今週のはてなブログさんのお題は「わたしは○○ナー」だそうです。
あ、いえ、別にお題に参加するわけではないのですが。
私は頑ななまでにお題には参加しない派の人間・・・というわけではなく、単純に書きたいことが無くなったら参加しようかと思っています。ただ、今のところ別に書きたいことが色々とあるので参加するタイミングが無いというだけです。
今日はお題についてではなく、〇〇ナーという言葉から連想されるどうでもいい話をしたくなりました。
-erと-ist
英語で「○○をする人」を表すには単語の後ろに-istか-erを付けますよね。確か以下のような規則だったと思います。
- 【名詞or形容詞】に付ける場合は-ist
- 【動詞】に付ける場合は-er
ギターを弾く人であれば名詞のGuitarと-istなのでギタリスト、教える人であれば動詞のTeachと-erなのでティーチャーですね。
名詞と動詞の用法がある場合は動詞が優先されると思います。言語学者じゃないので細かいところは分からないですけど、例えば試験やテストをする人はTestと-erでテスターと呼ぶのが一般的なはずです。テスティストは聞いたことがありません。
「○○ナー」というお題は、つまり最後がnで終わる動詞縛りか?もしくは-narか-nerで終わる名詞縛りか?と一瞬余計な邪推をしましたが、多分そういうことじゃないと思います。もっと緩く、好きなものを語るのが目的なのでしょう。好きなものに-erを付けましょうと、おそらくそういうことでしょう。
まあ、「私はリヒャルト・ワーグナーです」って人が居てもいいと思います。
ポエマーってなんだ?
それはさておき、以前疑問に思ったことがあるのがポエマーという単語です。
英語でメールのやり取りをしていて-erと-istの規則がどっちだったか思い出そうとした時にふと頭に浮かんだ単語がポエマーなのですが・・・よく考えると、ポエマーってなんなのだ?
poemは詩という意味の名詞ですよね。であれば名詞なのだから後ろに付くのは-istのはず。つまりポエミスト?でもなんだか語呂が悪いし、そもそも聞いたことがない。しかしポエマーは言語の規則上おかしい気がする。じゃあ詩人ってなんて言うのさ。教えて英辞郎!もしくはロングマン!
詩人:Poet
ああ、専用の名詞があるのね・・・なるほど。ポエマーは和製英語だと、そういうことで。
和製英語って名称が悪いと思う
そんなわけで、英語で私が困ること第三位が「和製英語の存在」です。第一位は「そもそも単語を知らない」、第二位は「単語を思い出せない」です。
和製英語はまず英語圏の人には通じません。ニュアンスを察してもらえることもありますが、曲解されたり誤解されたりする危険があるため使わないほうが良いでしょう。
別に和製英語そのものに問題があるわけではないです。借用語はほとんどの言語で行われていますし、他言語を自言語に取り込むことも一般的な事象です。英語圏の人が聞いても分からない和製英語があるように、日本人が聞いても分からない海外製の日本語だって存在します。度合いに勾配はあれど言語は相互に影響を与えながら変化していくことが自然です。
ただ、そもそも和製英語って名称が悪いと思うのです。まるで日本で作られた英語のようじゃないですか。
和製英語は日本語です。英語ではないです。英語を基にしていて英語に似ているというだけで、英語っぽいけど英語ではない完全なる日本語です。
英語じゃなくて日本語なので、英語圏の人に通じないのは当たり前なのです。だって日本語なのですから。
和製英語という表現ではこのニュアンスが分かり難いと思うのですよ。「日本が作った造語の英語」というような誤解を生みかねない言葉だと思います。もっとこう、外来語を基にした和語だということを分かりやすく、外基和語とか、外想造語とか、なんか別の言葉の方がいいんじゃないかと、和製英語に日々翻弄されている私は考えるのです。
余談
なぜ詩人をポエマーで覚えてしまったかというと、人によって色々と理由はあるでしょうが私の場合は恐らく子どもの頃の体験です。
私の世代は小中学生の頃に少年ジャンプで遊戯王が連載しており、多くの子どもが遊戯王にハマっていました。つまり地獄詩人ヘルポエマーが悪いんだと思います。
音の響きがいいですよね、地獄詩人ヘルポエマー。日常生活ではまず耳にすることができないですからね、地獄詩人ヘルポエマー。なんだ地獄の詩人って。