忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

予防原則に関する考察~その適用範囲について

環境問題でよくお題目とされているのが予防原則です。これには厳密な定義が無いのですが、大まかに言えば 「科学技術に対して人々の健康や環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす恐れがある場合、科学的に因果関係が充分証明されないとしても、予防的措置を実…

脱炭素は科学的か?

脱炭素社会が世間で騒がれています。 個人的に「脱炭素はそもそも科学的・合理的なのか」という本質的なところの議論が必要だと考えています。つまり脱炭素というヴィジョンがまず適切であるかどうかを考えなければいけないでしょう。 脱炭素、なんだか良さ…

目標設定のやり方~目標が先か、方法が先か

2050年カーボンニュートラルの実現を菅首相が宣言して以降、脱炭素に関する議論が活発化しています。どうやって実現するか、どの程度のコストが掛かるのか、市場はどう反応しており、投資はどう動くか、といった方法論に関する議論が主のようです。できるで…

目標設定と精神論・根性論~目標設定に必要か否か

「目標を立てないと人はモチベーションが上がらない」 「高い目標を立てるから人は頑張って成長できる」 まあよく聞く言説です。言いたいことは分かるのですが、目標達成の可否はモチベーションによって決まってもいいということなんでしょうか。 人は常に最…

好奇心の種類と価値、好奇心の持ち方

好奇心の種類 漫画家福本伸行さんの『天』においてとても印象的な会話があったことをよく覚えています。 「街にバカどもがあふれている――」 「……あいつらときたら……頭悪いのに健康だけは気をつけているんだ」 「わかっちゃいねえよ…無能な奴が体元気になって…

寛容のパラドックス~寛容な社会は不寛容に寛容であるべきか

どうにも昨今の世の中が不寛容になっている気がするので、タイトルについて若者と話した時のことを思い出しつつ。 寛容のパラドックス このテーマ自体は1945年にイギリスの哲学者カール・ポパーによって「寛容のパラドックス」として発表されたものです。 ポ…

初めに

何かを人に教えたり説明する機会が年を取るごとに増えてきた気がします。 しかしどうにもうまく説明ができない、あまりにも下手。 こう、もっと、なんか上手い表現や例え話があるんじゃないか、と思う日々です。 もともと人様に何かを教えるような人間ではな…