メンタルは頭や心ではなく身体でコントロールするものです。
別にマッチョな主張をしたいわけではなく、とても合理的な理由があります。
メンタルの不調とは、頭や心による認知が制御不能になっている状態です。
そんな時、認知に頼ってなんとかしようとするのはどう考えても道理が合わない。
そう思いませんか?
筋肉は全てを解決、しないが役には立つ
メンタルコントロールに関しての世間的な言説は、なんと言いますか、ストレスがどうだのメタ認知がなんだのマインドフルネスがどうこうだの、色々と"理屈"が存在しているかと思います。
そのため、メンタルコントロールを学ぼうとしている人はどうしても”理屈を理解してそうなるように実践しよう”としがちです。例えば、アンガーマネジメントを齧った人が頭で考えてアンガーマネジメントをしようとするなど。
ただ、当然ながらそれはなかなか上手くいきません。
なにせメンタルの不調とは頭や心による認知が制御不能になっている状態であり、基本的にアンコントローラブルです。ストレスや不調によって脳機能が低下していて冷静さや理性を損ねている状態であり、そのような状態で「落ち着こう」「考え方を変えなければ」と考えること自体に無理があります。
ストレートに言ってしまえば、頭が変になっているのに頭でなんとかしようとするのはダメな発想でしょう。
メンタル不調は頭や心といった上位システムのトラブルであり、その時に頼るべきは身体と習慣のような下位システムです。
繰り返しとなりますが、これは別にマッチョな発想ではなく、筋肉を付ければメンタルが強くなると言っているわけでもありません。
重要なのは身体性です。精神性の面で問題が起きているならばその解決で頼るべきは精神性ではなく身体性であり、メンタルコントロールは「考えて実行する」ものではなく、むしろ「体に沁み込ませる」ものだと考えたほうが合理的でしょう。
身体性が有効な理由
ちなみに、身体反応はストレスの影響を受けにくく、習慣化された行動は脳機能が弱っていても実行できます。
つまり「考えなくてもできる行動」はメンタルの不調時でも発動しやすいものです。
武道家が極限状態でも瞬時に反応するように、スポーツ選手が高プレッシャーの状況でも磨いてきたフォームを崩さないように、緊張して頭が真っ白になっても人の体は動きます。身体は認知が乱れていても動くわけで、心は後から付いていきます。
呼吸を変えたり姿勢を整えたりすることは、メンタルコントロールにおける典型的な身体性の事例であり、非常に有効です。
他にも不調好調に関わらずメンタルが安定するルーティンを作ったり、気持ちを切り替える行動や反射を決めることも意味があります。
重要なのは「頭が働かなくても発動する」スイッチであり、意識してマインドフルネスをやったりメンタルを整えようとしたりするのはまだまだ未熟です。
慣れた人は頭で考える前に身体が勝手に動いて自動的にメンタルが整います。
結言
メンタルは下がったら上げるもの、ではなく、常に一定のメンタル状態となるようコントロールすることが適切です。
そしてそのためには頭で考えて動くのではなく、習慣的な身体性を用いて無意識的に管理することが合理的でしょう。