拙き当ブログ、日々場末にてひっそりと息をひそめておりましたところ、常よりコメントを賜り、かつ拙者が愛読しているブログの御仁――ムっくん (id:nmukkun)殿――より、ありがたき「ブログバトン」なるものを頂戴いたしました。
されば、縮こまりつつも「これは致し方なし」と腹をくくり、愚にもつかぬ私の戯れ言をささやかに差し出させていただき、次なる走者へと渡す所存にございます。
などといささか意味不明に書き出してみましたが、要するにブログバトンをいただいたので回答します、という話です。
お題一覧
まずはお題を見てみましょう。
・生成AIで、最もワクワクすることは何ですか?
・人工知能に関して心配していることはなんですか?
・普段AIをどう使ってますか?
・Google、Instagram、Tiktok、etc... 普段どんな方法で検索をしていますか?また、AIを活用した検索を使っていますか?
・最近あなたを笑わせたミームや投稿はありますか?
・オンラインで議論することについてどう思いますか?
・読みたいのにオンラインのどこにも見つからないようなコンテンツはありますか?
・自分だけが知っているおすすめの個人サイトを教えてください
・はてなブログ(もしくはブログというメディア)に思うことや期待していることは?
絶妙に幅広ーい。
全部AIに答えさせたら面白いのではないかと一瞬思いましたが、それはさすがに奇を衒いすぎですので、人力で答えましょう。
生成AIで、最もワクワクすることは何ですか?
個人的には道具的価値よりも哲学的・社会学的価値の方に興味を惹かれています。
生成AI自体はツールであり、もちろん新しいツールとしてはとても面白いものです。ただ、それをどう使いこなすかは今のところ人間の創意工夫に頼っていますので、生成AIそのものへのワクワクとは少し違う感覚を持っています。
それよりも、実際にチューリングテストを通った生成AIも登場している今、AIは思考実験でしか存在しなかった「人と同等かそれ以上の思考を可能とする機械」にいよいよ近づいているわけで、それが人間社会にもたらす影響に興味があります。
今のような過渡期であれば一部の仕事や人間の活動が置き換わるだけでしょう。
しかし資源的な制約を越えられれば「人間ができることは全て、思考でも物理的にもなんでもできる機械」は必ず社会を席巻します。
この流れそれ自体は自然ですので、止まることはないでしょう。人間は生存の苦労を低減するために仕組みやルールや機械を作って自らを自己家畜化してきたのですから、その延長線上です。
とはいえ、いよいよ完全なマスターを作り出した後、人間はどうあれるのか。
悲観的に考えれば、現代よりも遥かに「存在の認知」を求める承認欲求に飢えた人々が生まれ、その救済としての文化が発展するかもしれません。
一例として、将棋の棋士を考えてみましょう。
今やコンピュータのほうが人間よりも将棋が強い時代ですが、それでも将棋界は棋士の人間的魅力やナラティブによって保たれています。
これがいずれ、より人間を高度に模倣して、より物語性を生み出せるバーチャルな棋士に置き換わらないとは言えないでしょう。
将棋界が辿ってきたように、ありとあらゆる事柄において私たちは”人間がそれをやる理由”を求めていくことになり、自己効力感が得難いものとなった世界で私たちは個を捨て群となるのか、承認欲求の新たな満たし方を得るのか。
いずれにしてもこれらは心の救いを求める道であり、紛うことなき宗教の分野です。
よって未来は宗教の再興が進むかもしれません。
或いは楽観的に、古代ギリシャのような世界へ回帰するのかもしれません。日常の些末事は全て奴隷たる機械に任せて、人は哲学や宗教や芸術を楽しむ、高等遊民のような日々を過ごせるでしょう。
色々と予想が捗ります。そういったことを考えるのは楽しい作業です。
なんとなく、どのようになっても哲学や宗教は最前線の学問としてさらなる進展を見せるような予感がします。
人工知能に関して心配していることはなんですか?
産業革命やコンピュータの登場と同様、軋轢を生みつつも社会を徐々に変革していくことは止まらないでしょうから、そこまで細かいことは心配していません。
ただ、「人々の不幸を最小化」することが良いと考える功利主義的リベラリストなので、軋轢による被害が最小化される道を辿れるよう望みます。
普段AIをどう使ってますか?
一番多いのは添削・校正・批判です。
文章を書いたらAIに渡して、内容の添削、文章の修正提案、内容に関する批判的見解を出力させています。視野狭窄を避けるために活用している次第です。
仕事で出すメールの敬語とかは結構しっかり修正案を貰えますし、ブログのほうでもありそうな批判や反論を出してくれます。
人間同士で異なる意見を出させるのは意外と難しいことですので、忌憚なく批判してくれるAIはとてもありがたい協業者です。
アイデア出しにも活用しています。どちらかと言えば発想それ自体ではなくキャッチコピーや企画書に書く文章案などを揉む時に使っている感じです。
イラストや動画系のAIはあまり使っていません。遊び程度で触ったことはありますが、今のところ公私共に使う目的がないためです。
忌避しているわけではなく、必要になったらバリバリ使うかと思います。
Google、Instagram、Tiktok、etc... 普段どんな方法で検索をしていますか?また、AIを活用した検索を使っていますか?
