忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

社会全般

イジメに関して見解を深めるための入口としての思索

今回は社会問題となって久しいイジメの問題に関して語っていきます。 ただ、正直なところ私には語るほどの前提知識がありません。普段であれば専門外の分野について何かしらを語る場合は様々な統計をチェックして定量データを把握し、書物や論文を読んで最低…

他人に石を投げるべきではない

このブログで度々取り上げていますが、大切なことは何度繰り返してもいいと思っていますので、2019年のオバマ大統領のスピーチについて再度取り上げましょう。 オバマ大統領のスピーチ オバマ大統領が2019年に行ったスピーチは昨今のコールアウト・カルチャ…

暴力を恣意的に運用することの副作用

「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」 ある種のネットミームとして定着している言葉ですが、以前にも述べたことがあるようにこのような発想はあまり私の好みではありません。これは露悪的に言えば犯罪者の発想に似たものであり、自己中心的で自己満…

マンスプレイニングに関する研究の紹介と私見

過去にも一度だけ取り上げたことがあるマンスプレイニングについて、再度私見を述べていきます。 マンスプレイニングに関して マンスプレイニングはMan(男性)とSplaining(説明するの俗語)を組み合わせた造語です。 マンスプレイニングは社会学的な用語ではあ…

共感のスポットライト性に関する注意

当ブログで度々取り上げてきた共感について、及び腰ながら再度言及していきます。 実のところ、共感を論考のテーマとして記事を作成することはとても難しいです。なにせ共感は絶対善で否定されるべきでないものだとする不文律の社会通念があり、僅かでも共感…

アンフェアな批判は好まない:生産性を例として

デメリットを提示しない一方的な批判はフェアではないと思う話。 フェアな批判 個人的な趣味ではありますが、私は民主主義と自由主義を是とする思想であり、誰であろうと権利は平等に所有していて公平公正に扱われるべきだと期待しているため、公平公正をと…

災害時における役人と土建屋はもっと評価されて欲しい

災害における報道ではどうしても実際の発災現場における救助や救援に関する映像や情報が多くなります。 もちろんニュースとは人々が知りたい情報を報じることが目的の一つであり、被災者の安否は報道価値の高い情報であることは間違いありません。 例として…

内側の論理だけでは足りない

そこそこに批判的な目線。 1月上旬の会話 友人「そういえばそろそろ台湾の総統選があるけど、どこが勝つと思う?」 私「ワシぁ予言者じゃないから分からないけど、まあ今回は民進党が勝つんじゃないかな、知らんけど」 友人「民進党は蔡英文さんの後継者だ…

ストレスには栄養は無い

軽くない話を軽い気持ちでしていきましょう。 誰しも攻撃的 人はストレスを受けると防衛反応によって攻撃性が増します。 そのため事故や災害や戦争などストレス源となる悲惨な事態が生じると、人々の剥き出しになった攻撃性がSNSやメディア上で飛び交います…

情報源はマスメディアが全てではない

XのようなSNSを見ていると時々思うのですが、情報の入手方法について幅を持たせること、すなわち情報リテラシー教育がもっと必要なのではないかと考えています。 というのも、今年の年始は災害や事故が連続したため特に多く見かけましたが、「なぜこうやって…

不快は愉快よりも強い

昨今の社会問題における一部の事例では個々人の快/不快に関連するものがあります。それはたとえばハラスメントや表現の自由に関する論争などです。 それらの論争を観測する限り、必ずしもそうではないとはいえ社会では不快が愉快よりも強いと言えるでしょう…

善意は価値があるからこそ慎重かつ丁寧に

心底、嫌な話ではあります。 善意の価値 人の善意は大変に価値のあるものです。善意は社会という巨大な機械を円滑に動かすための潤滑油であり、これが無ければ世界は不快な音を立てて摩耗していくばかりとなります。善意とはそれ単独で成り立つものではない…

軍事情報のデマを避けるためには地理と距離の視点が役立つと思う

本邦では軍事の話をすると白い目で見られる傾向があります。 医者が病気に詳しいように平和主義者も軍事に詳しい必要があるとは個人的に思っていますが、まあ詳しくない人が多いのはそれはそれで仕方がないことでしょう。軍事は野蛮の極致ですので、それを忌…

過去を用いて批判するのではなく、前向きな提案を

旧態依然としたものを批判して現代の価値基準に更新を図ることは必要です。伝統にはそれ自体に価値がありますが、それは変わらなくてもいいことの根拠足り得ません。 コンピュータと同様、必要な部分にパッチを当ててアップデートをしていくことは間違いなく…

承認欲求を満たしたいならば量ではなく質に着目すること

表題だけで充分ですが、それはそれで寂しいので少し説明を付け加えていきます。 承認欲求 マズローの欲求5段階説の4段階目"Esteem needs"は日本語で「承認欲求」と訳されることが一般的です。 日本語では「承認欲求」と「自尊心」は別のものとして扱われるこ…

