忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

歴代忘れ物ランキング

 

 唐突に、私の歴代『忘れ物ランキング』を発表します。

 

3位:パスポート

 仕事で海外へ行くことになったある日の話。

 翌日は午前中から顧客との打ち合わせがセッティングされていたため、前日に向かうこととなった。夕方に到着して夜までにホテルへ辿り着き、翌朝は直行する。実に余裕のある日程だ。

 当日までは移動やホテルなど含めて一人での対応となる。空港まで迎えに来てもらえるほど偉くはないのでタクシーやホテルは自力で対応しなければならない。まあ、その程度は大したこともない。私程度の英語力でもなんとか乗り切れる。さらに言えば、現地には英語の分かる営業スタッフも日本語の分かる現地スタッフも居るため、仕事に不安はなかった。

 

 移動日、午前の羽田空港。

 荷物を預けるためにチェックインカウンターへ並ぶ。

 やたらと長い順番待ちを経て、ようやくパスポートを提示したところで何やら雲行きが怪しくなった。

 「新しいパスポートはお持ちですか?」

 新しいパスポート、とは?

 「こちらのパスポートは期限が切れておりまして」

 鈍い私でもさすがに察した。

 ああ、そうだ、久しぶりの海外出張を前にしてパスポートの期限が切れていたことから更新を行ったのだが、どうやら今日の私は古いパスポートだけを持ってきたようだ。

 馬鹿なことに、新しいパスポートは家に忘れてきた

 

 吹き出す冷や汗。硬直する身体と、反対に高速回転する脳。

 失礼しましたとチェックインカウンターを離れた私は鞄へ入れておいた連絡先を引っ張り出して出張手配業務を行う会社へ即座に電話を掛ける。「予定の便に乗れなくなった、申し訳ないが今日中に辿り着ける便の空きを調べて欲しい」

 確認後折り返しお電話しますとした声を聴き流すように電話を切り、とにかくパスポートを取りに帰ることは必須なので帰路に着きつつ今度は上司へ電話を掛ける。「ホント馬鹿で申し訳ないんですけど、パスポート忘れました。別の航空便を確認依頼して、今はパスポートを取りに戻るところです。多分費用も掛かるんで、手間かけてすみませんが上に報告願います」

 おう分かったと回答を受け取った後、今度は現地の担当者へ直電する。帰路の電車内だが、もはや電話を躊躇している場合ではない。「すいません、夕方には到着する予定だったんですけど、アホやって着けません。時間が明確になったら再度連絡します」「分かった。どうした、凄い慌ててるな」「そりゃ慌ててますけども!いやまあ俺のミスです、すんません」

 電話を切ると、今度は旅券屋からの折り返しだ。「少し費用が上乗せになりますし到着は深夜になってしまいますが、成田発で夕方頃の便が空いています」「それでお願いします、抑えておいてください」今度は上司へ電話する。「今日の空きが見つかりました、費用負担は大丈夫でしょうか」「大丈夫だ、それに変えていい」「助かります」急いで旅券屋に再度電話。「承認得られました、それでお願いします」

 その後は自宅の最寄り駅に到着したので、慌ててタクシーをとっ捕まえる。まだ情緒は不安定だ。「地図のここです、ここまでお願いします。それで、その後また駅に行くので、悪いんですけど待ってもらってもいいですか」「よし任せろ」「ありがとうございます」

 

 その後もあちこちと連絡をしつつわたわた移動したが、なんとかその日中に辿り着くことができ、翌日の仕事をこなせた。

 一日のうちに羽田と成田の両方へ行くことになったのは、ある意味で良い経験だ。

 

 なお、古いパスポートは記念がてら取っておいているが、今後は二度と間違えないように物置の奥深くへ入れておくことにした。

 

2位:スーパーで買ったもの

 自分で自分が信じられなくなるが、スーパーで買い物をして、ビニール袋に商品を入れて、そのビニール袋ごとスーパーに忘れたことがあるそれも何度も。家に帰った頃にようやく気付くのだが、正直言って恐ろしい。己の記憶力が。もはや記憶力以前の問題かもしれない。

 

 スーパーを出るところで二度くらい後ろを振り向いて忘れ物をしていないことをチェックする不審者ムーブが欠かせない、そんな日々。

 

1位:お金

 自分を信じるとか以前の問題で、ATMで現金を引き出した後、その現金を取らずにATMから離れたことがある。もはや意思と行動が乖離しているとしか思えない。一体何をしにATMと向き合っていたのか、自分で自分が理解不能だ。

 

 ちなみに、今もそのような仕組みかは知らないが、取り忘れた現金はちゃんと残高に戻っていた。

【ATMでお金を下ろす】

⇒【取り忘れてそのまま買い物に行く】

⇒【お金を払おうと思ったらお金が無い】

⇒【慌ててATMに戻る】

⇒【カードを入れて残高を確認する】

⇒【残高が戻っていて安心、忘れる自分に恐怖】

 

 未だにATMからお金を引き出す時は少し緊張する。

 

結言

 トップ2はシチュエーションに面白いこともなく、ただただ自分に恐怖するばかりでした。