忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

有給休暇もりもり消化する族の戯言

 世の中の一部に喧嘩を売りたいわけではなく、知らない世界なので不思議だと思っていることを伝えたい・・・今日はそういう雑談です。

有給休暇の付与日数

 6.5年以上働いた労働者で出勤率が8割を超えている場合、労働者は正社員やパートの区別なく労働基準法に基づいて年に20日の有給休暇が取得できます。勤続年数がそれよりも短い場合は半年以上働いていればそれに応じて決まった日数が取得できます。

 と書くとすでにここからズレそうなのがこの話の難しいところですね。労働基準法、つまり法律なので、有給休暇を取得できるのが普通で合っているはずなのですが、どうにもそうではない会社もありそうで。

 有給休暇は2年時効で繰り越しは上限20日で認められていますが、それ以上は消失してしまいます。つまり最大40日まで確保することができますが、20日以上を残して付与日を跨いでしまうと20日を越えた分は使うことができなくなります。逆に言えば権利を失わないよう年に20日は有給休暇を使うべきだと言えます。

 どのような理由があっても時効前に有給休暇を消滅させることは出来ません。有給休暇は労働者の権利としてちゃんと法律に守られています。

 よく考えると年に20日って結構な日数ですね。丸々一か月くらいは休めるということですから。ああ、ここでも認識がズレますねきっと。20日で1か月も休めるか!ということで。週休二日と完全週休二日の差が・・・労働環境の話は人によって違うところが多くて難しいです。

有給休暇の取得率に気を使ったことが無い

 新卒や転職関連の情報サイトでは企業のホワイト度合いを示す指標の一つとして有給休暇の取得率をほどほどに重視しているようです。私は気にしたことが無かったのですが、重要なようです?イマイチ分かっていません。

 私は仕事が好きですが、当然もちろん当たり前に休日も好きです。お給料をもらいつつ休める有給休暇はもはや大好きの域です。唐揚げと同じくらい大好きです。「仕事してないと落ち着かない」「休んでもやることない」なんていう境地には一ミリも辿り着く予定は無いため、有給休暇を正当な権利としてもりもり使用します。取得率は90~110%くらいでしょう。時効を迎えないよう年に20日、病気などで20日以上使ってしまった場合は翌年に補充として休みを減らし、常に付与日には20日弱を残すようにしています。大怪我や感染症による意図しない長期離脱が怖いので20日弱は残していますが、有給休暇が時効で消失したことは社会人人生の中で一度も無いかと思います。忘れん坊なので細かくは覚えてないですけど。

 弊社は斉一的取り扱いによって4月頭に有給休暇が付与されるのですが、現在の残り有給休暇日数は26日なので残り3ヶ月で6日は使えます。おー、月に2回も休めちゃいます。

障害を感じたことが無い

 有給休暇でよく語られるのが「取りにくい」ということなのですが、今までそういうのを感じたことが無いんですよね。「ボス、来週有給使っていい?」「いいよー」とか、「どうも頭が悪いんで明日休んでいいっすか?」「仕方ないなー、お前頭悪いもんな」くらいのテンションで使っていますし、それで通ってきたので。「頭が悪いので休みます」というボケを許してくれる私の上司が緩いだけかもしれませんけども。そんな上司だから好き。「明日風邪を引くので休みます」も多分通してくれます。頭の悪い子を見るような目で見てくるとは思いますが。まあそれは事実なので仕方がないですね。

 一応の補足として、うちのチームは基本的に個人プレーであり抜けた分は自分で穴埋めできるような仕事の割り振りになっています。そしてそれとは別に縦割り行政のようにならないよう人の仕事をフォローできるチームワークもあります。そのため誰かが休んでも周囲がフォローできますし、それが出来ない場合でも後で自力で始末を付けられるという仕組みにしているため、個々人が休みを取りやすくなっています。私は隣の人の仕事を概ねできますし、隣の人は私の仕事を概ねできます。互いにフォローできない高度な部分だけちゃんと処理しておけばいつでも休めるということです。

 それでもあまり休まない人もいますが・・・別に1日2日程度休んだところで困らないようにしているんだから休んでくれればいいのに。「居なくてもいい」状態を作ることこそが理想であり、そうなるよう頑張っているのですから。

正直人に拠るとは思っている

 そのように有給取得に関しては恐らくホワイトなチームに所属しているのですが、じゃあ組織全体がホワイトかというと少し評価が難しいところもあります。人によっては前述したように「休んでもやることないから」とか「仕事が溜まってて休めないよ」とか「申請しにくいんだよね」と言って有給休暇を腐らせる人もいます。私にはイマイチ意味が分からない言葉です。日本語って難しい。「家に居ても居場所が無い」とおじさんに言われると意味が分かってしまって逆に辛い。

 また有給休暇を申請した部下に対して「なんで休むの?何するの?どこ行くの?」といちいち聞くような上司もいます。見かけ次第「それ聞いちゃアカンやつだから止めたほうがいいっすよ」とは伝えていますが。

 有給休暇をちゃんと付与しなかったり従業員に伝えないような企業はもはや論外、ブラック認定待ったなしで良いとは思うのですが、その先となると正直なところ人に拠ると思います。もちろん有給休暇を使わないという個人の選択は自由だとは思いますが、上司が妨げるようなのはダメダメです。有給休暇は労働者の権利なのですから。

 組織の風土や雰囲気を作っているのは下っ端ではなく上の人間であり、ブラック企業には必ずブラック社長やブラック上司がいるものです。つまりブラックを改善するためには人を取り換えるしかないのですが、取り換えられないくらい上の人が黒い場合はどうすればいいのか・・・難しいものです。