忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

一年があっという間、が今一つ分からないボンクラの戯言

 

 年末です。

 気付けばあっという間に一年・・・と、年末に合わせて書き出してみたものの、あまり一年の"あっという間感"を覚えたことがないのでどうにも実感が湧かないところではあります。「もう一年か」よりは「まだ一年か」です。

 

 人は同じ経験や知識を繰り返し記憶しません。二度目以降の経験や知識は都度都度新規に保存されるのではなく、上書き保存によって前回との差分のみが記憶されます。脳は人体でも特にエネルギーを使う器官であり、そしてお利口さんなので、上手いこと省エネ活動をしているわけです。

 旅行や新しい体験の記憶が残りやすいのはそういった仕組みの仕業です。脳がいっぱい働いて時間や感情などその時の様々な記憶を保存するため鮮明に思い出すことができますが、二度目以降は脳があまり働かないので印象に残り難くなります。

 だからこそ人は歳を経るごとに時間感覚が短くなっていきます。それは単純に、人生において様々な経験を積んできた脳が日々の繰り返される経験の差分のみを上書き保存しているためです。だからこそあまり記憶には残らず、あっという間に時間が過ぎ去ったように感じます。

 

 そして私は自他ともに認めるスーパー記憶力人間です。もちろん悪い意味で、です。

 よって脳がちゃんと省エネでの上書き保存をせず、非効率的に毎度新規に保存をしているため”あっという間感”をさっぱり感じません。お馬鹿さんなので毎日がとても新鮮です。

 人様に誇るような話ではないどころか、ただどうしようもないポンコツなだけですが。

 

ブログに何を書いたかもあまり覚えていない

 この駄ブログは備忘録的なものですので、記憶を喚起するために自分で書いた記事を時々読み返していますが、自分で書いた記事ですら新鮮に感じます

「ほぉ、そういう意見もあるな」

「なるほど、そういう考え方か」

なんて、自分で書いてきたくせにまるで他人事のように。

 なんだかんだ毎日文章を書いているのだから昔の記事の内容は忘れていても仕方がない、と言い訳をしてみたいところですが、酷い場合は一週間ちょっと前の記事ですら書いた内容を忘れていたりしますので、この記憶力の悪さは言い訳しようがないレベルです。

 ただ、これにもある種の利点があったりします。

 それは他人事のように記事を読めるので客観的な反論を構築しやすいことです。

 誰しも認知バイアスや自尊心がありますので、自らが構築した理屈を否定されることを内心では望みません。自らへの反対意見を素直に受け取れる人は貴重だと言えます。

 しかし私の場合は記憶力が悪いことが幸いして、自分で書いた記事であっても平気で否定的な見解を持つことができます。なにせ書いた時の心情や背景は覚えていませんので、自らの意見であっても肩入れする気持ちがそもそも生じません。

 自らの見解を客観的に見ることは人によってはとても難しい作業ですが、記憶力が悪いせいで意図せず同じ効果を持てているというわけで、まあなんと言いますか、禍福は糾える縄の如しと言えばいいのか、禍を転じて福と為すと言えばいいのか、そんな感じです。

 

結言

 そんなわけで、相も変わらず考えたことを脈絡なく手あたり次第に書き綴っている雑多な駄ブログではありますが、今年も無事に一年間ブログを続けることができました。それは事故も大病も無く無事生きていられたことの証左であり、とてもありがたいことです。

 来年もまた相も変わらず考えたことを脈絡なく手あたり次第書き綴っていくことになるとは思いますが、どうぞご笑覧いただけますと幸甚です。