忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

ビジネス(雑記)

得意だから楽、不得意だから苦、では勿体ない

日常とはつまり「常日頃」のことであり、生活スタイルが変わったばかりの今の日々はまだ日常ではないのではないかと思ったりする、そんな日常。 本社は怖いところかもしれない 職場ではよく知らない人でも会話できるタイミングがあれば「まあ同じ会社の人だ…

在宅勤務、その手があったか

事業所勤務時代にはもはや誰の口にも上らなくなっていた在宅勤務なるワード。 それが本社に転勤してからは毎日のように耳に入ります。 むしろ通勤時間の長さへの配慮で上司から在宅勤務の推奨を受けるほどです。 なるほど、その手があったか。 工場で働く人…

ついにサラリーマンになったような気がしている

さすがに疲労気味なので、まったり雑談を。 なんだかサラリーマンになった気がする スーツを着て鞄を持って電車に乗って出社して首から社員証をぶら下げていると、なんだかサラリーマンになったような気がします。 ・・・と言うと、誰に言っても「お前は元々サ…

物理的な経験は共感を生み出す

新しい職場では、事務方を除けば最年少になりました。 この歳で最年少になれるのは実に良い経験だと考えます。人間、どうしても下が増えてくると増上慢になりがちなものですので、立場が変わって新米の気持ちを思い出すことは効果的です。 今は心機一転、仕…

同族企業に関する善し悪し

インターネットの一部で蛇蝎のごとく嫌われている同族企業(家族経営、ファミリービジネス)について、少し自論を語っていきます。 悪いことばかりではない 初春になるとSNS上で新社会人や就活生に向けた先達の様々なアドバイスが溢れかえります。役に立つもの…

異動に際して、せっかくだから溝浚いもしておこう

いよいよ3月も終わりが近づき、気候も仕事も寒暖差の目立つ季節となりました。 この時期の技術屋は、年度内の案件さえちゃんと片付いていれば比較的まったりできる暖かい時期です。 対して最後の最後まで数字や施行の帳尻を合わせなければいけない忙しい人も…

ネクタイをロクに結べない社会人なんているわけないだろ・・・?

いるさ、ここにな! ・・・そんな、恥ずかしい話をしましょう。 まあ、普通にいる、よね・・・? 社会人のステレオタイプと言えば、スーツをピシッと決めてビジネスバッグをバシッと持ってシャシャッと小走りに進む都会のビジネスパーソンを誰しもイメージしがちな…

技術職のプレイングマネージャーが生み出す機能不全と士気低下

少子高齢化の進展に伴い労働人口が徐々に減っている社会を背景に、一部の組織やチームには役職として明記されて、乃至はなし崩し的にプレイングマネージャーが存在しています。 プレイングマネージャーとは現場で実務を行う「プレイヤー」と管理職である「マ…

会議の日時を先に指定して欲しい人の考え方

私も一応は社会人ですので、なんだかんだと会議やら打ち合わせやらミーティングやら様々な名称を持つ集会に参加する機会が多々あります。 正直なところ会議関連はそれ自体が何も生まず生産性が無いので好みではないものの、ビジネスは一人で完結するものでは…

情報と知識の違いと、その注意事項

最近、以下のような言説を見かけました。どうやら昔からネットに転がっているミームのようです。 「体系的に学んでいないならそれは知識とは言わない」 「ネットで拾ってきた雑学は知識ではない」 いや、まあ、これは概ね真ではあるのですが、必ずしも万人に…

敬称として用いられる「san」に関する、あるアメリカ人の見解

海外のビジネスマンと文書やメールでやり取りをしたことがある人であれば、恐らく「san」を見たことがあるかと思われます。 「san」とは冒頭の宛名においてYamada-sanやTaro-sanのように用いられるもので、Mr.やMs.と同様に敬称の意味です。日本語の「さん」…

「日本人は会社への貢献意欲を持っている人が5%しかいない」は解釈を間違えている

正しくは、「日本の組織・リーダー・マネージャーは従業員の5%からしか熱意を引き出せていない」です。個々人に問題があるのではなくマネジメント層に問題があると提言しているのが米調査会社ギャラップの調査報告であり、そこに言及しないと読者が誤解しか…

職場いじめに関する一例と愚見

いじめに関する学びの続き。 いじめの形態は極めて多種多様であり、銀の弾丸は存在しません。 よって全体像を語るのは専門家の書籍に任せることとして、今回は事例研究的に一例をもって述べていきます。 職場いじめ 大人のいじめとして典型的なものが『職場…

職場で味方を作ることの意義:セルフ働きやすさ改革

先日ふと見かけた言説、 「職場の同僚は仲間だが味方ではないので気を許さないほうがいい」 に関して思索したことをまとめていきます。 敵・仲間・味方 まずは言葉の整理をしましょう。 仲間と味方はどちらも物事において協業する関係性ですが、問題事態や対…

不具合選別の思ひ出

なんとなくの昔語り。 「選別」 不具合選別、或いは選別という言葉は製造業に勤める人間ならばある程度の比率でご存じかと思います。この場合の"選別"は自社内での検査工程ではなく顧客工程での不具合品捜索を意味する言葉で、人によっては耳にするのも恐ろ…

