2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
多数決は民主主義の本質ではありませんが、大きな集団における意思決定は物理的・時間的制約により多数決に頼らざるを得ないという現実があります。 多数決を行うと必ず多数派と少数派に分かれます。満場一致になるまで熟議を続けてもいいかもしれませんが、…
「世の中は理不尽だ」という話は学生や新社会人にとっては身近なテーマの一つかと思います。学校や社会から要求されるあれやこれやが煩わしいものです。 歳を取るとどうにも理不尽が身近になり、さらには抗う意味も見い出せなくなることから、理不尽への抵抗…
仕事ができない若手社員に関するアンケートの続きです。意外と書きたいことが多くて長くなっていますが、これで最後です。 コミュニケーションに関する項目は以下です。 3:報連相がない、コミュニケーション力が低い 7:挨拶・礼儀・マナー、勤務態度(公…
仕事ができない若手社員に関するアンケートの続きです。 仕事・能力に関する項目は以下です。 2:仕事が遅い、要領が悪い、ミス・不注意が多い 5:仕事の覚えが悪い、理解力が低い 8:態度が悪い、誠実さ・素直さに欠ける 9:気が利かない、臨機応変な対…
仕事ができない若手社員に関するアンケートの続きです。思ったよりも長くなりましたので分割しています。 さらに厳しい話になりますが、アルバイトや一般事務職での採用と異なり総合職で採用した若手に企業が求めていることは、新たな価値を創造して業績を伸…
仕事ができない若手社員に関するアンケートの続きです。 マインドに関する項目は以下です。 1:受け身、自主性、積極性が乏しい 2:やる気・モチベーションが低い 6:責任感が薄い、自己中心的、いい加減 当たり前のことですが、育ってきた環境が違う以上…
2017年のアンケートですが、(株)マネジメントベースがアンケートで調査した結果について私見をまとめます。 これは25~34歳までの若手社員と同じ職場で働いたことのある30~40代の会社員、公務員7924名へのアンケートです。仕事ができない若手社員がいると回…
納期とは読んで字の如く、「納める期日」、つまり〆切のことです。漫画家や小説家がよく追われているものですね。若い社会人と話していると様々な認識の違いを感じますが、その中でも最たるものの1つがこの納期に対する意識だと考えています。 子どもの頃は…
IMD(国際経営開発研究所)が毎年発行している世界人材ランキング(World Talent Ranking)について、中身を見てみましょう。 2020年における日本の総合順位は38/63位です。 まあ、正直高くはありませんね。 ただ注意として、このランキングの順位は個々人の質を…
肥前国平戸藩の藩主、松浦清山の著作「常静止剣談」にある 「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」 は本当に至言です。著名人が座右の銘にしていたり様々なビジネス書で紹介されたりするのも分かるというものです。成功者の自伝や生活習慣に…
2050年カーボンニュートラルに向けて再生可能エネルギーや自然エネルギーをどう増やしていくかが議論になっています。2030年までに再エネ比率を40%にするといった内容です。 世の中の時流と反していて恐縮ですが、少し落ち着いて考えたほうがいいんじゃない…
反ワクチン派の若い子に頑張って説明をした時のことを思い出しつつ… ワクチンの副反応 ワクチンも薬ですから、必ず副反応があります。副作用の無い薬は偽薬を除いて存在しません。ゼロリスク思考で考えればそのような危険を避けたくなる気持ちは分かります。…
反ワクチン派の若い子と話をしたことがあるため、その時のことを思い出しつつ少し情報を整理してみます。 ワクチンの概要 ワクチンとは感染症の予防に用いる医薬品で、一般的には無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内の病原体に対する抗体…
維新の会がベーシックインカムを公約に掲げたためか、久しぶりにベーシックインカムが話題のトレンドに上がっているようです。しかしながら議論の中身はどうにもまとまりが無く、賛成派と反対派がそれぞれの主張を述べているだけのように感じます。 議論自体…
過去記事の続きです。 伝統を変化させることと、伝統を攻撃することの違い 少し政治的な話になりますが、世の中には現状に不満を持っている人と持っていない人がいます。多くの場合は既得権益者とそれに反対する人との対立構造となります。既得権益というと…
