忘れん坊の外部記憶域

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最高の国ランキングを見る

 最高の国ランキング(Best Countries Ranking)は米国のUSニューズ&ワールド・レポートという雑誌が毎年公表しているランキングです。

 アメリカ人らしい実に直球で素晴らしいネーミングですね。各国の有識者にアンケート調査を行い、政治や経済、軍事や国家の影響力、文化や生活といった10項目からスコア付けしています。2021年のデータでは日本は2/36位です。ここ数年で見ても2~3位に位置していますので、やたら人気です。

 

スコアの内訳 

 内訳としては全体的にスコアが高く、特に経済や文化面でのスコアが高いです。

 意外なところとしては起業家精神(Entrepreneurship)1位というところでしょうか。これは起業家の多寡に関してだけではなく、「世界との繋がり」「教育水準の高さ」「革新性」「資本へのアクセス性」「インフラ」「法的枠組み」といったサブカテゴリも含んでいます。つまり「起業のしやすさ」のほうが適切な解釈でしょう。USニューズ&ワールド・レポートのコメントでもリスクを嫌う文化やスタートアップ企業への資金提供不足が課題だと指摘されていますので、日本の状況を充分に理解しての順位付けだと分かります。

 低いスコアは強いて言えば冒険的要素(Adventure)28位とビジネスの開放度(Open for Business)26位です。

 冒険的要素(Adventure)ってなんやねん、という感じですが、要は観光客が行きたくなるような「フレンドリー」「楽しい」「快適な気候」「美しい」「セクシー」といった要素が国にあるかということのようです。日本は風景やフレンドリー、旅行としての良さではスコアを取れているのですが、残念ながらセクシー1.2/100点と壊滅的な点数のため順位を落としています。ちなみに冒険的要素の1位はブラジルで、リオのカーニバルがとても魅力的で楽しく、セクシーだからだそうです。これには納得せざるを得ません。アホらしいような気がしてきましたが、アメリカ人の作った基準、まあつまりアメリカ人の価値観的には重要なんでしょう。

 ビジネスの開放度(Open for Business)は「官僚制度」「製造コスト」「腐敗度合い」「税制」「政府の活動の透明さ」が評価項目です。日本は製造コストが高く、税制が複雑で、政府活動の透明性が不足しているとの評価です。これはまあ、ぐうの音も出ないくらい正論ですね。

 

まとめ 

 最高の国ランキング、という若干ふざけているのかと思うようなネーミングのランキングですが、内訳を見ると至極真面目にスコア付けがされています。社会的目的(Social purpose)の項目では人権や動物の権利、ジェンダー平等や人種的平等なども評価されていますし、クオリティオブライフ(Quality of Life)では市場や家族、収入の公平性や安全といった評価項目もあります。全ての項目を見ていくと日本のスコアが低いところは妥当な評価であるところが多々ありますので、実は日本の改善すべき点を明確に表しているとても良いランキングです。ああ、いや、セクシーは改善すべきか悩むところですが…