忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

肩の力を抜かねばならぬと、肩に力を入れて漫画の話をする

 ヘヴィなテーマが続き過ぎて堅苦しく肩が苦しいので、緩い記事を書こうと思ったら全然文章が出てきませんでした。精神の肩こりが酷いです。

 そんなわけで、フリーなライティングで圧倒的雑談をします。

 

 ちなみに「圧倒的」って表現は勢いがあって好きだからつい使ってしまうのですが、圧倒の正しい意味は「他と比べて優れていたり勝っていたりすること」ですので、実際はもう少し用途の狭い言葉ではあるんですよね。圧倒的雑談は実に意味の分からない表現です。

 なんで使ってしまうかというと、これは、たぶん、漫画の影響です。『カイジ』や『アカギ』の読み過ぎです。

 言語センスの高い漫画が好きなのです。

 

漫画オタクの端くれ

 さあ、雑談をしましょう。今回は漫画の話です。

 

 私は自他ともに認めるオタクなのですけども、ベースは知識オタクなので何か特定の物事にどっぷり浸かるよりは幅広く色々と手を出したい派ではあります。ゲームは興味を持ったPCゲームをちょろっとやるだけでゲーム機すら持っていないですし、アニメも特に見ないですし、アイドルもほとんど知らず、その他の世間一般でメジャーなオタク趣味にはほとんど精通していないです。

 それは本当にオタクなのか、オタクを名乗って恥ずかしくないのか、と言われれば答えに窮するのではありますが。

 知識オタクなのでその筋のオタクの人が持つ基礎教養レベルであれば理解していて会話ができるのでオタク仲間扱いはされるもののも、深いところには付いていけない、そんな半端ものです。

 

 唯一胸を張ってオタクだと言えるのは、強いて言えば漫画です。胸を張るようなことではないですし、本当に詳しいかと言われればガチ勢にはさっぱり敵わないですけども。

 とはいえ昨今の漫画業界はもはや裾野が広がり過ぎて専門家でなければ網羅することは不可能です。映画やドラマよりも参入への敷居が低く商業誌以外の同人誌やweb漫画などを含めれば、もはやその全容は誰も把握していないでしょう。

 実際、私よりも明らかに漫画オタクの友人とですら5回に1回くらいはすれ違いますからね。大抵は「この漫画知ってる?」「当然読んでる」とマイナーな漫画すら理解し合っている趣味の近い仲だと言うのに。

 

 ※一番最近すれ違った漫画は『だんドーン』。幕末・明治初期を舞台とした川路利良(日本警察の父)が主人公の漫画です。『ハコヅメ』の作者の新作でまだ2巻までしか出ていませんのでお買い求めやすく、おススメです。

 

 だから漫画オタクを名乗ってもバレないからセーフです。マイナーメジャーな作品をいくつか挙げればそれっぽく見えますし、一応古典の名作や話題作には手を出してるのでオーケーオーケー。

 と言いますか、年間300冊以上は漫画を買っていますし読み直しも含めれば1日1冊以上は漫画を読んでいますので、十分立派な漫画オタクですよ、ええ。むしろ散財し過ぎです。

 

好きな漫画の傾向

 もっと雑談をしましょう。

 個人的に好きな漫画は、冒頭でも書いたように言語センスの高い漫画です。もちろん娯楽性の高い漫画や勢いのある漫画、蘊蓄の多い漫画や壮大な物語の漫画も好きではありますが、どちらかと言えば台詞一つを抜き出してもどの漫画のどのシーンか分かる、それくらい言葉に特徴がある漫画が好きです。

 いくつか好きな漫画家を例示するとすれば、まあ適当にKindleのライブラリをスライドしてピックアップしてみると、内藤泰弘、荒木飛呂彦、佐々木倫子、山口貴由、北野詠一、岩明均、平野耕太、岩永亮太郎、萩尾望都、泰三子、杉浦次郎、椿いづみ、日本橋ヨヲコ、などでしょうか。雑なピックアップなので好きな漫画家さんが絶対にいっぱい抜けていますけども。

 いや、沙村広明やコトバノリアキのような作者の性癖に忠実な漫画も、島本和彦や藤田和日郎のような勢いと熱血に溢れた漫画も、浦沢直樹や荒川弘や野田サトルのような全ての完成度が高い漫画も好きです。つまり、大体なんでも好きです。単に一番印象に残りやすいのが台詞回しの上手い作者だというだけです。

 なんと説明すればいいのか難しいのですが、言葉の扱いが精巧と言えばいいのか、台詞が正しくキャラクターのキャラクタリスティックを象徴していると言えばいいのか、そのキャラクターの造形がしっかりしているからこそ滲み出てくる代替性の無い台詞回しがあるわけであって、特徴的な言葉がガチっとハマっている漫画が好きです。キャラクターの見た目や動作と同じように台詞もそのキャラクター(特徴)を形作るものであり、そこを丁寧に構築している漫画が好みなのだと思います。

 上手く言語化できないので困ったものです。

 

結言

 私のような知識オタクにとって、漫画はちょうどいい相方です。「漫画で知識を得る」「漫画で勉強する」なんてことはさすがに戯言だと思っていますが、漫画の幅広さは何かしらを勉強したり手を出したりする良いきっかけになります。漫画しか読まないのはまあ少し問題ではあるものの、漫画自体はいいものです。

 

 うん、ほどほどに肩の力の抜ける雑談になったかなと。

 

 

余談

 ダラダラと雑談的なことを書き連ねつつ一番好きな漫画を考えていたのですが、結論は出ませんでした。一つに絞るのは厳しい・・・

 小説であれば子どもの頃に読んだ村上龍の『五分後の世界』が圧倒的に印象的だったので、万人にはまったくおススメできないとしてもこれを一押しとしてピックアップするのですが。

 ドラマは古いですが『TRICK』と『時効警察』の空気感が好きでした。アニメは『カウボーイビバップ』ですかねぇ。

 なんとなく、どんな趣味かが窺い知れます。