忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

人の振り見て我が振り直せ

 日曜日だというのに、いや日曜日だからこそなのか、ほとんど家でグッタリしていました。車の半年点検があったのでディーラーには行きましたが、それ以外はお家で休息です。動く気力が出なかった・・・

 何を血迷ったのかジョージ・オーウェルの『1984年』を再読していましたが、余計疲れた気がします。もう少し気楽な本を読めばいいものを。

 

 そんなわけで、通常営業へ戻るにはもう少し時間が掛かりそうです。

 

独り言

 日曜日の夜。

 ここしばらくドタバタしていたため、王将戦第2局が昨日今日行われていたことを対局が終わった後に気付きました。ニワカ将棋ファンとして藤井王将と羽生九段のタイトルマッチを楽しみにしていたというのに、なんとも嘆かわしいことです。

 慌てて棋譜速報を見ましたが、理解の及ばない、凄い将棋でした。

 羽生九段の高度に練られた研究手、苦境に陥っても相手を打ち取ろうと果敢に立ち向かう藤井王将、藤井王将の猛攻を紙一重で躱し切る羽生九段。

 天才たちの煌き、プロの仕事振りに感動すら覚えます。

 

 今回の王将戦、私はどちらも応援しています。

 ただ、将棋を覚えた時に頂点に君臨していたのが羽生さんだったため、なんとなく羽生九段を少しだけ贔屓目に見ています。もちろん藤井王将も空前絶後の若き天才であり応援しています。私としてはどちらが勝っても負けても楽しめる、素晴らしいタイトルマッチです。

 

 なんだかぐったり疲れていたところに羽生さん勝利の報を見かけたため、少し元気になりました。という独り言です。

 うちのブログで語るテーマではありませんが、たまにはこういう独り言も良いでしょう。

 

人の振り見て我が振り直せ

 私は『人の振り見て我が振り直せ』ということわざが好きです。

 このことわざは「悪い行いをしている人の様を見た際は自らが同様の行いをしていないか検めるべし」とした意味で用いられることが多いですが、別に悪しき行動に限らず良い行動に対しても使っていいことわざです。

 

 プロの素晴らしい仕事を見たならば、それを参考に自らの振る舞いを改質する。

 人の多大な努力を見たならば、それを糧に自らも努力の強度を増す。

 

 「あの人はあんなに素晴らしい、それに比べて私は」なんて考えるのはもったいないと言わざるを得ません。そういった主観的な気持ち、劣等感や嫉妬を自らに適用しなければならない法は存在しません。同じだけの努力をし、同じ地点に辿り着かねばならない理由はどこにもないのですから

 ある人が100を出していたからといって自身が100を出さねばならないわけではなく、今は10だが15くらいはいけるだろうかと考える。他者との絶対的な差異を比較するのではなく、客観的な視座を持ち、相対的に自らの振る舞いを判定する。

 そうすることで自らに不足しているものやまだ改善できる個所を見つけることができるでしょう。

 

結言

 疲れている時、弱っている時、人は前向きさを失うものだと思います。

 そんな時のためトリガーを作っておくのが良いと考えています。座右の銘なり、好きな言葉なり、本なり映画なり娯楽なり、なんでもいいので自らが前向きになれる引き金を用意しておく、そうすることで弱った気持ちを奮い立たせることができます。

 私にとって「人の振り見て我が振り直せ」はそんなトリガーの一つです。

 

 もちろん弱ったまま前向きになるのは限度がありますのでまずは回復が必要ではありますが、後ろ向きなまま回復するのもまた難しいというもの。まずは回復のために前向きになることが必要だと、そう考えます。