忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

技術屋の評価基準に関して~たまには愚痴を

 ふざけた文章を書きたくなったついで、たまにはストレートに仕事の愚痴でも書いてみましょう。私は仕事が好きな変人ですし職場の人間関係にも不満は無いのですが、ただのちっぽけでチンチクリンなサラリーマンであり、てやんでぃべらぼうめ!と思うような愚痴の一つや二つくらいは持っているのです、そいつを恥ずかしながら展覧いたしやしょう。

 たまにはダークな感じをライトに出していく感じで、言葉遣いもラフに。このライトは明るいという意味ではなく軽いという(以下略)

 

評価基準が納得いかない

 余計な話をさせれば私の右に出ないものはいないと自負しています。放っておけば何時間でも喋り続けるのですが、まあとっとと本題に入りましょう。

 仕事の評価基準についてとても不満があるのです。私は軟体生物のように柔軟ですので、評価基準に合わせるくらい本来であればお手の物です。上司にゴマをすればいいのであれば微粒子になるまで無限にゴマをすり、上意下達に従えばいいのであればイエッサーと素直に従います。

 ・・・嘘です。ゴマすりは苦手です。以前に職場の飲み会で肉料理の前にゴマが出てきたので、「僕がゴマをすりますよー、いやー、今日も男前で渋いっすねー」と上司のゴマをすったところ、ド派手に卓上へぶちまけました。「お前は仕事でも本物でもゴマをするのが下手だな」と呆れられるくらいにはゴマすりが下手です。むしろ少し凹んでいた私の機嫌を取ってほしかった。ゴマをすってほしかった・・・

 上意を受けた際の第一声は「ハイ」ではなく「うーん・・・」です。少し考えた後、納得がいけば「それはやる価値がありますね、すぐやりましょう」と謎の上から目線で受け取り、いまいちな案であれば「それは面白くないです、それよりもこうしません?」と余計なことを言い、つまらない意見であれば「それは好みではないですが、ご指示であれば」とイヤイヤ受ける、ノリが宮沢賢治の、まあ扱いにくい部下です。わぁ、自分のことながらクソみたいな態度。ちょっとビックリ、普通にドン引き。自由度を与えてくれている直属の上司には感謝感謝です。

 多分ですが、私は愛想は悪いけどネズミは取ってくる猫のようなポジションです。まだ猫の方が機嫌を取りやすいかも。というか猫とか烏滸がましい、何様だ。ちなみに犬派です。でもタヌキやアライグマのほうが好き。

 

 まあそんな話は置いておいて。とにかく評価基準が気に入らないのです。弊社の年間行動計画的な年度目標的なアレでは、技術屋の評価、そのKPIが売上でなければいけないという謎の縛りがあります。

 ・・・え?技術屋ですよ?設計やコストダウンがお仕事ですよ?なして売上?売上アップに繋がる設計案件が来るかどうかはこちらの努力次第ではなく営業と顧客の都合じゃん?コストダウンは売上には見た目繋がらないから評価されないじゃん?どげんしろと?コストダウン額とか設計した数とかでは何故に駄目なん?

 売上を技術屋の評価基準にするのは止めましょうよとお偉いさんには散々文句をブー垂れているのですが、本部長クラス以上の意向のせいでKPIは変わる気配がありません。というか上から2番目くらいの人の意向です。多分2番目?会長の権限が分からないからなんとも。なんにせよそりゃ覆せないわー。さすがに雲の上だわー。

 つまり技術屋の評価が運ゲーだということが不満です。たまたま売上アップになる案件が飛び込んできた技術者が偶然評価されるということで、それ以外の業務は評価基準にはならないという。そりゃあ私だって努力して合わせることが出来るのであれば努力することも止む無し、今度はゴマを卓上にぶちまけないよう上手くゴマをすろうと思うのですが、努力して評価基準に合わせればいいという次元ではなく評価自体が運次第という。納得いかないなー。

 

まさかの単年評価

 さらに納得いかないのがまさかの単年評価。その年にやった設計で上がった売上のみが評価対象です。年度跨ぎは許さないという鉄の意思。

 私の設計の流れとしては、顧客と要求仕様を擦り合わせ、設計し、試作し、評価品を提出する。それを持って顧客が設計し、試作し、評価する。完成した製品を顧客の営業が販促し、営業し、量産を初めてやっと弊社の売上になる。製品によってはその先の顧客が設計し、試作し・・・

一年で終わるわけねぇ!

 春に案件着手できたとしても最長で一年しか余裕が無く、秋冬に来た案件なんか年度内に終わるはずがありません。当たり前だよなぁ?

 

 今年度は大きめの案件で動いていたのですよ。そんで色々試験したりー、苦手な英語で書類作ったりー、拙い英語で顧客と調整したりー、何故かフランス語やポーランド語が混ざっていたりー、でようやく来年度から売上が立つことが決まったわけです。数字的には私の年度目標値を遥かに上回る額であり、なかなかの成果です。

 しかし単年評価のため今年度は売上ゼロ扱い、そして設計自体は今年度内に終わったため来年度は実績としてカウントできない、持ち越し不可、キャリーオーバー無し、この案件での私の実績はトータルでゼロ!という素敵評価。温厚な私でもクレーム待ったなし。

 目の届く範囲のお偉いさんは見てくれてるし人事考課で考慮してくれるからいいんですけどー、現場に来ないもっと上のレベルのお偉いさんから「年度目標の達成率が云々」って言われると納得いかないわけですよー、だってその数字を書かせてくれないのはあんたらやんけーと。

 つまり評価されていないことに文句があるのではなく、努力でどうにもならない評価基準を設けられていることが不満という話でした。ある意味平等なのですが、どう考えても悪平等ですよこれは。

 

 おお、思った以上に真っ当に愚痴ることが出来た気がします。無駄話のほうが多かった気もしますけど、たまにはこういうのも面白いかもしれません。ヘビィな感じで愚痴るのは芸風じゃないといいますか、ふざけた文章を書くのが好きなのでライトなほうが向いているというか。

 なんにせよ、設計開発系の人間を評価する基準として売上は止めましょうよ、ホント。もっと、こう、現実的なところをさ・・・