忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

漫画を読むことを薦める漫画好きの変な先輩~今月読んだ漫画

 今日は雑記。

 観測範囲が狭いのでなんですが、身近で知っている若者の5人に1人くらいしか本を読まないのです、哀しい。まあ「おじさんはみんな本を読むのか」というとそうでもないので、若者が悪いと言いたいわけではないです。

 しかし技術系の若者には知識を得る習慣付けとして本を読んで学んでもらいたいという、どう考えてもお節介で迷惑な願望が私にはあります。実に迷惑極まりないのですが、とはいえ勉強しない技術職は年取ってから悲惨だと思うのですよね。技術的な知見が無いと管理職にも専門家にもなれません、ひたすら単純作業を任されるおじさんになるのは多分辛いですよ・・・

 まあ本を読むことを強制するのも忍びないですし、そもそも意味が無いので無理強いをする気はありません。ルドヴィコ療法スタイルで読ませても身に付かないどころかさらに読書から遠ざかってしまうことでしょう。

 

書を捨てよ、漫画を読もう(捨てなくてもいい)

 よってここ最近は若者に対して本ではなく漫画を薦めることが多くなりました。記事タイトルの変な先輩とは私のことです。昨今では漫画を読む若者も減ってきているようですが、それでもまだ本よりは興味を持ってくれている感触があります。学びになりそうなお薦め漫画をすでに読んでいたというパターンも多々あるくらいです。

 もちろん本も読んでもらいたいという気持ちはあるのですが、目的は学びの楽しさを知るという成果を出すことであり、漫画だってその目的を果たすことはできます。

 本よりも漫画を下に見ているわけではありません。上下は無く、それぞれに別の良さがあると思っています。本のほうが知識となる単純な情報量は多いのですが、どれだけ情報を受信できるかは受け手の技量に依存するところが大きいです。対して漫画は受信しやすく理解しやすいので、最終的に得られる情報量はトントンになるのではないかなと。もちろん読書速度が早く情報吸収力の高い人であれば本のほうが圧倒的に効率的ですが、逆に言えば読書慣れしていない人にとっては漫画のほうが効果的に情報を得られると思っています。

 ちなみに私はそこそこの漫画読みです。Kindleアプリでの比率は漫画と本で10:1以上であり、むしろ圧倒的に漫画派かもしれません。漫画と本は表現方法が違うだけでどちらも立派な情報媒体なのです。漫画を馬鹿にするのは漫画を読まない人だ!と決めつけるくらいには漫画好きです。うーん、偏見。

今月読んだ漫画

 私がどのくらいの漫画好きか、ちょっと具体的に書いてみましょう。戦闘力・・・たったの5か・・・大した漫画好きではないな、とか思われそうですが、上を見たらキリがないので漫画好きを自称させてください。とりあえず今月(2022年1月)読んだ漫画をリストアップして簡単な感想もちょろっと。

 

正直不動産(13冊)

 営業って大変なんだなー。(技術屋の他人事感)

 嘘や虚偽、騙しや成果の奪い合いなど、動く金額が大きいことから不動産営業は大変だということは聞いていましたが、そんな不動産業界を舞台として人情物をやるため「嘘が付けなくなる」という設定を主人公に付け加えたのは見事としか言いようがありません。作画やシナリオも素晴らしく、迷うことなく「新刊が出たらすぐ買う漫画」リスト入りです。

数字であそぼ(7冊)

 数学科の大学生をテーマにした青春コメディです。正直なところ、数学版「動物のお医者さん」かな?と感じました。各所のレビューを見に行ったところ同じことを思っている人がたくさん居てなんとなく安心。

 取材がしっかりしており、数学の面白いところを上手く物語に落とし込めている良作です。これも迷うことなく「新刊が出たらすぐ買う漫画」リスト入りです。ただちょっと数学嫌いの人には敷居が高いかもしれません。序盤で取り扱っているのは大学数学の初歩ではありますが、そもそも大学の数学自体が苦手意識のある人からすれば雲の上なので・・・

 この漫画は理系の若者にぜひ読むことを薦めたいですね。

七夕の国(4冊)

ヘウレーカ(1冊)

寄生獣(10冊)

ヒストリエ(11冊)

 すでに紙で持っているというのにAmazonが懲りもせず「寄生獣」を紹介してくることに業を煮やし、あえて岩明均先生の別の作品を買おうと思って「七夕の国」を買いました。今まで読んでいなかったことを後悔するほど面白い!昔から岩明先生は物語の構成や人物の表情描写が上手かったのですね。

 そのまま流れるように岩明ワールドを堪能しました。「寄生獣」は今読んでも圧倒的に面白いですし、歴史物好きなので「ヒストリエ」は新刊が待ち遠しいです。そろそろ2年以上経ちますので新刊出てくださいお願いします。

無能の鷹(4冊)

 カルチャーショックでした。仕事って出来なくてもなんとかなるんだ。いえ、漫画だからというのは分かっていますが、仕事が出来なくてもまったく気にしないというメンタリティの存在をあまり意識したことが無かったため、実に衝撃的でした。仕事が出来ないことに悩んでいる人にぜひ読んでもらいたいのですが、これでいいんだと思われるのも困るような気がする、劇薬のようなコメディ漫画です。

チ。ー地球の運動についてー(6冊)

 新刊が出たので既刊も再読。史実ではなくファンタジーということは分かっているのですが、想いに殉じる登場人物達が淡々と退場していく様になんとも心を打たれます。

 

結語

 計56冊。万人受けしそうにない異色な漫画は除外しているので実際はもっともっと多いです。それを入れると+30冊くらいです。あれ、年間1000冊は超えてるような・・・

 うーん、新刊が出る度に既刊を読み返したりするので単純には言えませんが、毎月結構な金額を漫画に使っていることが明らかに・・・反省。Amazonが良さげな漫画をおススメしてくるからついつい。

 コスパで言えば本の方が全然優秀ですね。