ある日の緩い愚痴トーク。
私「社員のメンタル不調が云々で横のつながりがどうたらってうちのお偉いさんが言ってたけど、どう考えても横のつながりじゃなくて縦のつながりが原因だと思うんだよな」
同期「マジで同意。上が潰してるんだから、上が変わらんと意味ないわ」
私「孔明とか龐統とか贅沢言わないからさ、もうちょっと知力の高いお偉いさんが欲しいよな」
同期「うちは張飛が出世するからなー。現場の長はそれでもいいけどお偉いさんがそれじゃあ困る。馬謖でいいから欲しいわ」
私「泣いて斬るくらいの価値は欲しいわな」
同期「陸遜とか姜維とかどうよ」
私「いやどう考えても知力高すぎだろ、贅沢過ぎるわ」
同期「確かにもっとお手頃なので充分だな」
私「知力80越えなんて贅沢だぜ、70くらいでいいだろ」
えー、2人で5分ほど検討した結論として、弊社には袁紹くらいの人が上司にいれば充分だという結論になりました。書き起こしてみて思うに、袁紹も充分に贅沢だと思います。
※袁紹:三国志の序盤で退場する武将。決して凡夫ではないのに、どの作品でも魏呉蜀のメジャーな武将と比べて無難な評価に抑えられがち。
一部の男は三国志で会話が成り立つという、そんな話です。この笑いどころが分からない感じ、まさしくオタクなおっさんの会話で実に宜しいです。さらに言えば互いにマイナー武将名を出さないあたりが記憶力の衰え始めているおっさんに優しい感じです。
後輩の有能さが怖い
もう一つおまけに、最近あった三国志トーク。
私「こないだ誤変換で出てきたんだけど、その武将の名前が思い出せないんだよな。あれ、あいつ。演義でさ、特徴的な武器を持ってることが有名なあいつ」
他課の後輩「呂布?」
私「違う違う、方天画戟じゃなくてさ、もっと別のやつ。つうか呂布で誤変換するシチュエーションなんかないでしょ」
他課の長「関羽か?」
私「いや、青龍偃月刀でもないです。でかいけどもっとマイナーな武器、確か魏の武将だったはず」
他課の長「じゃあ許褚?」
私「それも魏の武将ですけど許褚じゃないです。許褚は武器に特徴無かったと思いますよ。というか誤変換のこと忘れてますよね、僕の社会人人生の中でキョチョと変換する機会は一度も無かったのですが」
他課の後輩「徐晃?」
私「それだ!」
・・・なんで分かったんだ、あいつ。そして他課で何の話をしているんだ私は。
※徐晃:魏の名将。三国志演義では大斧を愛用している。
世代を超える共通言語は強い
頭の悪いトークの話はさておき。
芸能やテレビ番組、歌謡曲や玩具、漫画や雑誌など、その世代ごとに伝わる共通の話題ってありますよね。私の世代の男同士であればミニ四駆やハイパーヨーヨーの話題で盛り上がることができます。子どもの頃に遊んだおもちゃは強固な記憶として定着していて何歳になっても話せるものです。
しかしそういったものは逆に世代間の差違として立ちはだかるものでもあります。自身よりも上の世代や下の世代で流行っていたものはなかなか理解がしがたいものです。
そんな時、ジェネレーションギャップを乗り越えて会話をするのに使えるのが三国志・・・じゃない、世代を超えて親しまれている名作や古典作品です。スポーツや旅行など世代を超えて話題にできるものは色々ありますが、やはり小説や映画など作品系が共通の話題としては強いです。それこそ三国志や水滸伝、明治維新や戦国時代といった歴史物は一部の人からすればもはや共通言語のレベルだと思います。
ただ、まあ、三国志に関しては作品が多すぎて逆にジェネレーションギャップを生んでいますけどね。上の世代は横山光輝版の三国志の印象が強いようですし、私は安能務版の三国演義から入ったのでどうにもメジャーなキャラクター像からはスレた覚え方をしています。私の同世代から下にかけてはゲームから入った人が多いため、やはりぶっ飛んだキャラクターの覚え方をしています。「軍師はビームを放つ」というのが常識だったり。まあ、オタク的にはそのズレがまた面白いのですが。
結言
ここのところなぜか三国志トークが続いたので、それに関する緩い記事を書いてみたくなっただけです。出来心だったんです。