余計な会話から余計なことを考えた、の巻。
日常会話から抜粋
私「このシーフードフライだけどさ。シーフードってSeaのfoodなわけだから、海の食べ物のことだよな?」
同期「そうだな」
私「山の食べ物はなんて言えばいいんだ?」
同期「・・・マウンテンフードだ」
私「だよなぁ・・・」
ブログでは真面目風を装った記事を書くこともありますが、私の日常の会話なんてこんな程度のものです。
シーフードの反対ってなんだ?
しょうもない会話から余計な思索を進めていましたので書き残してみましょう。
実際のところ「シーフード(Seafood)」の反対、山の食べ物に該当する英単語はあるのでしょうか?もしかするとあるのかもしれませんが、ちょっと思い付きませんし、ざっと考えてもFood of the mountainsなど一単語では表せないような気がします。
それに対して日本語では「山の幸海の幸」とセットで表す表現があります。
これは言語が育まれた地理的要因が大きいような気がする、と思考は進みます。
欧州は平野が広く山と海が離れている地域が多いですし、文明や言語の発展は主に海と川沿いで進んだために海のほうが山よりも格上とされているように感じます。
唐突な事例としてギリシャ神話のオリュンポス十二神を見ても、海の神であるポセイドンはメジャーであるのに対して火山の神ヘーパイストスや山の神トモーロスはどうにもマイナー感が拭えません。その他の神話を見ても海の神はティアマトやネプチューン、オーケアノスやエーギルなどメジャーどころがたくさん居ますが山の神はあまりぱっとしないような気がします。ものすごい詭弁の偏見ですけども。
対して日本は海のすぐ近くに山のある地形が多い影響か、記紀に出てくる大綿津見神と大山津見神はかなり近しい親縁ですし、山幸彦と海幸彦の兄弟が出てくるくらいに山と海がセットで扱われています。
英語を代表とする欧州中心の文化圏では山と海は遠く離れた別々の世界であるのに対して、日本語では山と海がセットになるほど近く境界が存在していない。
だから山の幸海の幸に対応した英語が無いのではないか。そもそも海の反対を山だとして、シーフードの反対を"山の幸"だと考えるのは文化的なすれ違いがあるのではないか。
そんな、なんともどうでもいい思索です。
結言
イタリアやギリシャ、ペルーやチリなど山と海が近い地域には日本語の「山の幸海の幸」のように山と海をセットで扱う言葉があるかもしれません。このような切り口で言語を学習するのはなかなかに面白そうです。
昼食に食べたシーフードからこんな余計なことを考えていました。
だいたい毎日こんな感じで思索遊びをしています。真面目かと言われると、微妙なラインです。