忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな共同体の限界と都市化の利益

われわれが自分たちの食事をとるのは、肉屋や酒屋やパン屋の博愛心によるのではなくて、かれら自身の利害にたいするかれらの関心による。われわれが呼びかけるのは、かれらの博愛的な感情にたいしてではなく、かれらの自愛心にたいしてである。 アダム・スミ…

内容を軽くするか語り口を軽くするかに悩んだ末

ここ最近心身ともに疲れているのかおふざけをする余裕がなく真面目な話ばかりしていたためなるべく軽い話をして気持ちを落ち着けたいという気持ちをここに表明するものの実際に軽い話ができるかは別だ、というふわふわした記事。 治安は大切だよね 来週末か…

民主主義と資本主義の関係、富は独占されているか

世の中が混乱した際に必ず話題となるのが民主主義や資本主義、すなわち自由主義に属する思想への懐疑論です。16~17世紀に自由主義が登場して以降、戦争や疫病のような混乱が生じた際は必ずと言っていいほど「人々の自由を抑制すべきだ」とする意見がメディ…

AIが発達すれば人間が仕事をしなくていい未来は訪れるか

AIでは訪れないと思う人間の戯言。 働かなければ食べていけない世界 この世にはブルシット・ジョブ、すなわち『完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態』があることは事実です。やらなくてもいい仕事、無くなってもいい仕事、それどころか…

口入屋・手配師・人売りの類が個人的に好みではないだけ

ふと思ったことをつらつらと。 ビジネス・プロセス・アウトソーシング 仕事中、業務メールに紛れて日経関係の配信メールが送られてきます。 大抵は件名だけ見て3秒以内に捨ててしまう程度に邪魔なもの扱いをしていますが、時々面白い情報があったりするので…

皆大好き、世界終末時計と年数換算

別に好きじゃないかもしれません。 好き嫌いはさておき、原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)が世界終末時計(Doomsday Clock)の時間を発表する度に世界各国の大手メディアが取り上げるので、もしかしたら世間的な知名度は意外と高いのでは…

他者の振る舞いに苦しむのはモッタイナイ

私が鈍感なだけなのかもしれない。 怨憎会苦・求不得苦 「なんであの人はああなんだろう、すごく嫌だ」 「どうしてこんなことをするのだろう、理解できない」 「なんでこんなことも分からないのだろうか」 他者の振る舞いに不快を覚え、苦しみを感じる。 仏…

「とりあえず見積を取って」の邪悪:見積はタダじゃない

「とりあえず見積を取って」は、『自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪』だと思っている、そんな話です。 見積と価格交渉 見積(みつもり)とは金額・量・期間・行動を前もって概算することで、売買契約の成立前や商品の生産前などで行われる行動です。 …

人の振り見て我が振り直せ

日曜日だというのに、いや日曜日だからこそなのか、ほとんど家でグッタリしていました。車の半年点検があったのでディーラーには行きましたが、それ以外はお家で休息です。動く気力が出なかった・・・ 何を血迷ったのかジョージ・オーウェルの『1984年』を再読…

習慣化は目的ではなく手段に過ぎない

情報収集が趣味の変人である私ですが、今週はニュースもほとんど見ておらず、それどころか日課としていた他所様のブログの巡回も自身のブログの更新もロクに出来ていない始末です。 そこまで神経質になるべきではないことも分かっていますし、完璧主義的行動…

葬儀を終えて

二日を掛けて祖父の通夜・葬儀・告別式など一通りの葬礼を終え、後は実家に任せて私だけ帰宅。 地元から離れて生活しているとはいえ、私は式本番での手伝いしかできていないため、施主の父や補佐をしていた母、実家の近くに住んでいるため諸々の手配を手伝っ…

葬儀のためお休み

記事を書く時間を取れないため、本日も記事投稿を休ませていただきます。 ただ、ここ数日で時間が取れないのは葬儀の影響もありますが、そもそも葬儀のために時間が取れないのは仕事のせいです。飛び込み業務が多いのが問題です。海外出張ですら飛び込み業務…

マナーや常識は難しい

てんやわんやでいっぱいいっぱいなので、緩い話をして気分転換。 常識知らず 趣味程度のレベルではありますが私はトリビアや豆知識をそこそこ知っていますし、エンジニアですので自然科学に関しては専門的な知識も持っています。 ただ、はっきり言って私は常…

与えられたものをどう受け取りどう活かすかは個人次第

どう受け取り、どう活かすか。 昭和の男 祖父は昭和の男であり、私が実家にいた頃は毎日のように拳骨をもらっていました。 もちろん私が悪いことや悪戯をした時は拳骨も当然かと思いますが、苦手なものが食べられなければ即座に拳骨ですし、それどころか食事…

本日はお休み

昨日、祖父が亡くなったため、本日の更新は休みます。 今しばらくを望んではおりましたが、95歳の老衰、大往生であったと思います。 急なこととはいえ、元旦に会って最期に話ができたことは良かったです。

