「強い女とはなんぞや」といった口喧嘩が起きているのをうっかり観測してしまったので、口喧嘩なんかは放っておいて私の思う強い人物像を語ってみましょう。

 ちなみに、ネットでよく見かける男女論的な枠組みではなくただの私の好みの話です。

 

 私はどちらかと言えば強い女性が好きです。

 ただ、正直に言うと攻撃的な女性は苦手です。

 別に攻撃的な男性も得意ではありません、単純に暴力性を好まないため、基本的には温厚な人や優しい人が好きです。

 

 そのため私自身も攻撃性を外へ発露しないよう努めてはいますが、とはいえ攻撃性が皆無なわけではありませんので自身の暴力性を自覚することだってあります。それこそ疲れている時に仕事でカリカリしたりブログに辛辣な記事を投稿したりするのは一種の攻撃性の表れです。

 そういった自身の攻撃性が漏れ出ていることを自覚すると、どうにも恥ずかしさを感じます。

 逆に、そういった誰しもが持つ攻撃性を適切に隠して内面に仕舞い込める人はとても強い人だと思いますし、尊敬しています。言い換えが合っているかは分かりませんが、我が強いのではなく芯が強い人と言ってもいいでしょう。

 

 強さとは要するに物事を思うがままに動かすことだと思います。そう考えると、暴力や権力のような尖ったものに頼らず優しさや人柄やそういった柔らかいもので他者を動かせる人はよほど強い人ですし、そういった人は素敵です。

 

 ちょうど最近新刊が出たので読んだばかりのヤンマガの漫画『税金で買った本』を例にすると、朝野さんみたいな人、と言えば漫画を読んでいる人ならばイメージしやすいかもしれません。

 この漫画は図書館を舞台に、知的好奇心が旺盛で本好きなアルバイトのヤンキー少年を中心として様々な強い人が登場しますが、朝野さんはその中でもダントツの強キャラです。

 朝野さんは見た目は優しいお母さんですが、暴力や正論で他者をむりやり動かそうとするのではなく相手の興味や性格を上手く活用して自分の思うままに操ります。主人公の石平少年なんて手のひらでコロコロです。

 そういった包容力と操作力は暴力的ではなく、しかし明確な強さだと考えます。

 

 公式アカウントがファンブックの紹介がてらキャラクター紹介をしていたので引用してみましょう。

 

 優しそうなキャラクターデザインですが、たぶん作中で一番強い人です。

 ちなみに主人公も朝野さんを思い浮かべながら同じようなことを言っています。

 

「いや・・・ケンカ強いよりケンカしないでどうにかできるヤツのがスゴイだろ」

「怒鳴ったり殴ったりしないで人を自由に動かせるヤツはそーとー強いしさ」

 

 まったくもって同感です。

 

 それこそ例えば仕事とかで高圧的に「これやっとけよ」と押し付ける人よりも「これお願いできますか?」「えー、もうできたんですか、早い!凄い!ありがとー!」みたいなタイプの人のほうが一緒に働いていて気持ちいですし次もその人のために動きたいと思うわけで、笑顔や敬意や感謝で他者を動かせる人は強くて凄いと思っています。

 ちなみに個人的な経験談として後者のタイプは女性のほうが多かったので、私は女性のほうが男よりもよほど強いと思っていたりします。

 

結言

 なんの話をしたかったのかというと、ネットの口論なんてどうでもいい話で、私は暴力に頼らず人を動かせる人を強い人だと思っていること、そして『税金で買った本』は良い漫画なのでおススメだという話です。