忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

学校の先生には向いていないが、お勉強会の先生は頻繁にやっている

 

 電車に揺られて出張。

 埼玉の事業所勤務時代は会社の車で出掛けることが多かったが、東京は公共交通機関が充実しているため今はほとんど電車や飛行機で移動している。

 もちろん製造業の宿命として出掛ける先は地方の人里離れた工場であることも多く、車の機会が一切無くなるわけではないが、そのための本社にある足は営業部隊が優先である。私のような企画屋はさほど慌てることもないので、マッタリと時間をかけて電車で移動する。それに、今日は駅で営業マンと合流して結局車で移動する予定だ。

 

 朝の通勤と違い出張時は時間が変わるため毎度悩ましいものだが、今回は幸い空いている時間帯に移動ができている。座れるほど空いてはいないが、押し潰されないのは助かる。

 今日は特に暑い、満員電車はゴメンだ。

 上手いこと打ち合わせをスムーズに終わらせて電車が空いているうちに帰宅できるよう努力しよう。

 

 今日は顧客でのお勉強会の講師役、よって比較的気楽なお出掛けだ。

 私のような商品企画屋が顧客へ赴くのは主に市場情報の収集や新製品の仕様調査を理由とするが、今回のようなお勉強会でも時々引っ張り出される。

 なにせマーケット情報や市場動向に一番詳しく、顧客の商品も熟知しており、自社製品や競合他社製品も知っている人材となれば、社内を探し回るまでもなく企画部に揃っている。他所へ派遣するための講師役には適任だ。

 講師は気楽だ。もちろん準備にそれなりの手間は掛かるものの、顧客からの印象はプラスで始まるためだ。品質問題や納期トラブルでキレ散らかしている顧客の相手をしなければならない営業や品証の人々と比べれば、気楽さは月とスッポン以上の違いだと言える。

 さらに言えば、私は元々社内外の講師役としてなんだかんだ様々なお勉強会をやってきており、さらに言えば私は人前で喋ることを一切苦と思わないどころか好きですらある。

 つまるところ、まったくの門外漢な内容・分野に関して以外であれば「とりあえず丸投げして任せても問題ない」人員として認知されている。今回も営業マンからお願いされて顧客の所へ一緒に行きお勉強会の講師をやる、そんな慣れた仕事をするだけの気楽なお出掛けだ。

 

 仕事よりも移動の方が私にとっては難易度が高い。普段行かない所へ行くと、大抵迷子になる。

 今回も念の為1本早い電車に乗っていて良かった。電車の遅延で慌てたこともあり乗り換えの乗降口が発見できなかったため、早い電車には間に合わなかった。やはり何事も余裕は必要だ。海外よりも東京の電車の方が私には難しいのかもしれない。

 現着後にもまだバッファは取られており、あまりにも余裕のありすぎるスケジュールなので、少しくらい遅れた方がいいくらいだ、と言い訳してみる。

 来月は中国地方に行く予定があり、まずは辿り着けるかどうかが試練になるだろう。

 

 そんなこんなでそろそろ到着する。新幹線ならまだしも在来線での移動中にパソコンを開いて仕事をするようなことはしたくない。ならば、やれることは本を読むかブログを書くかくらいだ。

 ちなみに忘れん坊なのでお勉強会資料の印刷は忘れてきた。大抵は移動中に資料を読み込んでいるのだが、今回は記憶を頼りにする他ない。

 つまり、今ブログを書いているのは現実逃避の一環である。