「選挙の時期は界隈が荒れているので、あまり政治の話題はしたくない」と言いつつ、また少しだけ政治の話をします。
もちろん細かい個別の話は避けて、大枠での構造的な視点についての話をしましょう。
外交の重要性は高まっている
選挙では、"財政"や"社会保障"など経済や内政に関するトピックが主軸となります。
"It's the economy, stupid"(経済こそが重要なのだ、愚か者)であり、選挙においては当然かつ必然です。生活こそが人々の最優先関心事項に他ならず、経済や内政を重視しない政治家や政党は絶対に票を集められません。
ただ、それは重々承知の上で、それでも現状は外交・安全保障を重要な焦点の一つとして論議すべきだと個人的に考えています。
現在は世界情勢が著しく変化している時代であり、外交・安全保障に関する重みが相応に高くなっている以上、それらについても十分な考慮が必要になるためです。
米中の構造的な対立は長期化しており、日本は超大国間に挟まれた大国として舵取りを慎重に行う必要があります。台湾海峡や朝鮮半島の緊張も避けては通れない以上、日本のリーダーには危機管理能力が求められるでしょう。さらにはウクライナ情勢を筆頭に資源や物流が政治問題となっており、外交力がそのまま国民生活に跳ね返ってくる時代となりました。
周辺環境が安穏であった時代とは異なり、日本がどのような価値観を示し、どのような国際ポジションを取るのかは国民生活へ明確に影響を与えます。
したがって、タカ派/ハト派、保守/革新といった単純な軸ではなく、
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国際情勢をどう読み解いているか
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同盟や多国間協力をどう扱うか
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経済安全保障・エネルギー安全保障をどう考えるか
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危機の際に迅速な判断ができるか
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日本の存在感をどう確保するか
といった観点から、混迷する国際環境の中で日本の舵取り役を誰に託すのかを考える必要があります。
外からの視点
もう一点、選挙において考えるべきは外からの視点です。
私たちが誰を選ぶかだけではなく、諸外国はどう捉えるか、誰を選ぶと国際関係がどのように変化するかも留意して選ぶ必要があります。
主要国を牽引するリーダーが誰になるかは当然ながら世界的な関心事であり、私たちが他国の選挙へ着目するのと同様に他国も日本の選挙に関心を持っています。
もちろん人それぞれ「誰を選ぶべきか」に違いがあるのは当然ですが、少なくともそういった観点を意識することは有益です。内輪の論理だけでは物事を上手く進めることはできません。
結言
まとめると、人を選ぶ時に必要な視点は3つあります。
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内側を見る視点:誰が上手くまとめられるか
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外側を見る視点:誰が外と上手くやり取りできるか
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外側から見た視点:選んだ人が世界からどう見られるか
重み付けは人によって異なるでしょうが、これらの視点を意識しておくと、選択の質が大きく変わります。