忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

営業さんには美味しい飯屋を把握しておいてほしい願望

 

 ただの我儘。

 

技術屋の出張

 製造業の技術屋は基本的に設計がお仕事なので職場の事務所に居ることが多いですが、なんだかんだチョコチョコと出張することもあります。顧客との仕様打ち合わせであったり、サプライヤーとの図面打ち合わせであったり、製品不良や市場トラブルの対策会議であったり、展示会やイベントのヘルプであったり、出張の理由は色々です。

 一人ぶらり出張をすることは少なく、顧客であれば営業さん、サプライヤーであれば調達さん、トラブル対応であれば品証さん、イベントであれば広報さん、そういった人々に引き連れられて出張します。

 

 「うちのエンジニアを引っ張ってきました、技術的な面に関してはこいつにお任せください!」はそこそこに使い勝手がいい必殺技です。ある種の真剣さや誠意の見える化、やり取りや実務の効率化、困った時の盾、などなど、技術屋を引っ張り出すことには色々な効能が見込めます。

 

出張の楽しみとは何か

 品証屋の出張の場合、大抵は製品不良や市場トラブルに対する責任問題バトルが理由のため、顧客が最初から喧嘩腰であったりブチ切れていたりするマイナスからのスタートなので大変です。

 それに対して私のような技術屋の出張は仕様打ち合わせやイベントが主で、相手の態度は悪くともプラマイゼロ、ほとんどの場合では『技術的課題を解決してくれるかもしれないお助け役』として暖かくプラスに歓迎してもらえるため、気楽なものです。

 とはいえ、たとえ暖かい雰囲気だとしても仕事です。それ自体を楽しむためにはそこそこの努力と才能が必要でしょう。

 

 そう、出張の楽しみとは仕事にはありません。多くの社会人に共感を持っていただけるであろう出張の楽しみ、それは食事です。普段は行かない土地へ行くのだから、その土地だからこそ味わえるご当地メニュー、現地の味を楽しむことこそが出張の愉悦というものでしょう。

 

営業さん、お願いします

 技術屋の出張は技術的な話がメインではありますが、技術屋自体は引率されて引き摺られていくおまけ的なものです。打合せの調整や待ち合わせ時間の設定などセットアップを行うのは営業さんであり、技術屋は営業さんが顧客に提供する価値の一つ、ツールの一つに過ぎません。

 なので誰といつどこで食事をするかなども大抵の場合は営業さんが組み立てます。

 「優秀な営業マンは美味しい飲食店に詳しい必要がある」と一部のビジネス誌で謳われるように、一部の営業マンにとって美味しく雰囲気の良い商談に使える飲食店を知っていることは武器の一つです。

 

 だからこそ技術屋を引き連れていくのであれば営業さんには美味しい食事処へ連れて行ってもらいたいというのが技術屋の願いです。

 せっかく出張するのであれば美味しいご当地ご飯を食べたいです。

 ご当地の美味しいご飯を食べさせてくれる営業さんにはこちらも協力する意思がモリモリ沸いてきますし、仕事だって張り切ります。多少無理な仕様でも呑んで営業実績に貢献してあげようという気持ちになるものです。

 「営業さんならば美味しい飯屋を知っているだろう」「たとえ知らないとしても、雑誌やネットでそれっぽい店を選定する努力をして欲しい」という技術屋の(勝手な)期待があることを営業さんにはご理解いただきたく存じます。

 

結言

「今度の出張、昼飯は駅前のファミレスでいいか?」

私「え、イヤです」

 色々理由を付けてみたものの、ただの我儘。

 いや、でも、松阪牛や伊勢えびなんて贅沢は言わないですけど、関東から三重に出張するというのにファミレスはイヤです。