ジェネレーションギャップとはまた少し違うズレ。
スーパーハカー
先日、『この製品のサイバーセキュリティは問題ないか』を議論している際、「脆弱性やセキュアな状態とやらを評価できる凄腕ハッカーは社内に居ないのか」とした意見が出ました。
居るわけないし、居ても名乗り出るわけがないでしょうに。
笑いは起こりましたが、どこまで本気の発言なのか分からないので少し怖いです。
いや、まあ、90年代のハッカー神話は私も好きではありますが、セキュリティは天才的な個人の力ではなく組織的プロセスで守るべきだと素朴に思います、はい。
勉強不足は格好いいことではない
管理部「この資料のフォーマットですが、どっと、じぇい、えす、おー、えぬ……?じぇいそん?形式で送ってもらえるように伝えてください、専門家には多分通じますので」
私「jsonですね、はい、絶対に通じるので大丈夫です、伝えておきます」
知らないのは別に構わないのですが、知らない分野だからと一切を忌避するのではなく、せめて勉強する姿勢くらいは見せてもらいたいものです。
私だってソフトウェアは門外漢ですが、にわか仕込みであっても基礎的な用語くらいはかじる程度に学んでいますし、それこそjsonだってちょっとGoogle検索すれば最低限は理解できるでしょう。
AI による概要 JSON(JavaScript Object Notation)は、JavaScriptのオブジェクト表記法を基にした、軽量で人間が読み書きしやすく、コンピュータでも解析・生成しやすいデータ交換フォーマットです。API通信、設定ファイル、データ保存に広く使われ、プログラミング言語に依存せず利用可能です。
……ん、ITに慣れていない人には思ったよりも難しいかも。
オブジェクトやらAPIやらの単語で戸惑いそうです。
ええと、要するに”凄いテキストファイル”です。著しく語弊はありますが。というか間違いですが。
まあ、とはいえ「勉強不足で恐縮ですが」は免罪符ではありません。
不良学生じゃないんですから、勉強不足は格好いいことではなく、知らないことを調べて、最低限の用語は理解し、他者の専門領域に歩み寄ることこそがプロフェッショナルとしての誠実さでしょう。
敬意と尊重は相互関係であり、一方通行では成り立ちません。そうした敬意を見せない専門家は、己の専門性に対しても敬意を払われなくなります。
どんな仕事、どんな専門、どんな部署、どんな人でも同じです。他所様に敬意を払わない人がどうして他所から敬意を払ってもらえるというのでしょう。
その点で、専門家に対して「勉強時間という名の敬意」を支払うことは、実に適切な姿勢となります。
いっそ昭和の価値観からすれば「対面する相手に対して敬意を払う」ことは現代っ子よりもよほど内面化されていそうなものですが、なんともはや。
結言
ここのところ仕事でIT系のトピックが多いせいで、なかなか説明に窮しています。あちこちの企業でセキュリティトラブルが起きていることをニュースで知っていて危機感を持っていることは伝わってくるのですが、どうにも難しいようで。
偉い人が仔細を理解する必要まではまったくないのですが、専門家に任せっきりにするのも経営の意思決定層としては不適切で、なんと言うか、こっちも頑張って説明するので頑張ってお勉強してもらうしかありません。
その点、すぐ聞いて学びたがるお偉いさんも居ますので、そういう人は凄いなと思います。ああいう歳の取り方をしたいものです。