技術の事柄では技術の話だけをしたい

無理なことは分かっているけど。 技術屋同士のコミュニケーション 技術屋同士のコミュニケーションは共通言語である"技術"を基軸として行われるため、基本的にはスムーズに進みます。 特に機械系のコミュニケーションでのズレは珍しいです。私たち機械屋が用…

「権力の監視」はジャーナリズムの目的か:手段と目的を混同する危険

ジャーナリズムの機能として挙げられる「権力の監視」。 まるで錦の御旗かのように声高に語られる「権力の監視」とは、一体どこで定められたもので誰が認めたものなのか、見かける度に疑問を感じてしまいます。 過去にも同様の記事を書いたことがありますが…

チップ文化は大変そうだ(小学生並みの感想)

コロナ禍でさっぱり停止されていた海外出張ですが、そろそろ大丈夫な気配を感じたのか、来月頃にお米の国へ短期出張の予定が入りました。実際はパンの国ですが、日本語的にはお米の国です。 まあ航空券などは真面目で勤勉な総務部様にチャチャっと手配いただ…

デジタルにトランスフォーメーション? デジタルでトランスフォーメーション?

保守的な弊社にも徐々にDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が迫ってきていることを感じています。ただ、どうにも社内でDXの理解が適切にされていないと思うので、その辺りの思索を整理してみます。 つまりはビジネス業界でバズワードとなっているDXに…

100均の製品は品質が良い:品質(クオリティ)と性能(パフォーマンス)の違い

品質(Quality)の概念は意外と奥深く難しいものです。 そのためか、世間、それどころか品質を深く考えなければならない製造業やサービス業においてすら品質に関する誤解が広く蔓延っているような気がしています。 過去にも取り上げたことのある話題ではありま…

ブログと仕事での文章の違い

ブログで毎日適当な文章をネット上に投稿している私ですが、仕事もデスクワークのため、毎日適当な文章を作成しています。 ふと、ブログで書いている文章と仕事で書いている文章にどの程度差があるのか、気になりました。 さっと比較をしてみたいところです…

異なる価値基準の寛容:「分かり合う」そして「さて置く」

異論は攻撃してもいい、といった一部の風潮がどうにも好みではない。 SNSや雑誌・記事などで社会問題を取り扱う議論の場を見ていると、常々そう思います。 わからないものはわからない 以前、自然科学の領域における考え方の紹介として、「わからないものは…

一つのことに熱中できる人を尊敬している

好奇心には主に二つの種類、拡散的好奇心と特殊的好奇心に分類されます。 色々なことを知りたいと横に広がっていくのが拡散的好奇心であり、あることに対して深く知りたいと縦に伸びていくのが特殊的好奇心です。 そんな、好奇心と、尊敬に関する小話。 好奇…

日本は特殊な国なのか:良い/悪いの評価基準と定性的/定量的の違い

当ブログでは国際的な団体の統計データや国際ランキングを時々紹介しています。様々な国際統計やデータ群を見ることが私の趣味の一つであり、せっかく見たものは誰かに紹介したいという気持ちがあるためです。 また何かしらを客観的に比較する際は定性的な情…

各国のゴミの量と処理の比較:Global Waste Index2022を見る

以前にも取り上げたことがある廃棄物に関する指標と国際ランキングについて、2022年のデータが発表されているため再度紹介いたします。 (Global Waste Index2019の紹介記事) Global Waste Index(国際廃棄物指標) Global Waste Index(国際廃棄物指標)は廃棄物…

閣議決定について一部で誤解が蔓延っている気がする

昨年SNS上で頻繁に見かけた「閣議決定」という言葉。 どうにも少し捉え方が違う人が居るのではないかと思うため、閣議決定について語ってみます。 閣議決定の意味 閣議決定とは内閣の会議(閣議)で内閣の権限事項を決定することです。 主な閣議決定は首相官邸…

十二支が覚えられない

年始でなければ通じない、年始早々の雑な会話。 部長「お前、うさぎか?」 私「いえ、うさぎじゃないです」 部長「あれ、そうか。じゃあなんだ?」 私「たしか・・・どらごんです」 リズム感が・・・ 頭の悪い話をしましょう。 暗記術の一つに語呂合わせがあるよう…

上手く転んでいこう:『つまずきが転落を防ぐこともある』

英語の諺 A stumble may prevent a fall. つまずきが転落を防ぐこともある。 小さな間違いを犯すと次からは気を付けるようになるので、将来大きな間違いを犯しにくくなるという意味の諺です。 以前聞いた時からこの諺がどうにも耳に残っています。 そんな、…

ブログの書き方、向き合い方

年末年始はなんだかんだと忙しく、ブログを書く時間をあまり取れません。 連休前には時間が無いことを見越していくらかのストック記事を一応は用意しておくのですが、今年は年末の時点でストックが無くなってしまいました。 よってここ数日の記事は思考駄々…

話をするよりも、話を聞きたい時もある

元旦。 日も昇りきらないまだ早いうちから車に乗り、祖父の居る病院へ赴く。 今回の地元への帰省は祖父に会うことが主目的だ。 コロナ禍 祖父は昨年病気を患ったため、今は入院している。 幸いにして大病というほどにはならず、無事に治療は終わっている。 …