忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

言うだけならばタダなので:語学力よわよわ人間の言い逃れ

上司「今月末、アメリカの現地法人から現地スタッフが数人ほど日本に出張してくるから対応よろしく」

 

私(試しに回避してみるか・・・?)

私「・・・昨今、世の中はグローバル化が進んでいます。弊社も例に洩れず、海外の売上がかなりの比率を占めるようになっていますね」

 

上司「ん?おぉ?」

 

私「現在の営業戦略からしても、今後はさらに海外売上の比率が高まっていくことかと思います。そうなると営業部門だけでなく我々技術部門においてもグローバルで活躍できる人材を育成することは必須であり急務であると言えるわけです。もちろん中途採用で語学力の優れた人材を拡充することも選択肢にはありますが、やはり既存戦力を利活用する道も模索することも同時進行すべきだと思います」

 

上司「まあそうだな」

 

私「ベテランや中堅の育成も必要ですが、やはり将来を見据えると若手の語学力を高めることが今後の発展には不可欠だと思うわけです。しかしながら社内語学研修はコストの観点から全員が毎年受講できるわけでもありません。とはいえやはり英語に触れる機会を増やさなければ語学力が向上するわけもなし。そう、つまり若手には本場の英語に触れる機会が必要だと思うんですよね」

 

上司「言いたいことは分かる」

 

私「海外現法のネイティブスピーカーに会って本場の英語に直接触れる機会。これはビッグなチャンスです。私は先日のアメリカ出張にも行きましたし、英語に触れることができる機会を私が独占してしまうのは正直なところ若手に可哀そうだとすら思うわけですよ。せっかくなのだから若手にもっと機会とチャンスを平等に分配すべきだと思うのです」

 

上司「ふむ」

 

私「確かに相対的にはうちの面子で対応できるのは私だけかもしれません。コミュニケーションミスによる機会損失は忌避すべきものであり、そのため海外顧客への対応を私がするのはまあ妥当というか無難です。しかし今回は海外現地法人の現地スタッフ、つまり身内の来訪です。失敗しても問題ないですし、むしろ上手い英語なんて不要なくらいです。私のようなたどたどしい英語でも許されます。今回来るメンバーには会ったことがありますが、フレンドリーなナイスガイ達です。若手を英語に触れさせる機会としては理想的なベストタイミングですらあります」

 

上司「一理ある」

 

私「そもそも現在海外関連の案件に対応しているのは部下の中で私一人になっています。これは完全に属人的となってしまっており、チームにとってのリスクです。もし私が不慮の事故などで出勤できなくなった場合、多くの海外案件が止まってしまいます。それを避けるためには属人性を下げなければなりません。つまり全員が最低限の語学力を身に付けて海外とやり取りできる程度に語学力を伸ばすことは急務であるとすら考えます。そう考えるとやはりこういった貴重な機会は私ではなく別の部下に指示したほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか」

 

上司「言い分は理解した」

 

私「ありがとうございます」

 

上司「じゃあ当日はよろしくな」

 

私「はい」

 

総論

 こいつ、よう回る口を無駄遣いしてるな。

 

 

余談

 アメリカ出張時一緒に働いたスタッフとまた会えるので、実のところ対応すること自体はイヤではなかったりします。試しに回避チャレンジをしてみたかっただけです。案の定、失敗です。