忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

社会全般

結局、頭の良さを一言で説明するのは難しい

人様から時々「頭が良い」という不思議な評価をいただくことがあり、とても恐縮します。私は私を頭が良いとは思っていないので感性のズレに違和感を抱きつつも、まあ誉め言葉を無下にするのもそれは悪いことですので、謹んで拝受するばかりです。 拝受とか拝…

研究に無駄金を払う覚悟:研究のギャンブル性と公共性

定例記事として毎月のように流れるニュースの一つに研究者の就職難やポスドク問題があります。 雑に説明すると、大学の博士課程を修了したり海外大学でPh.Dを取得した人が、就職先が無いために低賃金で大学に残ったり、正規雇用ではなく非正規の労働に就かざ…

デモクラシーを弱体化させるメディアの致命的な錯誤

時代を問わず、民主主義国家においてポピュリズム的な人気を取り強権的な施策を掲げる政治家が登場するのが常です。 ある政治家をどう思うかは人それぞれ異なりますので絶対的な事例を挙げることは難しいですが、近年でそのような強権的な政治家がいると話題…

我々はもっと「おばさん」に向き合うべきか

いらん考察。 おじさんは人気コンテンツ 働かないおじさん 教えたがりおじさん 今どうなってるんだおじさん 子供部屋おじさん 友達いないおじさん あしながおじさん 世の中、特にネット圏では「○○○おじさん」というフレーズが溢れています。最後のはちょっと…

中道と、たまに極端な意見を述べる理由

度々言及しているため多少くどいかもしれませんが、私は基本的に中道を好みます。 この中道とは一般に間という意味ですが、それは両論の真ん中ということではありません。 類似の言葉としては中正、中庸、中観があります。つまり、どこかに偏らず、中立公正…

戦争反対論の変種:意志と能力の乖離

私はそもそも争い事自体が好みではないです。痛いことよりも楽しいことのほうが面白いので。 そのため好き嫌いや快・不快による感情的見解として個人や集団の争いや国家の戦争には反対だと述べていますが、今回は一種の思考実験がてら、別の視点、合理性の観…

「敵」は殲滅しなければならないのか:子供の喧嘩、大人の喧嘩

人が争いに至る理由は様々ありますが、その根源自体はとてもシンプルなもので、私たちが「貴方と私は違う」存在だからです。 たとえどれだけ似通っていたとしてもどこかしらに何らかの違うところがあり、その差異が争いの根源になります。 極論、自分のクロ…

日本人は身内に甘いのか、厳しいのか

先日取り上げた日野自動車の品質不正において、私は「日本の製造業は駄目だと日本全体にまで範囲を広げる必要はないと思う」と述べました。 この主語が大きくなる現象は普遍的に観察できるもので、例えば先日東京新聞がスクープした島津製作所の不適切行為に…

軍事への忌避感はなんとかしたい

「病気のことを色々と調べているけど、病気になりたいの?」 「そんなわけあるかい、健康を守るためには病気について調べなあかんやろ」 「戦争のことを色々と調べているけど、戦争になりたいの?」 「そんなわけあるかい、平和を守るためには戦争について調…

話し合いが生じるということは、絶対的な正解が存在しないということ

家庭において自家用車を買うかどうか。 ビジネスにおいて新規事業へ進出するかどうか。 政治においてある法案を通すかどうか。 世の中では様々な場所で様々な議題での話し合いが行われています。 この話し合いという行為において一つ重要な点があります。 そ…

問題の捉え方と原因の追究方法

日々の生活や社会は問題解決の連続です。そのため如何に問題を解決するかがクローズアップされがちですが、問題と原因を適切に捉えることが出来なければ正しい解決方法にも至れないため、まずは何よりもモノの見方が重要です。 今回は事例を基に、問題の捉え…

議論における印象操作の是非:共同体意識の喪失

議論において「相手方の悪魔化は避けるべきだ」という提言が時折為される理由について考察をしていきます。 悪魔化(Demonization)とは 日本語での「悪魔化」という言葉に厳密な定義はありませんが、Demonizationは一神教や異教が、多神教の神々を悪魔(デーモ…

物事の変革に関して:「人にデスクを片付けさせる」を例として

物事を変えるにはどうすればいいか。それには様々な方法が議論されていますが、今回は人のデスクを片付けさせることを一例として説明してみましょう。 デスクの片付けなんてとても小さなテーマではありますが、人にデスクを片付けさせるのは意外と難しいもの…

自責・他責はバランスが肝要

世の中が荒んで見えるのは、それを見ている人の心が荒んでいるからだ というような言葉を適当に考えたのですが、いや、まあ、それは極論だよなぁ・・・と、おじさんが金型の研磨をしている動画を見つつ思いました。 おじさんが金属加工をする動画は熟練の技術に…

なぜ学校の勉強が必要なのか:教養・民主主義・学びの作法

「学校の科目には無駄が多いよ。どうせ皆忘れるし、古文や三角関数なんてほとんどの人が人生で使わないじゃないか。それよりももっと役に立つ実学を学校教育では教えるべきだよ」 といった類の言説を月に1回くらいの頻度で見かける気がします。 個人的にこ…