「多数派への配慮」論に関して思うところ

社会的少数者、すなわちマイノリティに関連する言説ではその前提に「マイノリティはマジョリティよりも不利益を被っており、多数派への配慮を強いられている」とする考えがあります。 これは否定しようがない事実でしょう。競争と適者生存を軸とする現実世界…

「検閲」の権利と適用範囲

本当に時々ではありますが、「検閲とは公権力が主体となって行うものであり、民間機関や個人が行うものは検閲ではない」とした言説を見かけることがあります。 これがどうにも気になります。 それは一種の責任逃れになっていないでしょうか。 検閲の定義 た…

情報のトリレンマ:意思決定者に必要なこと

特に事故や事件のニュースに関する反応でよく見かけますが、最初に流れた情報と追って流れた情報の差がある時にそれを問題だと指摘する人が時折います。それが悪化した場合は「情報が隠された」「情報の隠蔽が行われている」といった陰謀論に片足を踏み込ん…

社会における教育や機会の格差に対する平等と合理性

企業は営利団体である以上、多くの場合で合理的な意志決定を行います。 例えばどのような企業であっても構成員に対する教育や機会には大なり小なりの格差が生じます。幹部候補の選別を筆頭に、与えられた教育や機会をモノにして成長し組織の利益に貢献する人…

区別と差別の峻別:未来に対して常に謙虚な姿勢を持つこと

安易な気持ちで触れ難い、正解の無い難しい問題。 差別と区別の違い 社会通念上で区別と差別は異なるものとされており、区別は必要なことで差別は悪いことだと認識されています。 区別と差別の定義は難しいものの、区別とは『物事の客観的な違いを認識して扱…

敵であれば傷つけてよいのか?

「お前の敵は誰なんだ」 「よく聞けトルフィン お前に敵などいない 誰にも敵などいないんだ」 「傷つけてよい者など どこにもいない」 幸村誠『ヴィンランド・サガ(2)』 35歳を超えて敵がいないということは、人間的に見込みがないことである 野村克也 唐突…

悪いものを消し去れば良い世界になるわけではない

宗教・文化・風習・職業、その他様々ですが、社会で何かしらの問題が起きた際には必ずそれを禁止しようとする見解が広まります。 もちろん悪いものをそのまま維持することは不適切なことです。誰もがより良く生きることができるよう社会を発展させたいと思う…

複雑な物事を複雑なまま捉えるためには哲学が必要ではなかろうか

とても残念ながら、世の中はとても複雑なものです。無数の人間が様々な思惑を行使するこの世の中は表面をなぞって単純な方程式を組み上げたとしてもそれが現実を的確に写像できることはありません。現実は解の無い複雑なn元m次の連立方程式です。 例えばニ…

不満は逐次解消していくことが肝要である

生物は人生において満足を追い求めます。様々な欲求を満たし、足るものを得ることこそが多くの場合で幸福への道です。それは湧き上がる欲求を可能な限り満たし続ける加算式の方法でもいいでしょうし、あるいは湧き上がる欲求そのものを抑制して満たしやすく…

エリートこそ努力と献身を示す必要がある

政治家や活動家、学者や医者など一部のエリートは世間的な批判を強く受けることがあります。それは強固な社会的属性を持っている人へ対してのルサンチマンや反抗心で説明が可能かもしれませんが、時に批判の声が社会の大部分からあがることもある以上それだ…

悪人だとしても、悪しざまに罵ることは正義のすることではない

政治や思想などイデオロギーに関連する論争にて、対立する側にいる相手が過失や悪事をしでかした場合は暴力的な言葉をもって叩いてもいい、そういった傾向を持った人がSNS上などで観測することができます。政敵や論敵のやらかしを悪しざまに罵る人はあちらこ…

その犠牲者こそが少数派なのだ

「大義の為には犠牲はつきもの」 「目的の為には多少の犠牲は仕方がない」 物語に限らず現実でも稀に見掛ける定型句です。明白に言葉にしないまでも行動や態度で示していたり、自らの目的を達成するためには犠牲はやむを得ないと内心で考える人は居ます。 人…

格差はそれそのものが問題なのか

世間的に格差は問題だと言われることが多いでしょう。実際、格差は差別の温床であり、それが問題視されることは不自然なことではありません。 ただ、直接的に格差を否定してその是正を図るのであれば結果の完全な平等が必要になります。結果が平等でなければ…

実感と数値のどちらを重んじるか:悲観的な理想主義者と楽観的な現実主義者

「科学技術は著しく発展しているが、人々の精神の発展は遅れている。人類は過去から変わらず野蛮で愚かだ」とした言説を時々見かけます。特に世界のどこかで戦争が勃発すると散見するようになります。 そう言いたくなる気持ちも分かりますが、実際はそうとも…

敵と味方・正義と悪・白と黒の線引きは極めて自動的で、そして誤りである

何かしらの対立構造が生じている際、片一方の批判を行うと自動的にもう片一方の味方だと認識してしまうクセが人間には存在します。それは例えばAとBの対立構造において「Aを批判するということは、君はBに与するんだな」とするような認識です。 ただ、残念な…