忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

質と量、吸収力と入力

 なんだかんだ毎日ブログを投稿する程度には思うところ考えるところを持っており、それを日々安定的に出力し続けたいのですが、ここ最近は語りたいことに対して書く技量が足りていないと感じるようになってきました。

 ブログを始めて最初の頃はどうせ自分用の備忘録だし低品質な文章でもやむ無しと甘い採点をしていましたが、さすがにそろそろ真っ当な文章を書いたほうがいい、むしろ書けるようになりたい、より伝わりやすい良い文章を書きたいという気持ちが強くなっています。

 よって良い文章を短時間で書けるよう試行錯誤中です。書き方を変えたり文体を変えたり時間制限を付けたりあえてテーマを決めずに書いてみたりと。結果が伴っているかはさておき、さておいてはいけないのですがとりあえず脇にコソコソと置いておいて。

 

 良い文章を書くために考えていること、つまり人の技能はどうすれば磨くことができるのか、それについて思うところを述べてみます。

 

質=吸収力×量

 技能を伸ばし出力の質を上げるには、何はともあれまずはとにかくは量をこなすこと、これは間違いないでしょう。質は吸収力と量の掛け算です。

 極めて優れた才覚を持っている人であれば少ない量でもあっという間に吸収してメキメキと伸びていくものですが、その才覚が可視化されているわけでもなし、やってみなければ自身にどの程度の才覚があるかは誰にも分からない以上まずは量をこなすことが必要です。

 吸収力は曖昧ではありますが意味合いを掴みやすい概念かと思います。そもそもの知能に限らず、近傍概念の理解度や自らが吸収しやすいやり方を知っているか、好奇心やメンタルの整え方、そういった”学習”にあたっての様々な事柄の総称です。

 理想的にはこの吸収力を高めることが望ましいです。量をただこなすだけであれば誰でも出来ますが、それではいつまで経っても吸収力が高い人には敵いませんし非効率的です。吸収力を高めることが出来ればこなす量を減らすことができてその分時間を有効に使えます。量自体も吸収力が高く効率的になればより多くこなせるでしょう。吸収力は他の物事にも応用を利かせることができますので、鍛えて損は無いものです。

 

量=入力×時間

 吸収力は難しく量は簡単なように語りましたが、量をこなすこと自体も意外と難しいものです。ただただ時間を掛けて前動続行するだけでは量をこなしているとは言えません。反復が必要な事柄もありますが、それだけでいいわけでは無いのです。

 素振りだけしていれば誰でもプロ野球選手になれるわけではないように、質を高めるためには様々な事柄の量をこなさなければなりません。よって量は入力と時間の掛け算によって決まります。量=時間ではないことには注意が必要です。

 量をこなすために重要なのは時間よりもむしろ入力・インプットです。”何をどうやるか”は入力無しには定まりません。読んで字のごとく、「入れる力」こそが入力です。入力が弱いと時間を掛けても自らに取り入れることができないのです。

 独学での学びが難しいのはまさしくこの点で、独学では入力不足となりただただ類似の訓練に時間を掛けてしまい、量をこなせなくなることが多いものです。

 量をこなす上での理想としては師匠なり先生なりに教わることが望ましくあります。適切な方法で適切な種類のトレーニングを適切な時間行うには先達の知恵があるに越したことはないのです。

 

私の文章量

 では私がどの程度文章を書いているかと言えば、大雑把に毎日1万文字くらいです。とはいえそれが全てブログ用の文章というわけではないので単純に並べるのはあまり意味が無いのですが、文章力を鍛えるためのそれぞれ異なる種類の負荷合計としての1万文字ということです。

  • メール:毎日3000文字くらい、約1時間
  • 業務資料:毎日2000文字くらい、約1時間
  • 教育資料:毎日3000文字くらい、約1時間
  • ブログ:毎日2000文字くらい、約1時間

 メールの文章内容はピンキリです。顧客や協力会社とのやり取りであれば丁寧で精密な文章を心がけていますが、社内やり取りであれば短時間でラフな回答をするので文章力を鍛える役にはあまり立っていないと思います。酷い返信であれば「うぃっす」の四文字です。最小記録は「りょ」「OK」の2文字です。さすがに大人のやり取りとしては問題・・・いえ、知った仲であればギリギリセーフです、多分。

 業務資料は報告書等です。こちらはテンプレートがある程度整っているため、文章力の訓練としては少し弱いです。ただ形式ばった文章を書くことは文章の起承転結や構成の掴みを理解するには悪くないかと思っています。

 教育資料は社内の若手や他のエンジニアに向けた資料です。このブログよりももう少しカッチリと堅苦しい文章で、どちらかというと本や論文のような文章を書いています。

 ブログは一番ラフな文章で書いています。様々なテーマについて色々と自由度高く書くというのは仕事では無かった文章経験ですので、これはこれでなかなか文章力の向上に繋がるのではないかと期待するばかりです。

 

 専業ライターの人は一日1万文字や1万5千文字くらいの文章を書くようです。単純な文章量だけで言えば私も同じくらい書いていますが、内訳の密度が異なるので意味合いはまったく異なるでしょう。

 私ももっと吸収力を高めて、それぞれの文章に費やしている時間そのままに+1000文字ずつくらいは増やしたいものです。いえ、別に専業ライターを目指しているわけではないですが、まあせっかくならプロをお手本にすべきかなと。

 

 

余談

 文章のもう一パターンとして、小説やコントなどを書くとまた文章の幅が広がりそうで良さげな気がします。まあ、そのためにはまず時間の捻出から始めなければいけませんが。

 とはいえ今回のようなオチ無し盛り上がり無しの平坦な文章を手癖で書くのはあまり訓練にならないので、もっと質・量ともに改善されてから手を出すことにしましょうそうしましょう。