暴力の行使に反対するか、暴力の存在を否定するか

正直なところあまり良い話題ではないのですが、暴力に関して少しばかり私見を述べていきます。 本記事では暴力を物理的な力とは限定せず、社会的や精神的、経済的なものも含めた他者の身体・精神・財産に対する強制力と定義します。 行使の否定と存在の否定 …

楽観と悲観を分かつもの:危機感の違いと誤解

同じ事象に対して楽観と悲観やポジティブとネガティブの差が出るのは、セロトニントラスポーター遺伝子の型、つまり遺伝的な要素が強いことが研究によって示されています。 神経伝達物質の働きがどうこうという生化学の話は専門家にお任せするとして、日常的…

同調圧力の功罪と折衷案

世間には「同調圧力が辛い」「同調圧力とか無くなればいい」というような風潮が一部にあるかと思います。それに対する反対意見、ではなく、解決方法を模索するための折衷案を考えます。 (同調圧力について考察した過去記事) 同調圧力のイメージ共有 まずは同…

若者の理想と長老の知恵~問題を解決するためのアプローチ

メディアやネットでは「〇〇〇が問題だ、だから無くさなければならない」という言論をよく見かけます。もちろんその思考自体はとても普通の事です。誰だって問題をそのまま放置したいわけはなく、その解消を求めるのは当然でしょう。 しかし、問題を見つける…

誰だって争いや戦争は嫌いなのに

争い事や戦争を好む人は恐らくほとんどいないと思います。もちろんそれは多少の願望を含んだ考えではありますが、誰だって痛いのは嫌いですし、怪我するのはイヤですし、殺すのも殺されるのも御免でしょう。 でも、じゃあなんで世界には争いや戦争があるので…

他人が馬鹿に見えた時、考えるべきこと

稀に、時々、頻繁に、常に。頻度は人によると思いますが、他人が馬鹿に見える時が大抵の人にはあると思います。 当人が物凄く賢い天才であれば常に他者が愚かに見えるのもやむを得ないでしょうが、大抵の人はそこまで隔絶した賢さを持ち合わせてはいません。…

まずはおっさんがスカートを履くのはどうだろう?

ちょっとした思考実験的思索。ちょっと極論ぎみ。 ジェンダーレス制服 ここ数年ほど学生のジェンダーレス制服についての話題を時々見かけるようになりました。「スカートとズボン、どちらも自由に選んでいいですよ」というようなやつです。 制服に関しては様…

防衛関係予算と国防に関する愚見

各所でここ数か月議論の焦点となっている事柄の一つである防衛関係予算と国防に関して、正直なところ左右どちらの側からも好まれなさそうな意見を述べてみたいと思います。まあ、正直あまり面白い見解ではありませんが・・・参考意見の一つということで。 GDP比…

劣等感こそ人が突き進む強い原動力となり得る

感情について、アメリカの心理学者ロバート・プルチックは8つの基本感情と16の強弱派生、それらの組み合わせによる多数の応用感情から成り立つと考えました。 基本感情は喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待です。 強弱派生はそれぞれの基本感…

思考がどこかに偏るのは環境要因が大きい

良く言えばポジティブ、悪く言えばアッパラパー、間を取って楽観主義者を自称する私ではありますが、これは生まれつきのものや意志の力よりも幼少期や現在の環境に大きく依存すると考えています。ある程度の傾向は幼少期の環境によりますし、今現在の心持ち…

文系と理系、気持ちまで分けるのは勿体ない

理系と文系の区分について、時々世間で語られているのは『理系と文系を明確に分けているのは日本だけ』という言説です。その実態については教育畑の人が議論されているのでそちらにお任せするとして、今回は文理の区分に関する愚見をつらつらと語ります。 あ…

満足を積み上げるのもいいけど、不満を減らすことも必要だと思う

五月、各所のメディアでは風物詩のトピックとして五月病と給料、そしてその両方を合わせた話題が多くなります。つまりモチベーションの大小と給金の大小の相関に関しての話題です。そもそも動機やモチベーションというものは人それぞれなので十把一絡げには…

人も組織も金属も、叩けば硬くなる~硬度と無謬性

鍛造という金属の加工方法があります。ハンマーやプレス機で金属を叩いて目的の形状を作る加工です。有名なところとしては日本刀の製造過程を想像してもらえば分かりやすいでしょう。トンカントンカンと金属を叩いて鍛えるのが鍛造です。 ジャレド・ダイアモ…

人の愛着を否定するのはリスクが大きい

転職や異動によって新しい組織・集団に所属した際、その新しい集団の問題点を大声で悪し様に吹聴したり、元々所属していた人を責め立てるのはあまり望ましくありません。その新しく所属した組織・集団が古巣に比べてどれほど悪く不適切な環境だとしてもです…

「私」という自己の存在価値

私は私である、という命題は本人にとっては疑う余地のない真ではありますが、他者からすればその命題の真偽には意味がありません。自己の認識というものは「私」にとっては重要ですが、他者にとって重要ではないものです。 他者による認知こそが「私」を形作…