忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

鈍感:センサが鈍いのではなく、センサが無いから気付かない

 ち、古傷(数日前)が痛みやがるぜ・・・

と、なんとなくワイルドな気配を醸し出して現実逃避をしてみる今日この頃。

 

 基本的に鈍感な人間なので普段は気楽に日々を過ごしていますが、抜歯後の疼痛はさすがに痛いです。親知らずを抜いた時にも味わった久方ぶりの痛みとして口内でドン・カンと工事をしているような煩わしさを感じます。早くて一週間、酷い場合はもう少し続くので早期に収まることを祈るばかりです。

 痛みなど歯を食いしばって耐えることこそ男の美学的な時代遅れでナイーブでセンチメンタルで浪花節な気持ちを持ち合わせていないわけではないのですが、歯を食いしばると痛い場合はどうすればいいのでしょうね。

 

 そんな、鈍感な人間の雑談。

 

気付かなかった話

ある日の職場での会話

同僚「ちょっと女子グループ間で揉めちゃってさ、聞きたい?」

私「あ、いえ、なんとなく怖いので、揉めたことさえ聞かなかったことにしていいですか?」

 

 ・・・そもそも職場内で女性グループが別れていたのか。

 全然気付きませんでした。

 

 子どもの頃から固定メンバーでのグループを組まずに回遊魚的なポジションに居続けている人間なためグループ意識が弱く、ましてや女性グループについての機微には著しく疎いです。

 個人的な感覚ですが、私のような男性は多い印象です。固定メンバーでグループを組むよりはその時々の目的に応じて参加メンバーを募ることを好む傾向があるように思います。例えばメンバーで集まって「今日は皆で何をしよう」よりも「サッカーやる奴集まれー」と目的が先にあって後からメンバーが集まりグループを組むほうが好みです。もちろん男性でも固定メンバーで組みたがる人はいるので男女で一概に区分できることではありませんが。

 

 つまり私は目的優先のグループ文化に染まってきたので、どうにも固定メンバーのグループを認識できていない節があります。

 いやあ、本当に鈍感なので言われるまで全然気付かなかった。カルチャーショック。

 余計なことを言うこと山の如しの人間なので、具体的な情報は耳に入れないようにしておきます。知らぬが仏です。

 

センサが壊れている

 そういえば、以前に後輩が同期会で苦労していた話を聞いた時もカルチャーショックでした。曰く、仲の良し悪しを考慮して誰を呼ぶ時は誰を呼ばずに誰を呼ぶ、などなどグループ間の人間関係の調整をする必要があるのだと。はぇぇ、うちの同期会は「やるぞー、来る奴こーい」でやっていたので、カルチャーの違いを感じます。

 

 回遊魚的なポジションに居る私のような人間はそもそも嫌いな人が居ないので、誰が居るからとか誰が居ないからとかで考えるセンサ自体を持っていません。だから私は人間関係の機微に疎い鈍感な人間なんですね。

 さすがに苦手な人はいますけども、苦手と嫌いは別物です。「暴力を振うのが好き、人が苦しむ顔を見たい」と公言していた学生時代のバイト先の人でなし副店長も、苦手ではありましたけど別に嫌いではありませんでした。

 今まで生きてきた中で一人くらいは嫌いな人も居るだろうと思いましたが、しばらく考えてみたものの誰も出てきません。ちょっと自分に驚きます。

 

 よくよく考えてみると暴力は嫌いなので、暴力副店長のことを嫌ってもよかったような気がします。

 恐らくですが、嫌悪(Disgust)の基本感情センサが壊れているのかもしれません。幼少期に祖父から教わった一番のことが「好き嫌いをするな」だったので、「嫌いセンサ」が育たなかったのかなと。

 まあ、それはそれで便利なので、よいでしょう。”嫌えない”ことは時に不便かもしれませんが、嫌いな人が居なくて済むのはとても気楽ですし。

 

結言

 鈍感人間だが、抜歯は痛いし痛みは嫌い。

 そんな話でした。