忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

仕事がデキる奴こそ積極的に休みを取れ!

同僚「月曜日は休まないといけないんだよね」

私「お、どっか遊びにでも行くの?」

同僚「いや、時季指定で」

私「ん?」

同僚「まだ5日消化してないからさ」

私「ごめん、1ミリも理解できないわ。それ何語だ?」

 

有給休暇の不思議

 労働基準法の改正によって年5日の有給休暇取得が義務付けられて以降、弊社では3月になると有給休暇を慌ただしく消化する人が増えました。よって3月は人の少ないこと少ないこと。

 今年も有給休暇消化率95%の綺麗な着地を果たした「有給休暇もりもり消化する族」の私には理解しかねる不思議な光景です。今週中に1回休めば見事100%ですが、年度末のてんやわんやしている時期に休むかどうかは悩み中。

 そんな人間だからこそ、年度末のてんやわんやする時期に慌ただしく有給休暇を消化する計画性の無さは理解しかねます。(謎の上から目線)

 

 もちろん個々人が有給休暇を取らないのは自由です。有給休暇の付与は雇用者の義務ですが、使用は労働者の権利ですので、権利を行使しない自由だってあります。

 でも年5日の消化が義務付けられているのですから、雇用者側は労働者へ有給休暇を消化させる計画的な配慮があって然るべきだとは思います。夏休みの宿題じゃないんだから、ギリギリで慌てて有給休暇を消化させるなんて計画性が無さすぎます。

 部下の働き方をある程度把握して、ガンガン取る奴は放っておき、あまり有給休暇を取らない部下には2か月に1回くらい休むよう促すなりなんなりをすればいいだけだろうに。(簡単に言う)

 

仕事がデキる奴こそ積極的に休むべし!

 実際問題、同じ会社の同僚でも有給休暇の取得率には大きな差異があるので不思議な話です。有給休暇に関しては単純にその会社がブラックかどうかや部署・上司の問題だけではないような気がします。

 例えば私と歳の近い同僚は大体同じ種族なので、みんな有給休暇をもりもり消化していますが、一人だけまったく有給休暇を消化しない奴がいます。

 そいつに話を聞けば「休んでもやることないし」「仕事溜まっちゃうのイヤだし」なんて言い訳が飛び出してくるわけです。

 つまり職場の雰囲気で有給休暇の取得を妨げるような圧が掛かっているのでもなく、上司やお偉いさんが有給休暇を取らせないのでもなく、自分の都合や気分で有給休暇を腐らせているようです。

 

 繰り返しになりますが、有給休暇の使用は労働者の権利ですので行使しない自由があります。

 さらに言えば、この手の理由で有給休暇を腐らせている中堅社員は大抵の場合で有能です。

 仕事がデキるからこそ職場の居心地がよく、家に居るよりも仕事を優先するような真面目君です。仕事がデキるからこそ仕事が優先的に回ってくるため、いつだって忙しく働いています。

 

 でも、でもですよ。

 そこそこ歳を取った仕事のデキる中堅社員が全然有給休暇を取らずにいつも職場に居る

 その部署がどうなるかと言えば、下が物凄く困るのです

 本人的には有給休暇を腐らせていてもそれでいいのかもしれませんが、本人が意図せずとも”そいつの下”には有給休暇を取得しにくくなる圧が掛かってしまいます。

 

「すげえ仕事がデキて、すげえ働いている先輩を差し置いて、大して仕事がデキない俺たちが休んでもええんか?」

 

なんて、そんなくだらない理由でも部署全体が有給休暇を取得しにくいブラック気味な雰囲気に成り果てます。

 

 

 だから私が言いたいことは一つ。

 「仕事がデキる奴こそ積極的に休みを取れ!

 

 仕事に対する責任感は立派なことです。

 しかし職場の改善や後進の育成も立派な仕事であり、若手や後輩を潰さないことも大切です。

 第一、仕事がデキる奴がずっと職場にいるから上司もそいつに仕事を振ってしまうのですから、仕事がデキる奴は難しい仕事やコア部分の業務だけ率先して片付けるだけでよく、普通の仕事は後進に分配して成長を促すことが必要です。

 そうやって仕事を分配してキャパに余裕が出来れば後輩の面倒を見る時間や今よりも積極的で攻めの仕事に着手する時間も生まれるでしょう。仕事がデキる真面目君であれば既存業務の処理ではなくそっち方面の発展的テーマで力を発揮したほうが良いです。

 だから、仕事がデキる奴は仕事を抱え込まず、積極的に休みましょう。

 

 

余談

 私が積極的に有給休暇を取得するのは部署のみんなが有給休暇の取得をしやすくするという崇高な目的があるのです、と自信満々に語ろうかと思いましたが、嘘になるので止めておきます。たわ言にしても酷いので。