頑張って探せば何事にも落としどころはある。
中間の仕事
営業と技術の対立や反目は会社あるあるネタです。
そして今の私はその対立を解す、或いはそもそも生じないように調整することがお仕事の一つです。
なにせ現在は企画職として営業と技術を繋ぐ中間地点にいます。営業サイドの情報をまとめて企画立案をし、その企画を技術サイドに依頼する、時に営業と共に顧客へ赴き、時に開発の会議へ参加して一緒に案を捏ねる、そんな橋渡し的ポジションです。如何に対立を生じさせずスムーズに物事を進めるかが私自身の仕事の正否を左右する以上、程よく交通整理をすることは必要な仕事と言えます。
目的の違い
先日、顧客へ提出する技術的な文書が問題となりました。
技術側の視点で見ればまあ言い分は分かる、しかし営業側の視点からすればこんな文書は顧客に出せない、そんなそれぞれの都合が対立した状態です。
あるあるでは困りますが、残念ながら稀によくあります。
以前は技術側のポジションでしたので技術者として営業側を説得する方向で動いていたと思いますが、今は営業側の都合も分かります。かといって営業側の都合を押し通して技術側へ突っ返すのもまた難しそうな状況です。そしてこのようなデッドロックを放置するわけにもいきません。立場が偉ければ一方の都合を押し切ることもできるでしょうが、それはそれで将来的に禍根が残りそうですしバランスも悪いのでやりたくないです。
よって今回は「私が営業と一緒に顧客へ文書を届けます、そのために申し訳ないけど私がやりやすいように資料を手直しさせてもらいました、私の都合でごめん」と、程よい感じに双方が納得できるような文書を作ることとしました。
営業側に立ちつつも技術側の面子を保ち、こちらだけが泥と手間を被ることで双方の納得をもらい仕事を前に進める、そんな実に社会人的なムーブができたような気がします。今が一番社会人としてバランスが取れているのかもしれません。
どちらかの言い分を押し通そうとすると軋轢が生じるばかりで押し合いへし合いとなってにっちもさっちもいかなくなります。それは宜しくありません。フォーカスすべきは面子を守ることや都合を押し通すことではなく仕事を進めることです。目的をそこに置けば必然的にやるべきことも見えてきます。
そんな、当ブログで度々述べてきた「対立ではなく調和を図ること」をちゃんと実社会上でも実践できているなと、一人自己満足に浸っています。
結言
もちろん内心では「仕事を増やさないでくれ」とは思っていますけどね。まあトータルで見れば私個人の仕事が増える程度で全体が動くのですから、必要な仕事です。
仕事の立場上、下っ端なのに経営層側の考え方になっているなと思います。