忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

ケアは重要だが、もっと重要なのは自覚

 ここのところ、なんとも生真面目な記事が続いています。

 これは生真面目なことを書きたいからではなく、ただの惰性です。仕事が忙しくて疲れているから面白い話を考えることにエネルギーを投入できておらず、ただ思い付くままに思考を出力している状態なだけです。

 自分で言うのもなんですが、私は根っこの部分で生真面目なため、意識して思考を練らないと真面目な話ばかりが出てきてしまいます。

 まあこの忙しさもそろそろひと段落、する予定は一切ないのですが、それは仕方がないので諦めましょう。

 

■重要な案件の期日がピンチだが、内容が高度で肩代わりどころか補助できる人すらいないため重要なのに単身で処理中、人手不足とは「仕事が出来る人の手が不足」なのだと肌で実感

■「スケジュールにバッファをもたせるな」というありがたいお上の言葉のおかげで、一度でもミスが起きると破綻する素敵な計画、そもそもミスが無くとも破滅風味のピリ辛ディアボラ(悪魔風)スケジュール

■人員・時間・予算のリソース追加が無かったため通常業務はそのまま残留、重要案件の期日が達成できても今度は積もり積もった通常業務を急いで処理する必要あり、納期が近づいているのに設計着手すら出来ていない恐怖

■今期ベスト迷言(暫定)「この案件を進めるために他の仕事は全て後回しにしてもいいが、他の仕事が遅れることは許されない」矛盾が凄い

■今月のバトル要素「他の仕事が遅れ気味だぞ、これじゃ考課に影響させざるを得ない」ふざけてんのか?当然生じる無駄な口論バトル、この無駄時間もバッファとしてスケジュールに組み込みたい

 

 よくビジネス系のサイトや書籍では「目標から逆算して予定を立てるべきだ」と言われていますが、それは立てた予定に対してそれをこなすためのリソースを投入することが前提であって、追加リソースの投入無しに無理なスケジュールがこなせるようになる魔法の呪文ではないことは常識だと思っているのですが、なかなか常識とは難しいものです。

 「来週末までに月面に立ちたい」と目標を立てるならばNASAとのコネや莫大なお金が必要なわけで、逆算さえすればなんでも実現可能になるわけではありません。

 

なんとかなってしまう

 とはいえ困った話で、ある程度の無茶ぶりはこなせてしまうことが問題です。無理ならば無理なりにフォローが生じるわけで、無理にでもこなせてしまうからこそ、この手の案件は無くなりません。それは重々承知しています。

 ただ、無理を顕現するとなれば、実際に案件をポシャらせるか関係者の心身がぶっ壊れるかのどちらかしかないわけですが、案件がポシャると指示した上層部の巻き添えを食って私の評価も諸共に下がりますし、心身ぶっ壊しレースを開催すると真っ先に潰れるのは担当の私なわけで、それはどちらもお断りです。

 囚人のジレンマ的な部分が多々ある以上、案件を潰す際は下敷きにならない位置に立ってからでないと、ただの自爆特攻にしかなりません。それはまあやるとしても最後の手段でしょう。

 

 なにより、ある意味残念なことに、私はケアが得意なのです。

 諸々を抱え込まないように上層部や関係各所とは平気でバトルしますし、適度を見計らって矛を収めるのも慣れたものです。休暇だって堂々と消化します。

 また、各所に貸しを大量に貯蓄しているため、上が人員を手配してくれなくとも人様の救援を充分に得ることができます。納期調整に短納期依頼、ヘルプや雑務処理の肩代わり、なんでも人にお任せです。頼まれたら断らない性格であり余裕がある時にはなんでも引き受けるからこそ、逆に困った時はなんでも頼みます。

 処世術として潰れる前に潰れないよう処理することには長けているため、上層部から無茶ぶりできると認識されているのはやむを得ないのかもしれません。良く言えば信頼、悪く言えば便利使いです。

 

まずは自覚が大切

 さて、世間ではケアの重要性が説かれていますし、私も大切だと思っています。休暇の過ごし方やメンタルヘルスのやり方、頼るべき人や情報は各所に溢れているでしょう。

 ただ、ケアが得意な私が思うに、ケアそのものよりもまずはケアが必要なことを自覚することがより大切だと考えます。

 ケアのやり方なんて、正直言って人それぞれです。映画を見てリラックスできる人もいれば、遊び回ることでリフレッシュできる人もいますし、一人静かな時間を過ごすことで回復する人だっています。どのやり方が正解かは個々人によって異なる以上、好みで選べばいいだけです。

 しかしながら、そのケアに着手するか、今自分にはケアが必要かを自覚できなければケアをしようがありません。

 よってまずは何よりも自覚です。疲労していないか、潰れかけていないか、ストレスはどの程度受けているか、それは自身の閾値を上回っていないか、そういったことを認知し自覚することが最重要だと考えます。

 

結言

 そう考えると、ビジネス界隈でマインドフルネスが流行しているのはこの点を世間が注目しているからかもしれません。

 マインドフルネスは「今この瞬間に集中する」ことで自身の状態を把握する点で、ケアそのものというよりはケアが必要なことへの気付きに役立つと思っています。