忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

魔女、再来

 帰ってくれませんかね?(真顔)

前提情報:ドイツ語で「魔女の一撃」=ぎっくり腰

 

時は昼休み、昼食直後

 入社して10年以上立つが、今でも同じ拠点で働く同期で集まって昼食を取っている。ありがたいことに同期仲は良好だと言えるだろう。誰が何を言わずとも最初に席へ着いた者の所に皆で集まっていく。

 幸いなことに私たちは出世争いとなるような配属ではなく、それぞれの職場や職種は疎である。いずれは何らかの軋轢が生じる可能性もあるかもしれないが、今はまだこの平穏を楽しみたい。

 状況報告や雑談、職場の愚痴や意見相談など、暫しの歓談と穏やかな昼食という憩いの時を終え、食器を片付けて職場に戻ろうという僅かな隙間。誰もが弛緩するような食後のリラックスした雰囲気。ふう満腹だと、皆で示し合わせたように席を立つ。

 常であれば腕と足の力を活用して立ち上がるところ、週末ということで油断していたのか無防備に腰を浮かせてしまった。しかしその油断が命取りとなる現実を、直後否応なく思い知らされる。魔女の到来である。

 

 「来ちゃった♪」とばかりに顔馴染みの魔女が颯爽と現れて、私の腰をさっと撫でていった。

 

 腰から脳にかけて垂直に突き抜けるような激痛。光速で伝わる電気信号。明転する視界。無目的に唖然と開かれた口腔から漏れるか細い鳴き声。下半身への信号が短絡し寸断されたことにより立位に至れず、力無く席上の人へと舞い戻る。全てが不随意運動としてパラレルに現出した。

 これはここで昼休みを過ごせという何らかの大いなる意思だろうか。確かにエアコンは効いているが、せめてもう少し座り心地の良い椅子があるところにして欲しかった。もちろん痛みが引くまで立つのは論外であるが、このチープなパイプ椅子では座っているだけでも辛いのだ。人には意思の力ではどうにもならない領域が存在することを痛いほど分からされている。というよりも実際的物理的に痛い。

 ああ、心配しないでくれ諸君、先に自分たちの職場へ戻るがいい。そう、まただよ、はっはっは。

 しかし魔女さんや、勘弁してくれよ。4月にも会ったばかりじゃないか、逢瀬は年に一度で十分だろう?織姫と彦星を少しは見習ってくれないものだろうか。

 

多分姿勢が悪いのがいけない

 幸い「魔女の一撃」には至らず「魔女の挨拶」程度で済みました。ドイツの魔女ということで、もしかしたら「グーテンターク☆」とかほざいてたかもしれません。まあ、自分のうはぁという消え入るようななっさけない唸り声で聞こえませんでしたけど。

 腰痛を10段階で評価すれば、今回はレベル9くらいです。レベル1は違和感程度、レベル10はもはや立てないぎっくり腰本編です。今回は予告編くらいです。

 しかし、失って始めて分かる腰の重要性。失ってはいないけども。機能は失っているから失ったと言ってもいいかもしれませんが、とりあえず一番失われているのは語彙力かもしれません。とても、つらい。何をするにしてもどんな動作をするにしてもピリリと来る疼痛、山椒よりもよっぽど辛い。呑み込めないほど大粒の痛み。小粒で、いいのに。

 

 多分日頃の姿勢や腰への過負荷が悪いのだとは思います。そう思い、インターネットで検索してみたところ、やはり需要があるのか出てくるサジェスト「腰を痛める座り方」。皆考えることは同じなのだなぁと感慨深くなります。

 ふむふむ、腰を痛める座り方には5つあるのか、なになに、足を組む、猫背、スマホ首、ずっこけ座り、モデル座り。なるほど・・・うへぇ、4/5に該当している!?それは腰を痛めるわけだ・・・

 ちなみに今はずっこけ座りと足組みと猫背を器用に組み合わせています。馬鹿なのかもしれません。

 

結言

 皆さん、腰は大切にしましょう。