企業理念の浸透と業績の関連性はどこまで実際的なのか

ビジネス系のメディアにおいて「企業理念が従業員へ浸透している企業のほうが業績が優れている」とする言説を多数見かけます。 またその帰結として、この言説は「企業理念を浸透させれば業績が向上する」とした意見に繋がっています。 企業理念の浸透と業績…

教育をすべきは末端ではなくトップである

「従業員にコンプライアンス研修をしましょう」なんてセミナーの広告メールが届きました。 うーん。 研修をすべき対象 もちろん従業員に何らかの研修を受けさせること自体は否定しません。それはそれで必要なことですし効果はあります。 ただ、真っ先にコン…

労働時間の削減は「手段」ではなく「結果」でなければならない

大した話ではない。 短いに越したことはない 働き方改革や週休三日制の導入など、昨今では労働時間を削減する方向への改革が様々進みつつあります。 まあ、人類の目的を鑑みればこれは妥当なベクトルです。大仰な言い回しではありますが人類の目指す方向とは…

「自分でやったほうが早い」問題には組織的な対策が必要

真面目な話のように見えて、雑談です。 地雷を踏んだ 先日少し話した海外出張の件。 私「機会があるのはありがたいことですがチームで私だけが海外出張に対応できるような属人的な状況では何かあった時に困りますし機会が偏っていては後進が育ちませんので今…

言説と感情と人格は別なんですってば

内心焦っている。 先日、営業に送ったメールの概要 ――――――――― 顧客からの問い合わせメールですが、出来れば私たち技術部門へ転送してくる前に顧客が何を問題として何に困っているのかといった顧客の目的を明確にしていただけますと幸甚です。 顧客の質問に答…

猫の手も借りたい時に猫の手を持ってきてはいけない

人月は神話であり、銀の弾丸などないのは常識だと思うのですが。 しょうもないやり取り 上司「時間が足りなくて進められていなかった評価試験、試験要員を追加したがその後の進捗はどうなった?」 部下「追加要員は評価試験をやったことがない人なので、まだ…

開明的保守主義者の言い分

私「効率がとても悪いので、このようにやり方を変えてもらえないでしょうか」 相手「それは実績が無いので出来かねる」 そんな理屈を持ち出されてしまうと、新しいことは何もできないじゃないか。 科学的思考 伝統的に継続されている事柄には少なくともそれ…

指示を待つのは面白くないと私は思うのですが

とてもとても個人的な意見なのですが、私は指示をされるよりも指示をされないほうが好みです。自分の思う通り自由に物事を進めたいですし、それに対して横やりが入ることをあまり好みません。 もちろん迷走や暴走を正すための指摘をいただいた場合は大人しく…

10月が一番メンタルを削られるような気がする

例に洩れず弊社も4月を起点とした四半期決算のサイクルで動く日本企業であるため、10月は第二四半期の報告月となります。 年に4回ある四半期の報告ですが、いつが一番大変かは部署や職種によって変わるかと思います。例えば経理であれば事業年度の締めとなる…

善意を否定できないからこそややこしい

仕事中の私はその時の考えが顔にも態度にも出るタイプです。むしろ言葉にも出ます。納得がいかない時は納得がいかない旨を伝えますし、不満な時は不満だと率直に伝えます。 これは先天的なものではなく訓練と習慣によって意識的に行っています。言いたいこと…

今は「俺がした苦労をお前もしろ」が効果的な時代ではない

まあ、記事タイトルで言いたいことは終わりなのですが、冗長であることを承知しつつも理由を述べていきます。 ビジネス環境の変化 かつての手工業の時代は、現代と比すれば変化に乏しい時代でした。 それは同時に技術の陳腐化が遅かったことを意味しています…

ある技術屋にとっての言語学習

言葉は重要だ。 言語の壁はそこそこに厚い 結局は自身の語学力の無さが根本原因ですので、人様を責める訳にもいかないのですが、先日のタイ出張では言葉でとても苦労しました。 担当者級は基本的にタイ語しか分からないことが多く、私がフワフワした英語で説…

OJTとホワイトカラーの相性:OJTは万能ではない

OJT(On-the-Job Training:職場内教育、現任教育)に関しては色々と思うところも言いたいこともあるため、当ブログでは度々取り上げてきています。 ◆組織の成長と衰退~ノウハウ(know-how)よりもノウホワイ(know-why)が重要 ◆OJTは仕事の質を漸進的に劣化させ…

仕事の腕を磨かないのはなぜ?

私はタイピングが速いです。以前に職場の若手・中堅で測定してみたところ、上から二番目でした。 ちなみに一番は事務方の女性でしたが、ちょっと異次元の速度だったので勝てる自信がありません。努力の壁を感じました。あの域に到達するまでどれだけ訓練を積…

真面目であることと、責任感があることの違い

この駄ブログでは人の性質の一つである『真面目さ』について幾度か言及してきています。 基本的には次のようなスタンスです。 真面目であることは真摯さや誠実さ、親切心といった美徳を出力することがあるため素晴らしいことである。 しかし真面目に悪事を働…