スパイ防止法についてちょいと自論を書いてみようかと思いましたが、色々と配慮しながら書くのが大変だったので止めます。
もう少しおちゃらけた愉快なことを考えましょう。
情報機関
国際協調主義に基づいて他国と情報のやり取りを密にするためスパイ防止法が必要とされていますが、そもそも法律だけでなく日本にはちゃんとした情報機関が無いこと自体が他国からは問題視されています。アメリカのCIA、イギリスのSIS、ドイツのBND、フランスのDGSE、中国のMSSや韓国のNISなどに相当する機関が日本にはありません。一応日本でも内閣・公安・防衛省などが情報機関を持っていますが、横断的ではありませんし規模も他国と比べれば小さいものです。
ちなみに情報機関というとジェームズ・ボンド的な印象を持っている方がいるかもしれませんが、情報機関の仕事の大半は雑誌や新聞・テレビなど巷にあふれるメディア情報の収集と分析であり、世に出ているそうした情報の裏を読み解くことです。情報(Information)から知識(Knowledge/Intelligence)を抽出することが仕事であり、公開情報を取り扱うことが基本であって非公開情報を扱う部署なんてほんの一部に過ぎません。
まあ、CIAのSOGを筆頭に大抵の国の情報機関は準軍事部署や秘密工作部署を持っているものですが、世論的にはそういったことを日本が大掛かりにやることは認められないと思いますので、その辺りは他局と上手いこと連携してもらって今まで通り良い感じにやってもらえばいいでしょう。
何はともあれ情報は集積してこそ価値があり、昨今の情報社会において情報が統括的に管理されていないのは問題です。分散していると予算規模だって小さくなってしまい大きなことができません。日本でも諸外国に似た情報機関は作って然るべきでしょう。
外国人ウケを狙いたい
そんなわけで、日本で情報機関を作る場合の名称を考えてみましょう。
ずばり、NINJA。
これ以外はないでしょう。これは譲れません。外国人もきっと大喜びです。
なんとかNINJAに合った機関名のアクロニムを考えてみます。
日本語名:国立情報ネットワーク統合庁
英名:National Information Network Joint Agency
英名はそれっぽい感じですが、ちょっと日本語が今一つかもしれません。
日本語名:日本情報統合庁
英名:National Information Network Junction Administration
やはり日本語が難しいです。
日本語名:日本統合分析連絡機構
英名:Nippon Integrated Nexus for Joint Analysis
日本はNipponでもNationalでも"N"なのである意味便利です。
英語の方はそれっぽい案が出せた気がします。
何はともあれ英名はNINJAにしましょう。
パラミリや工作部隊を設置しなくてもなんか怪しいことを裏でやっていそうな空気が出て、それだけで抑止力が上がるような気がします。
内局には「影」とか「霞」とかの漢字を使えば完璧です。
結言
少し真面目な話として、日本では情報機関不要論もあるかもしれませんが、基本的に情報機関は平和のために必要な組織ですので無い方が問題です。
「目と耳」を塞いで外交・経済・安全保障ができるかという話で、他国はどんなメッセージを発信しているか、自国のメッセージはどうやって伝わっているかはちゃんと見て聞いて集積して分析する必要があります。
情報機関に悪いイメージがあるのは、「テロリストを海外で育成して敵対国で内乱を起こさせる」ような何処ぞの大国の中央情報局や、「国内外の不穏分子を物理的に消す」ような何処ぞの大国の連邦保安庁があるせいであって、あれらは特殊だからこそ目立っているだけです。普通の情報機関は普通の一政府機関に過ぎませんし、そこまで特別ではない必要不可欠な普通の公務です。