上の気持ちも下の気持ちも分かるから、"つなぎ”として機能すべき中間の世代。
アットホームvsビジネスライクは、vsする必要はない
本来は単純に世代で区切ることではなく地域や文化などもっと幅広い要素で構築されたものではありますが、会社のように同質的な人々が年齢層を問わずに集まった集団において習俗の区分ができる一番分かりやすい分類が世代ですので、今回は世代的な話をしていきます。
私の属する会社は比較的テンプレ的です。上の世代はアットホームな雰囲気で飲み会や社員旅行といったレクリエーションを好む人が多く、下の世代はもう少しビジネスライクでプライベートを明確に区分している人が多い傾向を持っています。
根本的な習俗の違いですのでどうにも交わらないのは仕方がありません。「家で靴を脱ぐかどうか」と同じであり、善悪で峻別することに意味はなく、ただ考え方が違うだけです。
どちらの言い分も一理ありますし、彼らにとってはそれが本当に真実です。「休日のイベントがエンゲージメントを高める」と考える人は本当にそれでエンゲージメントが高まりますし、「休日にまで会社の人と会いたくない」と思う人は本当にそれでエンゲージメントが下がります。
休日のBBQはある意味で最たるものでしょう。それを楽しめる人と楽しめない人は善悪ではなく、ただその特性の差によってすれ違います。
私くらいの中間の世代は、まあ、どちらの気持ちも分かります。上の世代の気持ちも分かりますのでイベントが上手くいくよう動きますし、下の世代の言い分も分かるので強制はしません。
そんなわけで、先日はちょっと高齢化の傾向が見える人口バランスのBBQを楽しんできました。
休日のBBQ
逆ピラミッドで下働きする面子が足りないので、当然の如く私も前線へ出張ることになる。後方で指揮を取ることが許される身分ではない。
買い出しは幹事組に任せて、真っ先に現地入りして独身男の若者と一緒に設営を開始。真面目な社会人の群れらしく集合時間前にぞろぞろと人が集まることは明確なので、速やかにセットアップを始めた。小さなイベントではあるがそれでも家族連れとなると50人近い人が集まることから、グリルやら机やら椅子やらを人数分運ぶのはなかなかの労働強度だ。
運び終えた頃に買い出し組が到着したため、二回り以上年上の方々が座る椅子のセッティングを一回り上の方々へ依頼した後、今度は食料品の荷運びへ若者を連れて駆けつける。えんやこらどっこいしょとビールを運び込むと集合30分前だというのに数家族がすでに到着していた。お子様連れの家庭はさすがに朝が早い。
急いでグリルを並べて火起こしを始める。幸い私の実家は庭で時々BBQができる程度の田舎だったため火起こしは慣れたものだ。隣には立派なアウトドアグッズを引っ提げた我らがチームのボスも居る。下働きをさせるのは申し訳ないがボスの趣味なのだから止めようもない。やたらと手際の良いボスに度々感謝を述べつつ、若者には火起こしのやり方を説明して、同時に数台のグリルを立ち上げた。すでに腱鞘炎の予兆が見え始めているがまだ集合時間にすらなっていない。
いよいよ焼き始める。この辺りで主婦陣と交代して一休み入れたいところだが、最初は火勢のためにも油の多い肉を焼きたい。そこそこの好天候の残暑の中、馬鹿みたいに暑いグリル周りを人様に任せるのも気が引ける。これはやはり男性陣の仕事だろう。そもそもグリルの数に対して焼き人員が少なすぎる。幸い、若手組は火起こしよりも肉焼きに興味を持っているようだ。ボスも焼きたがっている。彼らと一緒に焼き始めよう。
肉を焼き、野菜を焼き、焼きそばを焼く。マシュマロを焼きにくる子ども達は「上手だぞ」と逐一褒め称え、酒を呑めと寄ってくるおじさんに座って肉と野菜を食えと促し、数少ない若手が楽しめているかを眺めつつ、結婚する気はあるのかと直球のセクハラをかましてくるお姉様方をいなし、退屈になって焼き場に来た子どもたちにちょっとした仕事を任せて遊ばせつつひたすら頭を撫で散らかして褒め散らかす。
気付けばグリルに炙られること5時間。いよいよ閉幕を迎えて肉体労働の片付けを終えた。酔っ払いが無事帰路へ付いたことを最後まで確認して、ごみを捨てたら終わりだ。
結言
ビジネスライクな気持ちは持ちつつもアットホームな環境のために働いてきました。そこまで乗り気ではありませんが、やるとなったら普通にやりますし、楽しめます。
中間の世代としては精神的にそこまで苦ではありません。上の気持ちも下の気持ちも分かるからこそ、必要な時に必要な側へ気持ちを寄せればいいだけだと考えています。
まあ、でも、体力的には疲れました。