童心は失われていくものであり、量の少ないものは希少価値がある。
つまり、大人は残り少なくなってしまった童心を大切にしたほうがいい。
そんな、極端な三段論法を主張します。
極論でカッチリ主張するほどのことでもないので、今回は思考を緩めの文章で垂れ流していきましょう。
理想的本質学習
学習において最も重要なのはスキーマ変容・パラダイムシフトです。
ちょっと入りが強引過ぎるので、まずは言葉の整理から始めます。
スキーマとは、過去の経験から形成された固定的な思考・行動パターンを指す言葉です。
スキーマの概念はもっと幅広くて難しいのですが、雑に言えば固定観念を生み出す"型"であり、型抜きされたクッキーの形が固定観念(ステレオタイプ)で、その形を生み出している型自体がスキーマと例えてもよいでしょう。
スキーマは絶対的な枠組みではなく、経験を通して変容していきます。
パラダイムとは、ある時代や分野において支配的な「物の見方・考え方の枠組み」や「共有された規範」を指す科学哲学の言葉です。
パラダイムとは単なる常識を超え、時代と共に大きく変化する認識の基盤であり、その変化をパラダイムシフトと呼びます。天動説から地動説へと常識が切り替わっていった時の変革がパラダイムシフトの代表例です。
何を言いたいのかと言えば、まあ要するに考え方そのものを変化させましょうと、そういった話です。
子どもの学習は、教科書を詰め込んでいくだけでもスキーマ変容やパラダイムシフトのような変化が生じます。なにせ元になる思考の枠組みは未完成で柔軟であり、新たな知識が追加されるだけでも容易に変容していくためです。
対して、大人になると思考の枠組みは固定化されてしまい、自ら意識しないと知識を積み重ねる学習ばかりとなってしまいます。
もちろんそういった表層的な知識を積み重ねる学習が無価値なわけではありませんが、思考の枠組みそのものを変える学習のほうが理想的で本質的であり、高価値です。
極端な話、100の知識を持っている人がいたとして、表層的な学習で増やせる知識量は1や2などです。
対して、スキーマ変容やパラダイムシフトの効果は「認知の土台そのものの変化」であり、物事の見方が増します。それは持っている知識の利活用が促進されることでもあり、つまりは100の知識が新たな視点を得て200に変化するようなものです。
積み重ねた知識をさらに活用できることから、むしろ知識をたくさん持っている大人のほうが効率よい学習となるでしょう。
お得情報
スキーマ変容やパラダイムシフトは他にも「視点を増やすことによる問題解決能力の向上」や「思考の節約や効率化」、さらには「メタ認知の向上や知識の体系化」など様々な効用がありますが、まあ今回はスキーマやパラダイムについて詳細を語る回ではないので取り上げません。
一応、最大のメリットだけは挙げておきましょう。
大仰な表現ですが、行動が変わらない学習は学習ではありません。
ただ学んだだけ、ただ知っただけでは無意味です。
そしてスキーマ変容やパラダイムシフトは価値観・判断基準・優先順位を変えるため、行動が必然的に変わります。
人生をより良くするためには行動の変化が必要であり、そのトリガーとしてスキーマ変容やパラダイムシフトは機能しますので、日々意識していると学習効率的に大変お得です。
童心の価値
スキーマ変容やらパラダイムシフトやら、なんだかそれっぽい表現を用いて語ってきましたが、要するにこれは「影響の受けやすさ」です。
子どもって、人の意見やテレビや漫画にすぐ影響を受けるじゃないですか。
それです。
それがスキーマ変容やパラダイムシフトです。
子どもの影響の受けやすさは未熟さの表れではありますが、同時に思考の柔軟性でもあり、非常に価値の高い変化です。
大人は成熟と引き換えに思考の枠組みが固定化されてしまい、なかなか自分の考え方を変えることができなくなります。
それは、とても勿体ないです。
もちろん大人が色々なことに感化されて影響を受けてばかりでは困りますので、ある程度自律した一個の人間として固定化されていなければなりませんが、少しだけ、僅かに残った童心を捨て去らず、他人や作品から影響を受ける自分を残しておけば、より良く変化する余地になると私は考えます。
結言
結論。
もっとスキーマ変容・パラダイムシフトをしていきましょう。(雑なスローガン)