過去にも度々述べてきていますように、私は季節の変わり目に弱い質です。極度な温度差が自律神経に負荷を与え、貧弱な肉体をあっという間に弱らせます。
ちなみに私のことをよく理解している知人からは、私が季節の変わり目に体調を崩すのは年に最低でも4回は訪れる風物詩的なものだと思われています。先日急に冷え込んだ日には「あれ、今日はまだ元気なんだ?」と言われました。そうだね、その翌日にやられましたよ。誤差1日の的確なヨミです。
そんなわけで、鼻風邪を引いて寝ていました。そこまで発熱はしていないので体は元気ですが咽頭をやられてしまい鼻水と咳が延々と。
風邪を引くと古代エジプト人の気持ちになります。脳は「鼻水を作る器官」です、はい。
発熱してはいないものの鼻が詰まって脳が働いていないので、普段の堅苦しい話よりはまったりした文章を考えていこうかと思うものの、今日は思った以上に脳が働いていないので特に何も思い浮かびません。
そのため、真面目な部分と適当な部分が混在した話をしていきましょう。
休みの不安がいつの間にやら無くなった
若い頃、社会人になって5年くらいまでは休日に不安があるタイプの真面目君でした。仕事と同程度に休みも好きなので休むこと自体は良いことだったのですが、仕事のことが休日でも頭を支配していたため、次の週に何をするか、そのためにどうやるか、そういった仕事のことを休日まで持ち込んで考えていたものです。当時は深夜残業・休日出勤も頻繁に行っており、基本的に寝ている時間以外は仕事のことを考えていました。
特に研究や設計開発を生業とする人間は仕事とプライベートの切り分けが難しくあります。なにせアイデアは必ずしも勤務時間中にひらめくとは限りません。そしてひらめきとは何もしないで生み出されることはあり得ず、常に考えて考えて考え続けた結果、ふとした瞬間に結実するものです。アルキメデスの「ヘウレーカ」を代表例として、どこで何をしていても常に考え続けることで、ある時ふと形を成します。
よって研究や設計開発を仕事としている場合、プライベートにおいても仕事のことを考え続けることは普通です。とても極論ですが、勤務時間中にしか勉強や思索をしない研究職・設計開発職の人間は、相当な天賦の才が無い限り勤務時間外にも考え続けている他の人に敵いません。アルキメデスのような天才ですら風呂に入っている時間まで頭を使っているのですから、凡夫は言わずもがなです。
もちろんそれによってプライベートが侵食されるのは必然的な課題ではあります。あまり健康にはよろしくない仕事です。
今でも休みの日に仕事のことを考えないわけではありません。休みの日と言えども仕事のことは頭に残しています。ただ、仕事とプライベートを切り離せるようになったわけではなく、単純にそれによる不安が無くなった、その点に違いがあります。
つまりは単純な話で、歳を取って動じにくくなったこと、実力と自信が付いたこと、そして不安をコントロールできるようになっただけなのでしょう。切羽詰まって仕事のことを必死に考えずとも自然体で考えられるようになる、何か問題が生じたとしてもそれをいなせるだけの自信がある、そうなればプライベートの時間に不安を覚える必要は無くなります。
結言
要するに、仕事の不安を無くすためにはメンタルを強くして、実力と自信を身につけることが最善です。
そんな、なんの参考にもならない当たり前の話でした。