伝統とは ある社会で古くから受け継がれてきた、風習や様式、傾向など を意味します。 この伝統というものに価値を見出す人と見出さない人がいます。何故その差が出るのかを少し考えてみましょう。 伝統に対する保守派と進歩派 言ってしまえば伝統とは長く続…
「目標は高く持たなければいけない」という言説があります。 低い目標では成長しない、モチベーションが上がらない、イノベーションが生まれず、飛躍的な発展が無い。高い目標を設定すれば人は凄い力を発揮することができ、成長し、やる気が出る。そういった…
あるべき姿とは? 目標設定や問題解決手法において「あるべき姿」というものがあります。 ギャップ分析、カッコいい表現で言えば「As is / To be」とかいうアレで出てくるやつです。 現状に対して あるべき姿があり、 その差異・ギャップが 「課題」なんだ!…
少し旬が過ぎてしまいましたが、世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表しているジェンダーギャップ指数に関するランキングについてまとめましょう。 男女平等に関する指標 まず前提情報として、男女の平等に関する指標にはいくつかの種類があります。 どれの順…
USニューズ&ワールド・レポートの最高の国ランキング(Best Countries Ranking)が非常に良くできているため、日本のスコアについてもう少し詳細に見てみましょう。 スコアは全て100点満点で付けられています。 冒険的要素(Adventure) スコア:41.6 順位:28位…
最高の国ランキング(Best Countries Ranking)は米国のUSニューズ&ワールド・レポートという雑誌が毎年公表しているランキングです。 アメリカ人らしい実に直球で素晴らしいネーミングですね。各国の有識者にアンケート調査を行い、政治や経済、軍事や国家の…
よく話題に挙がるのが生産性の国際ランキングです。 まず前提として、どの生産性を比較しているのかを確認しなければいけません。 生産性の定義 生産性は大雑把に言えば(産出)/(投入)で計算されますが、投入単位は労働者1人当たりなのか時間当たりなのか、産…
国際ランキングの見方 国際ランキングとは各種のシンクタンクやNGO、政府機関やメディアなどが公表するランキングで、様々な種類があります。 順位付けされていると相対的な差が目に見えて分かりやすいですし順位によってはセンセーショナルな印象を受けるこ…
このテーマはあまり触れるべきではないでしょうが、恐る恐る書いてみましょう。 社会の成り立ち 社会というのは大なり小なり男性優位です。 理由はとても簡単で、社会を作ったのが男だからです。 社会の成り立ちから考えてみましょう。 狩猟採取の時代、生存…
もはや我々の生活に欠かすことはできない石油について、実はその起源については今だ議論が割れています。有機成因説、無機成因説が主な説です。一応細菌説もありますが、まあ主流ではありません。西側諸国である日本としては主流の有機成因説しか学校で教え…
海外ではドラゴンボールは暴力的、女性差別的だから放送を中止すべきという議論があるようです。 この手の話題を見る度に思い出すのが以下の言葉です。 「高邁な理想と下劣極まりない妄想を共に抱けてはじめて人は人たりうる」 皇国の守護者という小説に登場…
ヨーロッパではナチスに関する事柄を禁止する法律があります。ナチスの礼賛や賛美、シンボルや敬礼の使用などが禁止されています。その是非については議論がありますが、私は表現や言論の自由を規制することによる弊害はそれを規制しないことによる弊害より…
愚民の上に苛き政府あり、というように、民衆が愚かであれば政府は同様に愚かとなり、いずれは大きな損失をもたらします。 そして世の常として、民衆は決して賢いとはいえません。胡乱な意見に流されて誤った判断をする危険は大いにあります。私自身は民主主…
ある事柄や事象に対しての意見Aと意見Bを並べて開示することを両論併記といいます。 この両論併記については是非が分かれています。私は是であるべきだと考えていますが、まずは先に非とする方の意見を参照してみましょう。 両論併記を非とする意見 「両論併…
モラル(moral)とは、道徳や倫理と訳せる言葉です。正しい(right)行いと悪い(wrong)行いに関する原理に関連する言葉で、善(Good)と悪(Evil)の違いを意味しています。善い行いはモラルに則っており、悪い行いはモラルに反している、というように使われます。 …