忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

日本が非武装中立を宣言したら、第二次太平洋戦争

 

 厳密に言えば戦争未満のワンサイドゲームで終わることになるとは思いますが。

 

どこと戦争になる?

 最近、久しぶりにネット上で非武装中立論を見かけました。

 いえ、まあ、誰がどのような考えを持っても自由ですし構わないとは思います。

 ただ、私は戦争状態を好まず、日本が非武装中立を宣言したら真っ先に攻めてくる隣国があると考えているため、非武装中立論には同意しかねます。

 

 攻めてくる隣国とは、中国?ロシア?北朝鮮?

 いえいえ。

 

 なにより真っ先にアメリカが攻めてくるでしょう。

 

 アメリカが覇権国家である理由は人口、資源、食糧、金融、文化、歴史など様々な側面によって説明可能です。

 その中の一つ、地政学的な優位も大きな理由です。アメリカは他の大国と海を隔てており国境にリソースを割かなくていい国であり、本質的に北米大陸は太平洋と大西洋に囲まれた島国だとされます。これは地図を見れば分かりやすいでしょう。

 隣国との争いが不要な島国的特徴を持つ国家は、海洋に手を伸ばすことが容易です。かつての覇権国家であるオランダやポルトガル、イギリスが海へ出て世界を支配したように、アメリカも「海洋を支配している島国的特徴を持つ国家」であることが覇権国家として必要な条件となります。

 

 その点で言えば太平洋戦争は分かりやすい名称です。

 あれはまさに日本とアメリカで太平洋の支配権を争った戦争であり、戦後のアメリカは太平洋全体を支配するようになったことで覇権国家としての地位を確たるものにしました。

 太平洋を緩衝地帯とするためには外周にある国家を手中に収めておく必要があり、アメリカが太平洋を囲むように日本や台湾、フィリピンやパプアニューギニアへ今なお軍事的プレゼンを配置していることはその証左と言えます。これも地図を見れば分かりやすく、太平洋はアメリカの裏庭です。

 

 逆に言えば、緩衝地帯としての太平洋が存在する現状だからこそアメリカはロシアや中国よりも優位なのであり、中国が太平洋へ出てくることをアメリカは望みません。その時点でアメリカは覇権国家としての優位と地位を失いかねないためです。

 よって、もしも日本が非武装中立を宣言したとしましょう。

 そもそも宣言する前にアメリカの外圧で潰されると思いますが、まあ何かしらの電撃的な手法で実現したとします。

 その場合、アメリカは太平洋支配網の穴を許容できないことから、即座に日本の再支配を必要としますし、恐らく中国やロシアよりも先に動きます

 非武装化は即時にはできませんので、中央政府の指揮統制を離れた一部自衛隊からの抵抗は受けるでしょうが、東京近郊の在日米軍だけで主要施設や政治中枢を制圧することは可能です。その後は傀儡政権を打ち立てて再占領することになります。

 国際的な非難など関係ありません。常任理事国である以上国連の邪魔は入りませんし、在日米人の保護なりなんなり理由はいくらでも後からつけられます。何より、アメリカが自国の都合で戦争をする国だということはまず大抵の人が同意できることでしょう

 

結言

 以上より、日本の非武装中立化は真っ先にアメリカの侵略を招くと考えますので、あまり同意できません。日本を非武装中立とするメリットがアメリカには無いのですから。

 非武装中立ではそれに抗うことはできませんし、アメリカの再占領によって今よりも何かが良くなることも考えにくい以上、別の方策を考えたほうが良いのではないかと思います。

 

 少なくとも私がアメリカ大統領であれば、日本が非武装中立を宣言しようものなら近隣国の干渉が入る前に即座に在日米軍を使って斬首作戦を実施して傀儡化しますし、その後は思いやり予算なんて甘いことは言わずに日本を支配するコストを全て日本に押し付けます。日本の再占領を出来る理由はたくさん思い付きますが、出来ない理由は思い付きません。

 私程度が思い付くことは当然アメリカの首脳部も考えているはずですので、より洗練されたシナリオをすでに作っていても何ら不思議はないでしょう。