忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

目標設定・目標管理

適切な目標設定ができない経営者には存在価値が無い

本日は珍しく辛口な言葉遣いを用いています。 調査報告書が出たようで ここ数日、島津製作所の子会社の不適切行為に関してコメントをした過去記事のアクセスがちょっと増えていました。 なんだろうと思いましたが、どうやら2月10日に外部調査委員会からの調…

『努力目標』という信用できない言葉

(期首)「これは努力目標だ!達成できないかもしれないが、皆で一丸となって頑張ろう!」 (期末)「目標数値に届いていないじゃないか!何やってるんだ!死に物狂いで達成しろ!」 努力目標がいつの間にか必達目標にすり替わる、世の中ではよくある話です。よ…

継続のコツをイメージで捉える:心を満たす

走っていると疲労によって体力が失われていくように、転がる石の表面が他との接触によって剥落していくように、仕事や創作活動など何らかのアウトプットを行うことで人は摩耗していきます。 この摩耗は物理的に何かしらが目減りするものではありません。しか…

組織が願望に基づいて計画を立てることの危険

当ブログでは【目標】と【願望】を明確に分類して、混同してはいけないと幾度か記事にしています。目標とは具体的で確実に達成できるものを指し、願望とは方法が曖昧で達成できるかが不確実なものを指します。 ビジネスフレームワークとしてよく用いられてい…

目的を見失わないようにする~目的は更新してもいい

ある目的に基づいて目標を立ててそれに邁進するという行動は個人においても組織においても一般的に行われるものです。順番としては【目的】を持ち、【方針】を決め、【方法】を考え、【目標】を立てるという手順を踏みます。 目的→方針→方法→目標 適当な例と…

目標設定の弊害~そもそもなぜ目標設定をするのか

目標設定に関しては過去にもいくつか記事を書いてきていますが、そもそもの前提として目標の設定は必要なのかということについて書いていきます。 目標設定に関するちょっとしたまとめ記事ではありますが、環境問題関連で最近また気になることがあったので少…

批判と目標設定~あるべき姿の弊害

批判と「あるべき姿」 物事の批判において、多くは何らかの目標値やあるべき姿と比較される形で批判が行われます。「○○であるべきなのに××になっている、だから問題だ」という形です。 批判的な見解というのは概ねこの構造を持っています。どこかの企業や官…

目標設定の問題点~高い目標が必要、という幻想

「目標は高く持たなければいけない」という言説があります。 低い目標では成長しない、モチベーションが上がらない、イノベーションが生まれず、飛躍的な発展が無い。高い目標を設定すれば人は凄い力を発揮することができ、成長し、やる気が出る。そういった…

目標設定の問題点~あるべき姿はどう決めればいいの?

あるべき姿とは? 目標設定や問題解決手法において「あるべき姿」というものがあります。 ギャップ分析、カッコいい表現で言えば「As is / To be」とかいうアレで出てくるやつです。 現状に対して あるべき姿があり、 その差異・ギャップが 「課題」なんだ!…

目標設定のやり方~目標が先か、方法が先か

2050年カーボンニュートラルの実現を菅首相が宣言して以降、脱炭素に関する議論が活発化しています。どうやって実現するか、どの程度のコストが掛かるのか、市場はどう反応しており、投資はどう動くか、といった方法論に関する議論が主のようです。できるで…

目標設定と精神論・根性論~目標設定に必要か否か

「目標を立てないと人はモチベーションが上がらない」 「高い目標を立てるから人は頑張って成長できる」 まあよく聞く言説です。言いたいことは分かるのですが、目標達成の可否はモチベーションによって決まってもいいということなんでしょうか。 人は常に最…