事故や災害が起きると私も技術屋として持っている知識があるために一言居士めいた側面がつい顔を出しそうになりますが、しかし事故や発災の直後は当事者とプロフェッショナルの方々の領域です。大きく語られるべきは当事者の声と専門家の見解であり、私たち素人が考える程度のことは当然ながら専門家の方々も考えているわけで、率直に言えば「素人は黙っとれ」の世界だと言えます。専門分野や隣接分野ならばまだしも、門外漢にできる適切な批判はありません。自宅や酒場で語る程度ならばともかく、SNSやブログでリアルタイムに不確かな批判を発信したり拡散することこそが当事者にとって迷惑になり得ますので控えたほうが宜しいです。
もちろん無事の祈願や頑張っている人々への応援など当事者や専門家の邪魔にならないポジティブな声はどんどん発していきましょう。
そんなわけで、世間がてんやわんやしているからこそ緩い話をします。
明らかに緩い話をする書き出しではないですが、なに、自身の一言居士めいた側面を追い払うにはまったく別の話をするに限ります。
昨年末の会話
私「うちの会社は古い伝統を重んじる昭和気質の会社、ジャパニーズトラディショナルカンパニーだ。だから年始の始業日には年男が願掛けとしてダルマの片目に目入れをする。それは知ってるな?」
同僚「もちろん」
私「俺たちはドラゴンだから、来年は年男だ。だから間違いなく来年の始業日に行われる目入れに抜擢される。しかし俺は丸を描くのが心底苦手なんだ、どうしても歪んでしまう。きっと心が歪んでいるせいだろう」
同僚「なに言ってんだか」
私「そこでだ、分担作業にするのはどうだろう?まずは君が外枠として大きく丸を描いて、その中を俺が塗り潰す、そうすればきっと上手く目入れができるだろう。実に名案だ。この作戦でいかないか?」
同僚「まったく同じことを考えていたよ」
私「え、丸描くの苦手?」
同僚「うん」
私「そっかー」
彼とは誕生日が同じ、中学高校が同じ、部活が同じ、就職先が同じ、血液型が同じ、あと何が同じだったか・・・ああ、彼曰く高校の入試点数も同じだったそうです。
似た者同士です。
ちなみに、あえて半円ずつ描くことになりました。描きにくいー。
昨年末の会話2
同期「俺、干支を覚えてないんだよね」
私「俺はちゃんと今年の初めに覚えたけど、もう忘れた」
同期「それは覚えてないと言うんだ」
私「ひつじが悪いよ、ひつじが」
同期「まあとりあえず検索して覚えるか、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥、オッケー。俺がちゃんと覚えているか、来年の年末に確認してくれ」
私「その約束すら来年には忘れてるぞ」
干支が覚えられない男たち。
優しい表現で言えば、「お馬鹿さん」です。鹿が干支に居れば覚えられたかもしれません。
ちなみに年始早々に確認したところ、彼はもう忘れていました。
しかし、去年も同じことを言っていたような・・・なにも成長していない。
しかも投稿日はちょうど一年前。本当に成長していない。