基本的にはGoogle検索です。リアルタイムな情報が欲しい時はSNSも検索しますし、専門性の高いことを調べる時は論文や特許の各検索サービスも使用します。
AIで調べ事をする時もあります。
その時は元にしたサイトのアドレスを必ず出力されるようにして、そのリンク先を参照します。リンク先で言っていないことを出力したり、AIや引用元サイトが誤読している場合がありますので。
つまりは人間の時と同じです。私は個人のオピニオンに対してもその基となった一次ソースを調べるようにしています。人間もAIも間違えますので、同じ扱いです。
最近あなたを笑わせたミームや投稿はありますか?
ミームというよりは流れですが、度々SNSで「たぬき」を検索して見ています。稀にですが、たぬきの可愛い写真やイラストや動画が勢いよく流れることがあるのでオススメです。
あと、イギリス人のカルボナーラへの理解にキレているイタリア人シェフの動画が久しぶりにバズっていたので、見て笑っていました。何度も見たので、"If my grandmother had wheels, she would have been a bike.(おばあちゃんに車輪を付けたら自転車になる)"が聞き取れるようになったほどです。
オンラインで議論することについてどう思いますか?
過去にも記事で書きましたが、議論の前提や目的意識を共有することができないので、オープンスペースで議論を成り立たせることは基本的に不可能です。都会の大通りで道行く人々を呼び止めても議論は難しいように。
よってクローズドな空間に限定すれば議論は可能ですが、それ以外では難しいと思います。
逆にクローズドに議論が可能な空間を構築すれば、非同期コミュニケーションによる議論の長期化、ログに基づく情報整理、情報ソースの確認のしやすさなど、オフラインでの議論よりも有益な場合は多々ありそうです。
読みたいのにオンラインのどこにも見つからないようなコンテンツはありますか?
専門性の高いコンテンツはまだ見つけにくいと思っています。ある種のペイウォールに守られていますので。
とはいえ情報化の進展と細分化は「知識の独占による利得」の効果を狭めつつ続いていますので、いずれは情報を知っていること自体の価値が減り、見れるコンテンツも増えるかと思います。
要するに中世の貴族と同じです。
かつては軍事技術の独占によって利権を得ていましたが、火砲の発展による軍事費高騰と武具の大衆化によって独占が成り立たなくなり、しばらくは軍事技術の活用方法など知識面で対面を保ったものの最終的には全て大衆化してしまった歴史のように、情報の独占はいずれ自然と崩壊します。
自分だけが知っているおすすめの個人サイトを教えてください
特別なひとつは選ばないことにしています。
私は病的な平等主義者ですので。
はてなブログ(もしくはブログというメディア)に思うことや期待していることは?
シンプルに、サービスが継続してくれることを期待しています。
プラットフォーム自体には特に何かしらを希望しておらず、順当に改良を積み重ねてもらえれば幸いです。
単位時間当たりの情報伝達量が多い動画コンテンツが今後も伸長するでしょうが、まだしばらく文字主体のブログも無くなることはないでしょう。むしろ過剰な情報量を避けることが可能な文字コミュニケーションはテレパシーが発展するまでは今後も人類の最重要技術のひとつであり続けますので、安定的な継続を期待します。
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以上です。
余計な話をし過ぎて、思った以上に長い回答になったような気がします。
お題は特に元々考えていたことを書き連ねるだけで書けるのですが、最も難しいのは次に送る相手を選ぶこと、かもしれません。
今回のお題に関心があるか、バトンが回ってきても受け取ってくれるか、なにより”私が送っても受け取ってくれるか”が難題です。
まあ、とはいえ深く考えるべきでもないのでしょう。
相手に負担を与えてはいけないと考えるその思考自体がすでに相手の負担になってしまいかねないので、むしろ気軽に断っていただけるように、こちらも気楽な気持ちで投げさせてもらいます。
kataru (id:katari_mata_katari)さん
まねき猫 (id:my-manekineko)さん
いつもブログを読ませてもらっています。(挨拶)
お題がお二人の関心分野かどうかは何とも言えないのですが、どんな意見をお持ちか気になると言いますか、シンプルに私が読んでみたいだけで選出してしまいました。
特に根回しなどもしていない唐突な暴投デッドボールでたいへん恐縮なのですが、気が向いたらバトンを受け取ってもらえるか、もしくは見なかったことにしてスルーしていただけると幸甚至極です。