2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「正しい目的のためであれば嘘や誤魔化しも許容される」とした考えは危険である。 誰にとって安いのか 「再生可能エネルギーはもはや化石燃料よりも安い」 そんな言説を耳にする機会が増えました。 実際、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは均等化発電…
上の気持ちも下の気持ちも分かるから、"つなぎ”として機能すべき中間の世代。 アットホームvsビジネスライクは、vsする必要はない 本来は単純に世代で区切ることではなく地域や文化などもっと幅広い要素で構築されたものではありますが、会社のように同質的…
日本で選挙の話題があると、中国人の同僚がよく言うことがあります。 「選挙なんてあまり意味が無いよ、テレビで見たり演説を聞いたりしたってその政治家のことをしっかりと理解できるわけないんだから、ちゃんとした政治家を選べるとは思えないな」 最終的…
平等性を重視して弱者やマイノリティを擁護するリベラルは、これからの少子高齢化社会で"少子"と"高齢"のどちらに付くべきか。 有限の社会リソースを分配するにあたって、私たちは誰を救うべきだと選別し、誰を見捨てるべきか。 その説明責任を果たせるかど…
雑なファクトチェックは宜しくありません。 事実を基に ファクトチェックとは読んで字のごとく、事実(ファクト)を確認(チェック)することです。 よってファクトチェックで主に用いられるのは事実に基づくデータでなければなりません。一部の例外を除いて、証…
唐突に、私の歴代『忘れ物ランキング』を発表します。 3位:パスポート 仕事で海外へ行くことになったある日の話。 翌日は午前中から顧客との打ち合わせがセッティングされていたため、前日に向かうこととなった。夕方に到着して夜までにホテルへ辿り着き、…
なぜか不定期に資本主義を擁護するような記事を書いている私から見た、資本主義に対する視点をまとめてみましょう。 仕組みの自然発生 資本主義は誰かが設計図を描いて作った仕組みではありません。封建制度の崩壊と都市の発展、貨幣制度の浸透と私的所有の…
最近、ネットの炎上騒動の一つで「絵にも人権はある」「絵には人権はない」としたバトルが繰り広げられているのを見ました。 まあイラストを描いた著作者の人格権や著作権はありますがイラストそのものには人権はない、とするのが妥当な解釈だとは思います。…
物事の落としどころは極端と極端の間にあります。 今回は移民をテーマに、少し自論を提示していきましょう。 中道 私は過去にもブログで述べた通り、移民の受け入れには賛成で、ただしドラスティックな移民受け入れには反対です。上手く社会とバランスを取っ…
興味本位で意見を収集してみた。 私の考え方 最初に私のポジションを明確にしておくと、「台湾有事は日本有事だと考える」「起きる可能性は低いが、備えない理由はない」「起きると困るので起きないように抑止すべき」とした考えです。 どう考えても日本は物…
「人を好きになることは、本質的には差別なんだよ」 アイスコーヒーのストローをくるくると回しながら、先輩はぽつりと呟いた。 僕は思わず顔を上げて彼女を見つめた。午後五時、駅前の喫茶店。窓際の席で向かい合う先輩は、特に理由もなく外を眺めている。…
SNSでは時々次のような言説をみかけることがあります。 「これは批判ではなく個人の感想です」 「感想を述べることも許されないのか」 これらに対する反対言論をあまり見かけたことがないので、私の見解をまとめてみましょう。 少し厳しめな視点です。 言論…
「資本主義が環境を破壊する」 この言葉は、現代の言論において強力なナラティブとして流通しています。 大量生産、大量消費、そして資本の利益至上主義。これらが森林を削り、海を汚し、空を濁らせてきたのだとした物語は、歴史的にも感覚的にも説得力があ…
厳密に言えば戦争未満のワンサイドゲームで終わることになるとは思いますが。 どこと戦争になる? 最近、久しぶりにネット上で非武装中立論を見かけました。 いえ、まあ、誰がどのような考えを持っても自由ですし構わないとは思います。 ただ、私は戦争状態…
選挙や政変があると世の中はざわつきます。 失望・怒り・諦めの感情が飛び交う中で、ふと思ったのですが、私は選挙結果に対してあまり悲観的になったことがありません。 もちろん同意し難い結果もありますし、理解し難い選択もあります。 ただ、それが「悪」…
