「今年は階層別研修を受けてもらう」
「お前もそんな歳になったか・・・」
そんなしみじみと。親戚のおじさんかな?
順番が逆だと思っている
大抵の会社組織は管理職や一般社員などでピラミッド型の構造を持っており、その各階層ごとに階層別研修を行うことが一般的です。それぞれの階層に必要な知識やスキルを習得させるための研修として、多くはその階層や役職へ就いた後に実施されます。
極めて個人的な意見ではありますが、私は順番が逆だと思っています。
その立場に必要な能力を教育するのではなく、先に教育をして必要な能力を持っている人をその立場に上げたほうが組織としては機能を発揮しやすいのではないでしょうか。それは昇進試験・昇格試験が担うべき役割かもしれませんが、立場と能力のアンマッチを防ぐためにはやはり能力開発が先にあったほうが妥当ではないかと個人的に思っています。
まあ、そこまで真面目に考えるわけでもなく、どちらでもいいのではありますが。なんとなく常々思っているだけです。
そんな歳になったんだな
弊社は強烈な年功序列組織のため、年齢を重ねれば順当に階層別研修を受けられます。私も幸い致命的なやらかしはしていないので研修を受けられることになりました。
年齢順ですので受講者は同期を筆頭に入社年度の近い面子ばかり、実に楽しみです。
今回の階層別研修が最後の研修で、今年の階層別研修が無事終われば残るは管理職研修となります。管理職研修は一応出世する人だけが受ける研修ですので、つまりはそろそろ年功序列組織での管理職が視野に入り始めて同期内での出世レースが顕在化し始める年頃になったとも言えるでしょう。
まあ、うちの同期組はほとんどが別部署に散らばっているので、争いどころかむしろ「はよ誰か同期で出世しろ」と思っています。同期の管理職があちこちに登場すれば仕事がやりやすくなること間違いなしです。
Win-Winのコミュニケーション
研修が決まったので、早速あちこちの人に経験談を聞いて回っています。
大抵の人は自分の経験談を話すことが好きで、年下にアドバイスをすることも好きです。
若者の中にはそういった年上の習性を好まない人もいますが、それは実にもったいないことだと思います。なにせ「今年は階層別研修を受けることになりましたよ」と話題を振るだけで、
「お、そうか、そんな歳になったか。俺の時は何々が大変でな」
「こういう時はこうしたほうが評価されるぞ」
「上はこんな感じのところを見てるから、ここに力を入れたほうがいいぞ」
といった感じでいくらでも情報を開陳してくれます。
相手は楽しく話せてWin、こちらも必要な情報収集ができた上で相手からの好印象も得られてWinです。お得なことしかありません。
アドバイスそのものが役に立つかどうかは実のところ副次的な効果に過ぎず、それよりも話を聞くことで得られる交流的利得が双方にもたらされる点で、目上の経験談を聞くことはWin-Winだと私は思っています。
まあ、私はただ単にお話好きなのでそれらWin-Winの利得自体が副次的なものではありますが。意味が無くとも話題振りはしますので。
一応利得もありますよとメリットを説明してみれば他者の同意を得られる確率が上がるかなと。
モノ申す良い機会
ちなみに、私は一家言ある物申すタイプの人間です。それはこのブログでよく物申している様からしてご理解いただけるかと思います。
もちろん会社に対しても言いたいことはたくさんあり、そのためこの手の研修はちょうどいい機会だとすら思っています。直接上層部に「我が社はこうすべきだ!」「こういうことがしたい!」「こんな問題があるからこうやって解決したい!」と意見を出せるタイミングですので、日頃から蓄積している様々な解決案のどれを開示すべきか今から熟考せねばなりません。
ちなみに、「あまり直言し過ぎると評価が落ちるからほどほどにな」とアドバイスを貰い済みですので、ほどほどにする予定です。
素直は美徳ですが、美徳が最善とは限らないのが世の中です。
私は美徳よりも最善を求めます。
信念よりも幸福の最大化を求めることが私の信念です。
それはつまり信念を優先していることになる、そんなややこしい感じです。
結言
今年は自力で勉強しようと思って語学研修には立候補しなかったのですが、どうやら慧眼だったようです。階層別研修と被って一年間ダブル研修を受けるほどの余裕はさすがにありませんので。