当ブログでも度々述べてきていますし各所でも様々語られてきたテーマですが、「悪人に対する攻撃性」における心の機序を整理してみましょう。 悪人の人権について 「悪い人は攻撃してもいい」 「悪い人を攻撃することは善」 相手の特性や属性によって恣意的…
当ブログでは何故かカルトに関する話題を時々取り扱っています。 深い理由があるわけではなく、趣味で宗教を勉強していたために隣接分野として知見を得ていたり、色々と環境の都合から興味があったりするだけです。 さらに言えば、関わりたくないので関わら…
センセーショナルな言葉だが、特に意味はない。 恐怖は全てに優先してしまう 昨今世論を騒がせているPFASについて、私としては「リスクが高そうなものはすでに規制済みであり、騒ぎすぎではないか」と捉えています。 もちろん環境ホルモンしかり、ダイオキシ…
「モヤモヤする」時の靄(もや)の色は、個人的に灰色だと思っています。 そんな、グレーなモヤに関する話。 限りなく黒に近いグレー よく世間では「ホワイト企業」だの「ブラック企業」だのが謳われるが、実際のところ純度100%のホワイト組織もブラック組織も…
紛うことなき誤訳から始める、どうでもいいことを記録する回。 To buy, or not to buy, that is the question. 10年ほど前に電子書籍へ完全に移行後はiPhoneで基本的に本を読んでいるのですが、読書専用にタブレットPCを買うか悩んでいます。 買うならばiPad…
「政治が悪い」とはよく耳にする言葉ですが、じゃあ「良い政治」とは何ぞや。 そんな思考実験をしてみましょう。 良い政治と悪い政治 政治の目的は社会集団の利害や対立を調整して意思決定をもって社会集団の維持や発展させることであり、大雑把に言ってしま…
日々の忙しさにかまけて完全に見逃すところでした。 この記事で1600記事目、すなわち1600日連続投稿となります。 さあ、慌てて区切りの記事を書くとしましょう。 関係ない話 1600はそこまで感慨深くなるほど区切りの良い数字でもないため、少し悩ましいとこ…
アメリカ関税問題の根底にあるもの。 根底の問題 私の専門ではないため経済関係の話題を当ブログではあまり取り上げていませんが、昨今のアメリカ関税問題と中国の経済を絡めた話は幾度か取り上げてきました。 ◆中国の経済的脅威とアメリカの関税政策に関す…
最近は若干ワーカホリックモードが抜けきらず、今日も今日とて作らなければならない仕事の書類のことを考えていたら一日が終わっていましたので、ブログでは緩い話をしましょう。 それっぽい話 と言っても、今日はまったくニュースなどの外部情報をインプッ…
いつも通り真面目風に見せかけて思い付いたことをただダラダラと書いているだけの記事を手癖で書こうと思ったのですが、眠すぎて無理なのでラフな雑談に切り替えます。 今日は長時間炎天下に晒されていたので疲れました。やっぱり暑いよりも寒いほうが私は好…
ちょっと無理筋なことを言ってみる。 濃淡・強度の違い 昨今、陰謀論が時々ネットやニュースで報道されることもあり、つい陰謀論を信じる人に対して否定的な感情を抱いてしまう人も多いかと思います。 程度の問題もあるでしょうが、それこそ爬虫類人が世界を…
「私の仕事ではない」ことと、他者の仕事を知っているべきかどうかは別。 もっと率直に言えば、次工程の仕事を把握していなければ適切なアウトプットは出しようがないという、当たり前の話。 仕事の話なので、概ねボカしたり変えたりしながら語ります。 他所…
むやみやたらに射程を広げていく。 思い出から広げる風呂敷 私の母はガチャガチャやカードゲームに対して否定的な人だった。 「そんなオモチャ、そんな紙に何の価値があるのか」 今の私は当時の母と同じ感想を持つ。あれらはただの「プラスチック」や「紙」…
何事も時と場合によるものであり、一辺倒の極端な考えこそが危険。 人は状況に応じて意思決定を行わなければならず、単一の完全な回答となる銀の弾丸はない。 如何な至言や信念であってもそれ単独で全てを打開できるわけではないことを理解し、大変なことだ…
科学とは「真理の束」ではなく「知識の束」であり、科学的コンセンサスの取れた知識とそれに反対する知識の両方を包括したものが科学的知識となる。 間違った意見は、排除するのではなく正しい知識を補強する根拠として包括すべきものであり、知識の確実性に…